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若手の林業従事者が語る!林業の魅力とは?

Uターン、Iターン、Jターンなど、
今、働き方、暮らし方の変化から移住を考えている方が増えていますが
この時間は“地方移住”についてご紹介します。
お話を伺うのは、これからの地域との繋がりかたを提案する雑誌
「TURNS」プロデューサーの堀口正裕さんです。
浜崎秘書:今週は今とても注目されている“林業”を特集します。
堀口:実は背景として、林業の現場では従事者が不足しているんです。
日本は国土の約3分の2を森林が占める、世界有数の森林大国なのですが、
全国の林業従事者を全員集めても
東京ドームを埋められないくらい実は少ないという現実があります。

そんな中、移住のきっかけとして林業を選ぶ若者も少しずつ増えてきています。
TURNSでもここ数年、林業をテーマにした取材の機会が増えていて、
実際に7月に行われた「WOOD&LIFE」のイベントでも
対面とオンライン合わせて約70名の応募があり、
林業への関心が高まっているのを肌で感じています。
その流れもあって、「TURNS 9月号」でも林業を大きく特集させていただきました。
森林の豊かさを守る上で重要な役割を果たすのが林業ですが、
1963年に外国産木材の輸入が自由化されて以降、
長らく産業衰退傾向にあるとされてきました。
しかし、近年では最新技術の導入や六次産業化、
稼げる林業化への取り組みが進み、若年者の就業率も向上しており
林業は、地域に人を呼ぶ産業へと変わりつつあります。
豊かな自然の中で働けることも林業の魅力の一つであり、
都会から移住して林業に従事する方も増えており、
徐々に若年者の就業率も向上しています。
浜崎秘書:そこで今日は香川県で林業を担う、
香川県森林組合連合会の森 杏華さんにスタジオにお越しいただきました。
森さん:よろしくお願いします!

やしろ本部長:森さんは、昨年から林業に就いて、
お仕事をされていると伺っていますが、
林業を担われたきっかけはどんなことだったんですか?
森さん:幼い頃から農家の祖父母の影響で一次産業の大切さを感じていました。
また、高校時代に林業をされている女性作業員さんの姿を見たことが
きっかけで林業を志すようになりました。
県外へ出ようと考えていた時期もありましたが
「地元のことを知らない」と気付き、地元での就職を選択しました。
そして、就職活動時に地元開催の「林業就業支援講習」に
参加出来たことも今の就職へと繋がったきっかけになります。
やしろ本部長:実際に林業を仕事にされて、いかかですか?
森さん:現在、素材生産班で伐倒や造材を担当しているのですが
やはり力仕事なので大変に感じる事も多いです。
技術面でも檜を狙った方向へ倒したり、造材の際もまっすぐ切り落とす事が難しく、
最初は全然上手く出来ませんでした。
しかし、先輩方が丁寧に教えて下さるお陰で、
最近では褒めていただく事もあり、日々の成長を実感しながら仕事に取り組んでいます。
まだまだと感じる事も多いですが、先輩方のように素早く綺麗に
作業を行えるようになる事を目標に頑張っています。

やしろ本部長:初めて伐倒した時はどんな気持ちでしたか?
森さん:自分にこんな大きな木が倒せるのか!と
爽快感とやりがいをすごく感じました。
堀口:就業する際の具体的な情報収集や、活用された制度について教えてください。
森さん:私の場合は、インターネットで調べる事から始めました。
そこで「林業就業支援講習」というものがある事を知って参加しました。
実際の林業の現場に足を運び、チェーンソーの使い方など
様々な知識を得ることが出来たため就職に役立ったと感じています。
また就職後も「緑の雇用」という制度のお陰で、
必要な資格の取得や、安全に関する知識を得る事が出来ているため、
安心して仕事に取り組むことが出来ています。
やしろ本部長:リスナー社員の皆さんの中にも、林業に興味を持った方や、
仕事を変えようと考えているリスナーさんもいらっしゃると思います。
そうした方にメッセージをお願いします。

森さん:林業は豊かな自然に囲まれて仕事ができる部分が1番の魅力です。
大きな木を切り倒す気持ちよさ、やりがいは他では感じることができません。
また、木を切り出し山を整える事は綺麗な水と空気を生み出す事にも繋がり、
最終的には自分達が住む土地と生活を守る事に繋がるので
林業は私たちが生活していく上で無くてはならない仕事です。
その為、誇りを持って出来る素晴らしい仕事だと感じています。
やしろ本部長:日本を整える仕事ですもんね!本当に尊敬します!
浜崎秘書:ここで“全国森林組合連合会”からのお知らせです。
全国森林組合連合会では、厚生労働省の委託を受けて、
林業への就職に興味がある方向けに「林業就業支援講習」を全国で実施しています。
この講習は、林業に必須となるチェーンソーなどの資格が取得できる、
2週間程度の実践コースのほか、林業の作業体験や、
現場見学を行う3日間程度の体験コース、
まずは林業の現状や基礎知識を学びたい方向けの1日コースなど、
受講者のニーズに合わせた充実の内容となっています。
全てのコースで参加費は無料で、
遠くからご参加の方には宿泊費の補助もあります。
そして、11月22日(土)に東京ビッグサイトにて、
全国森林組合連合会主催の1日コースが開催されます。
また、今週末10月12日(日)、13日(月)「森林の仕事パーク」も開催します。
詳しくは「林業就業支援講習」HPや「緑の雇用」HPからどうぞ!
「TURNS 9月号」でも本日ご出演いただいた
森さんを取材しておりますので、ぜひご覧ください!
やしろ本部長:ラジオに初出演ということですが森さん、いかがでしたか?
森さん:これを機に林業に興味を持ってもらえる方が増えたら嬉しいです!
やしろ本部長:森さん、堀口さん、ありがとうございました!









