22.06.14
公立中学の部活の地域移行

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
BuzzFeed Japan 編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!
『公立中学の部活の地域移行』
吉田:スポーツ庁の室伏長官は6日の定例記者会見で、公立中学校で休日の運動部活動の指導を地域のスポーツクラブなどに委ねる『地域移行』を2025年度末までに実現すべきだとした有識者会議の提言に対し、“地域移行を推進する意向を強調”しました。
神庭さん、今回の提言はどんなものなのでしょうか?
神庭さん:来年度から3年間を『改革集中期間』として部活の地域移行を進めていきます。まずは、休日の運動部の活動から段階的にスタートしていきます。休日の移行を着実に進めながら、次のステップとして、平日の部活に関しても移行に取り組んでいくというのが大筋の中身になります。具体的に誰に移行するかというと、地域のスポーツクラブであったり、スポーツ少年団、クラブチーム、大学など多様な運営主体が想定されています。保護者会とか同窓会の参加、あるいは、複数の学校で部活を統合するといったことも視野に入っているようです。
ユージ:これってやっぱり、先生の負担が大きいようですね。
神庭さん:そうですね。大きな背景としては2つあって、1つは『少子化』、2つ目が『教員の働き方改革』なんですね。まず、『少子化』の方ですけれども、1986年に589万人いた公立中学校の生徒数が、2021年には296万人と半減しています。この間に学校数は10500から9200に、教員も28万人から23万人に減少しています。一方で運動部の“数”自体はあまり減っていなくて、つまり、1つの部の規模が小さくなって、地域とか学校によっては存続が難しくなってきている部活もあるというふうにみられているんです。もう1つの『教員の働き方改革』ですけれども、やっぱり、先生はめちゃめちゃ大変で、提言によると、中学校の教員の1ヶ月あたりの残業は100時間近いんですね。特に部活に関する負担が集中していて、2006年度から2016年度の10年で土日の部活指導に使う時間は、1時間6分から2時間9分に倍増しているそうなんです。今回の提言は、少子化でピンチの部活を救いつつ、教員のブラックな職場環境を改善するという意味で、一石二鳥の取り組みということで評価できるんじゃないかなというふうに思います。
吉田:特に神庭さんが今回の提言の中で注目したポイントというのはどんなところですか?
神庭さん:以前、柔道などスポーツの全国大会の廃止のニュースを取り上げた時に、『行き過ぎた勝利至上主義』が問題なんですよということを解説しましたけれども、今回の提言にもですね、こんなふうに書かれているんです。
「全国1位に至るまで“上を目指す”仕組みとなっており、生徒や保護者、指導者が、より上を目指そうとして、練習の長時間化・過熱化、それによる怪我や故障を招いている。中には、勝利至上主義による暴言や体罰、行き過ぎた指導等が生じる一因となっている」
他にもですね、大会運営というのは本来、主催者側でやるべきで、先生が大会運営に駆り出されて、疲れて消耗しちゃうのはどうなんだろうか?といったような問題提起も盛り込まれていて、その点は非常にいいなと思いました。
ユージ:何か課題とかはありそうですか?
神庭さん:せっかく地域移行しても、指導を依頼したボランティアの方とかコーチの方とかの熱血指導が行き過ぎてしまって、パワハラに走ってしまったら、これは意味がないですよね。体罰とかセクハラとかから子どもを守る仕組みづくりとか、指導者の質の確保というのも欠かせないんじゃないかなと思いますね。仮にですけど、安いお金で指導を引き受けてもらった場合、学校側としても、指導者不足といいますか、引き受けてくれてありがたいという気持ちがあるので、引け目を感じて、あまり強く言えない…みたいなことも起こりえますよね。そういうことがないようにしないといけないですし、あともう1つはですね、中学校の内申書に部活の実績とか大会の成績が記載されることもあって、保護者が必要以上に熱くなって、それが勝利至上主義に走ってしまう1つの要因になっているんですよね。その点、学校側にも過度な競争を煽らないような冷静で客観的な評価が求められているのかなというふうに思います。今回の地域移行によって、学校の外の『課外活動』としての位置付けがますます鮮明になるわけなので、これを機に部活の強制加入自体を見直してはどうかなと。生徒とか保護者が「部活に入らないと内申書で不利になっちゃうんじゃないですかね?」みたいな、そういう不安とか懸念を抱くことがないにしないといけないんじゃないかと思います。
吉田:先生が部活動で自腹を切っているという話も聞きますけれども、部活動のお金の面も課題の1つですかね?
神庭さん:そこも大事ですよね。お給料と別に先生に謝礼といいますか、そういうのを払うシステムというのはあるんですけれども、じゃあ、「それがあるんだからいいでしょ」ということによって、結局、先生の残業が温存されてもいけないわけですし、そこもしっかりしないといけないということに加えて、今、部活の費用をPTA費などで手当している学校もあるんですけれども、今後は、部活に“入る人・入らない人”が出てくると思うので、各部活ごとに部費を徴収して運営していくようなかたちが強まるのではないかと考えられています。それによって、お金のない家とか、生徒が部活に入れないとかですね、入るのをためらうようなことがないように行政とか国が補助も検討していく必要があるのかなと思いますね。
ユージ:最近は、“何事も選べるようになる”、“選択肢が増える”ということがテーマになっているような気がするんですけど、一方で、収入による格差などで、入れる・入れないがないように、今おっしゃっていた、補助とかを検討してほしいなと思いましたね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①「公立中学の部活の地域移行」について
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 14, 2022
AuDee JUDGEで賛成・反対で投票を頂きました。
結果は賛成が82%
僕の意見としては、どっちが良いと一言では言えませんが、
良い面でいうと先生の負担が減ります。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①「公立中学の部活の地域移行」について
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 14, 2022
AuDee JUDGEで賛成・反対で投票を頂きました。
結果は賛成が82%
僕の意見としては、どっちが良いと一言では言えませんが、
良い面でいうと先生の負担が減ります。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①「公立中学の部活の地域移行」について
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 14, 2022
AuDee JUDGEで賛成・反対で投票を頂きました。
結果は賛成が82%
僕の意見としては、どっちが良いと一言では言えませんが、
良い面でいうと先生の負担が減ります。#ワンモ