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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

22.05.18

イーロン・マスク、日本の出生率低下に警鐘
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
コメンテーター引き続き、情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


イーロン・マスク、日本の出生率低下に警鐘

ユージ:テスラのCEO=最高経営責任者のイーロン・マスク氏は今月7日、ツイッターに「当たり前のことを言うようかもしれないが、出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう。それは、世界にとって大きな損失だ」と投稿しました。去年10月1日時点の日本の総人口が、前の年から64万4000人減って1億2550万2000人となり、過去最大の落ち込み幅となったことを伝えるニュースに反応して、コメントしたということです。イーロン・マスク氏、どのような思惑があって、このような発言をしたと思われますか?


塚越さん:イーロン・マスク氏は、以前から人口減少について危機感を表明していたので、自らの考えを述べる際の事例として日本の名前を出しています。


ユージ:人口減少や高齢化に備え、テスラは去年、新たなプロジェクトとして、人に代わって、雑用をこなすヒト型ロボット「オプティマス」の開発に乗り出しました。このプロジェクトについては、どのようにご覧になっていますか?


塚越さん:オプティマスは、ラテン語で「最良」を意味するもので、現状のAIよりも高度なものを搭載し、自分で考えて動ける自律型ロボットを想定しています。世界一の富豪であるマスクの発言には、当然ながらその背後に次の「ビジネス」が想定されていると考えるべきです。つまり、人口が減少するのであれば、労働力を補う意味でも、ヒト型ロボットが必要になるということです。今回の発言は、新しいビジネスで世界の問題に対処しようと捉えていると思います。


ユージ:「オプティマス」は、人口減少対策に繋がると思いますか?


塚越さん:ある程度の労働をヒト型ロボットに任せる近未来の世の中で、私たちに時間の余裕ができたとして、そこで子育てをしたいと私たちが考えるなら人口減少は回避されます。ただし、そう思わなければ人口が減少した分、ロボットが増える未来も考えられます。


ユージ:時間がないから人口が減っているのではないかもしれませんね。オプティマスが時間を補ってくれるとしても、その時間で出生率が増加するかどうかはまた別の話ですよね。日本の出生率の低下や人口が減少している現状を踏まえ、今、どのような対策が必要だと思われますか?


塚越さん:ヒト型ロボットをとりあえず横に置いて言えば、人口減を回避するには、結婚・出産・子育てがしやすいように、労働時間に余裕があり、賃金も増えて、かつ出産・育児手当の拡充が必要です。しかしそれらを達成するには国として抜本的な制度改革が必要です。つまり人口問題は国の根幹が問われます。他にも、海外を含めて養子を受け入れやすくしたり、また積極的に移民を受けいれるという方法もあります。実際、日本は技能実習生という非常に問題の多い制度の中で、事実上、労働力として外国人を受け入れています。人口を増やし、国力を高めるためには、外国の人を日本に受け入れるのが早いですし現実的な選択としてありますが、しかし移民の受け入れは、諸外国で生じているように、短期的には移民に仕事を取られるといった反対運動が生じる等、受け入れに難色を示す人もいると思います。多くの人が外国の人が日本人として生きるということを、まだ考えられない人も多いと思います。


ユージ:受け入れたくないというか、そこに抵抗がある人もいますよね。一方で日本人になってくださる外国の方も、日本にくるメリットを感じないといけない色々な問題がありますよね?


塚越さん:国の制度だったり、受け入れる体制をまず作らないといけません。同時に私達の「心の習慣」、「慣習」を変えていく。この選択肢をとって移民を受け入れていくことが必要です。個人的には様々な多様性、生産性をあげるためにはこういった制度が必要だと思いますが、日本全体、皆さまの心の中の習慣と対話していく事が課題になってくると思います。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。







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