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22.05.02

コロナで負担増の保険会社。私たちへの影響は?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は「BuzzFeed Japan」編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


【コロナで負担増の保険会社。私たちへの影響は?】

吉田:リスナーの方の中にも、コロナ保険に加入されている方、いらっしゃるのではないでしょうか。また、ゴールデンウイークを前に契約された方、検討されている方も少なくないのではないでしょうか。そんなコロナ保険が今、厳しい状況に陥っています。入院給付金を従来の1割に減らす異例の対応をとるところがでてきていたり、大手保険会社による販売停止や保険料引き上げも相次いでいます。神庭さん、改めて、これまでの保険会社の動向について教えていただけますか?


神庭さん:300円台、500円台の小さな掛け金で1泊5万円、10万円などの手厚い入院保障が得られる「コロナ保険」を各社が販売していたんですが、オミクロンによる感染拡大によって保険金の請求が急増して収支が悪化。募集停止や値上げなどの対応を迫られるケースが相次いでいます。日本生命の子会社の大樹(たいじゅ)生命は2月に、スタートしてわずか1ヶ月半でコロナ保険の販売を停止しました。PayPayで手軽に加入できることで話題を呼んだ損保ジャパンのコロナ保険も2月に、500円から1500円へ3倍に値上げしているんですね。


吉田:保険会社も大変なのは理解できるんですが、契約する側の人たちも負担増で大変ですよね。


神庭さん:新規の募集をやめる、新たに入る人の値上げをする、というのはまだ良心的で、なかにはすでに契約している人に支払う保険金を切り下げる会社もありました。ジャストインケースという新興の保険会社では、4月7日以降に入院した契約者について、入院一時金の支払額を10分の1に引き下げました。医療機関への入院の場合は残りの10分の9が「お見舞い金」として支払われますが、自宅やホテルなどの「みなし入院」ではもらえる額が10分の1になります。オミクロンの拡大という不測の事態とはいえ、すでに契約した人の条件を不利な方向に変えるのは異例の事態です。ジャストインケースは公式サイトで「ご迷惑をおかけすることとなりましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。


ユージ:見通しが誤ったというか、予測はできなかったんでしょうか?


神庭さん:いくつか見通しを誤った要因があります。まず第一には、保険会社も変異によってここまで感染者数が爆発的に増えるとは予想しきれなかった、ということです。特に「みなし入院」や「みなし陽性」の人たちも保険金給付の対象としたことで、想定以上に負担が膨らんでしまいました。もう一つは、コロナ保険単体でそこまで儲からなくても、ある種の話題づくり、客寄せ的にコロナ保険を使って、一緒に売っている別の保険でガッチリ儲ければいいという発想があったのではないかと思います。併売、クロスセルという手法ですが、そこで見込みが甘くなってしまったのかもしれません。先ほど紹介したジャストインケースの場合には、さらにもう一つ悪化要因があったんですね。


ユージ:何でしょう?


神庭さん:通常、保険には免責期間といって、保険金目当ての人たちの加入を防ぐために、入ってすぐの間は保険金を払わなくてもいいという期間があります。生命保険だと自殺の場合、入って3年は保険がおりませんが、それと同じ仕組みです。ほかのコロナ保険は2週間程度の免責期間を設けていましたが、ジャストインケースにはそれがありませんでした。体調が「ん?ちょっと怪しいかも」と感じた人が、検査を受ける前に保険に加入するなど、不正受給に近いことが一定数起きていた可能性があるんですね。オミクロンが蔓延してきた段階で、コロナ保険は儲かる、お得だから入っておいた方がいい、という情報がネットで出回ったことの影響もあったと思います。未知の感染症を前に予測できない部分があったのはある程度やむを得ないと思うんですが、ただ不正受給に関しては、当然起こり得るものとして、性悪説に立って対策を講じておくべきだったと思います。


吉田:コロナ保険以外の保険はどんな感じなんですか?


神庭さん:特殊なコロナ保険に限らず、第6波の感染者急増で、保険会社の支払いは急増しています。日経新聞によると、明治安田生命では、3月の入院給付金の支払い件数が第5波のさなかの10月に比べて3倍の約2万5000件まで膨らみました。住友生命でも3月は前月の3倍以上に増えたということです。


ユージ:コロナをめぐる保険会社の負担、神庭さんはどう思われますか?


神庭さん:第一生命グループの「第一スマート少額短期保険」は感染状況に応じて保険料を変えるダイナミックプライシングを導入していて、
1月…890円
2月…3840円
3月…8090円
4月…7530円
と大きく値段を動かしているんですね。なかなか先が見通せないなかで賢いやり方だと思います。ただ、そもそもコロナ保険が必要かどうかという点でいうと疑問もあります。コロナは感染症法で2類相当とされており、治療費は全額公費で賄われているんですね。それに加えて、民間の保険が果たしているのかな?というのが現段階での感想です。今後、2類相当から5類相当に変わっていく段階でコロナ保険の位置づけというのも変わっていくかもしれないですね。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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