22.05.31
改正消費者契約法

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
BuzzFeed Japan 編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!
『改正消費者契約法』
吉田:若者や高齢者らの契約トラブルを巡り、契約を取り消すことができる権利を拡大する『改正消費者契約法』が25日、参議院本会議で可決、成立しました。
神庭さん、まず基本的なところから、『消費者契約法』とその改正について簡単に教えてください。
神庭さん:簡単に言うと、『消費者契約法』というのは“消費者を守るための法律”なんですね。消費者と事業者の間では、持っている情報量とか交渉力に差があるので、不当な契約は取り消したり、無効にしたりできるように定めています。この法律に今回新たに加わった条文が、《消費者が有する解除権の行使に関して必要な情報を提供すること》という条文なんですね。いわゆる、サブスク型のサービスで、トラブルがあった場合に“努力義務”ではあるけれども、事業者が消費者に対して電話なり、メールなりできちんと説明しないといけなくなるということなんです。
ユージ:サブスクを巡って、例えばどんなトラブルがあるんですか?
神庭さん:国民生活センターの資料によると、例えばこんな相談が過去にありました。
「1ヶ月無料のコンテンツ配信サービスを1ヶ月だけと思って申し込んだら、翌月から自動更新されていた」
「半年前に映像配信サービスに加入した。退会したつもりが退会になっていなかった」
「退会方法がわかりにくく、退会するのに非常に時間がかかった」
「動画配信を解約したいが、メールアドレスやパスワードのアカウント情報を忘れ、マイアカウントに入れないため解約できない。退会の手続きが複雑で困っている」
といったような声が寄せられているんですよね。
ユージ:あのこれ…、全部ありました……。
吉田:これ、困りますよね。
ユージ:聴いている方の中にも「あっ、私も!」という方がいらっしゃるかもしれませんけど、やっぱり、神庭さんもありますか?
神庭さん:僕もありますね。数ヶ月前にあるサブスクサービスをやめようとしたら、パスワードだの何だの引っ張り出して確認して、解約に1時間くらいかかったんですけれども、やめようとすると、「解約をご検討の方にプレゼントキャンペーン」とか、「最後にもう1回だけチャンスをください」とかですね、「見逃したコンテンツはありませんか」とか、延々と引き留めて、本当にイライラしたんですね。
ユージ:ある~!わかる!!!(笑)
神庭さん:しかも、「解約する」のボタンがものすごく小さかったりして、正直、ムキー!となりましたし、僕ら世代はまだネットリテラシーがあるので、なんとか解約はできますけれども、お年寄りとかは途中で諦めてもおかしくはないし、解約できたと勘違いしてもおかしくないんじゃないかなと思いましたね。
吉田:“努力義務”ということなんですが、今回の法律で改善するんですかね?
神庭さん:これだけで一気に解決するか?というと、難しいですけれども、法律の条文になったことの意義は大きいと思います。特に大企業とか有名企業であれば、仮に努力義務だとしても、これを無視した対応をしていれば、罪に問われなかったとしても、信頼とかブランディングに関わりますよね。そうすると、消費者にそっぽを向かれると思います。『消費者契約法』とは別に『特定商取引法』という法律の改正法も来月施行されるんですけれども、利用者の誤認を招くような表示をした事業者に対しては罰金が科されるんですね。例えば、“初回無料”をやたら強調しておいて、定期購入であることは画面の下の方にちっちゃーく書いているだけだったりするようなケースとか、はじめから定期購入のチェックボックスにチェックが入っていて、利用者側で気付いて外さないと定期購入になってしまうケースとかですね、こういうのはダメだよ!と消費者庁のガイドラインに書いてあるんです。
吉田:課題をあげるとしたら、どういったことがありますか?
神庭さん:そうですね、あの手この手でユーザーを欺くオンラインサービスの罠のことを『ダークパターン』と言うよということで、去年から何度か『ダークパターン問題』について取り上げてきましたけれども、ここへきてようやく対策が進んできた感はあります。ただ、海外に比べるとまだまだ手ぬるいと思うところもあって、朝日新聞が京都大学のカライスコス・アントニオス准教授に取材したインタビュー記事によると、ドイツでは7月から合計2回のクリックでサブスクが解約できるようになるそうなんですね。パスワードを忘れてしまっていても「解約はこちら」「いますぐ解約」の2クリックでやめられる。日本から見ると夢のようなシステムだなと思うんですけれども、「行きはよいよい、帰りは怖い」で入る時は簡単なのに、やめる時はものすごく大変で労力を使うというのは、やっぱりおかしいですよね。入る時と同じくらい簡単にやめられるようにしないといけないと…。努力義務の次は、“完全義務化”も急ぐべきじゃないかなと僕は思います。
『Netflix』はですね、2020年に、1~2年休眠状態になっているアカウントに対して「継続しますか?」と確認メールを送って、そのまま反応がない場合には、自動的にキャンセルするという取り組みを発表して、ネットで「それ偉いね!」と大絶賛されたんですね。素晴らしいですよね!最近、Netflixは会員が減少して大変な状況なので、いつまで続けられるかわからないんですが、こういうユーザーファーストの精神は偉いですよね!
ユージ:それは、本当にそう!偉いと思う!
神庭さん:他社もぜひ真似してほしいと思います。
ユージ:本当ですね。「ずっと使ってないですけど、忘れてませんか?」とか、そういう呼びかけは企業側からしてほしいですね。あと、あれも僕、気になっているんですよ、メルマガ。入会したのは良いんですけど、チェックマークを入れた覚えがないメルマガで、自分で押したわけじゃないのにどうやら最初からチェックマークが入っていたらしくて、それに気付かず…。毎日、そのメルマガが来るのでそれを解除したくても方法がわからない…。
神庭さん:ちっちゃく書いてあったり、クリックしてログインするのにまたパスワードが必要だったりするんですよね。
ユージ:そうなんですよ!で、ログインして、ページ入ったら、そのページのどこに解除のところがあるのかがまた見つからないという…。はい、いっぱいメルマガ来てます…。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 31, 2022
「改正消費者契約法」について
改正消費者契約法とは、簡単に言うと、消費者を守るための法律です。
これを受けて、番組のテーマは『サブスク』にどのくらい入っていますか?
と伺いました。#ワンモ
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 31, 2022
多くあった意見は、『サブスク』を退会することが難しいという意見です。
そういったことを改善していこうと改正が行われました。
皆さんも無駄に入っている『サブスク』がないか、見直してみてはいかがでしょうか。
#ワンモ
#ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 31, 2022
今回の改正で一気に解決は難しいと思いますが、
法律の条文になった意味は大きいと思います。
改めて、ダークパターンにならないクリーンな『サブスク』が広がっていくと良いなと思います。#ワンモ