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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

22.04.28

イーロン・マスク氏の買収でTwitterはどう変わる?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師の塚越健司さんにお話を伺います。
塚越さんに取り上げていただく話題はこちら!


『イーロン・マスク氏の買収でTwitterはどう変わる?』


吉田:『Twitter』がアメリカの自動車会社『テスラ』の最高経営責任者で起業家の『イーロン・マスク』氏による買収提案を受け入れた件について、今後、Twitterがどう変わっていくのか、注目されています。


ユージ:Twitterが買収を受け入れたというニュース、結構、耳に入ってきているんですけど、これはなんでですか?


塚越さん:当初、取締役会は対抗して、ポイズンピルなどいろんな策を講じていました。マスク氏が実際に買収総額の440億ドル、日本円にして5兆6000億円の資金調達の方法を発表し、買収するということを実際に言いまして、そうすると、株主がこれに反応し、協議の結果、買収を受け入れることになったということなんですね。マスク氏の総資産は推定で2736億ドル、およそ35兆円というとんでもない額で、世界一の大富豪でありまして、今回の買収では、自身の資産から210億ドルを出すということになっています。


ユージ:マスク氏による大手SNSの買収について、どうお考えですか?


塚越さん:まず、Twitterは、日本人は大好きで4500万人ほどアクティブユーザーが日本国内にいると言われています。これはアメリカに次いで2位なんですけど、実は、世界全体のTwitterのユーザーというのは、アクティブによく動かしている人で2億2000万、全体でいうと3億3000万程度なんですよね。


ユージ:アクティブユーザー2億2000万のうち、4500万人が日本ということですか?


塚越さん:そうですね。3億3000万という数字を聞いてみて、多いと思うかもしれないんですけど、この数字は、5~6年変わっていないんですよね。対して他のSNSを見てみると、いろいろな計算方式があるんですけれども、『Facebook』は世界でおよそ22億~最大29億くらいユーザーがいると考えられているんですね。『Instagram』が12億以上、新興メディアの『Tik Tok』は最近、10億ユーザーを突破しているといわれていまして、他のSNSがバーッと増えている中で、Twitterは全然増えていない、少ないんですよ。そう考えると、マスク氏も投資家も、Twitterは魅力的なんだけれどもユーザーが増えない…。つまり、「企業として成長していない」。これは問題だということで、今回の動きにもこの一端があるというわけなんですよね。


ユージ:そうなってくると、5兆6000億円という金額は、ちょっと高いんじゃないの?と思ったりもするんですけど、それは一回置いておいて。マスク氏がTwitterを買収したことによって、どう変わっていくのか気になるんですよね。


塚越さん:マスク氏はいっぱい主張していましていくつか話すと、まずは『新しい機能を追加します』と。そうは言っているんですけども、全貌はまだわかっていません。1番重要なのは、難しいんですけれども、『アルゴリズムのオープンソース化』というものがあります。どういうことかというと、使ってらっしゃる方はわかると思うんですけれども、フォローした人をコンピューターが自動で優先的にツイートの上位に出すということを、コンピューターの中で決定してやるんですね、フォローした人全員じゃなくて、いろんな人からコンピューターが選んでアップしたりする。あるいは、不適切な表現とかで、ブロックというか凍結されてしまうときも、“何が不適切か”というのを基本的にコンピューターが選ぶんですね。これが『言論の自由』として、問題があるのではないか?とマスク氏が考えていて、こういったものを全てオープンにして、“多くの人たちに見てもらって、みんなで改善していきましょう”ということを考えている、これが非常に大きいんですね。あとは、デマをしている『ボット』と言われている機械を全部排除したりとか、有名人の人だけ青い認証マークというのが付いていますけれども、これを全部の人にも適応しようとか、ある程度のツイートへの編集機能を付けようとかいっているんですけれども、どこまで改善できるのかというところが問われている感じですね。


ユージ:こういうマスク氏の考えは、受け入れられているんですか?


塚越さん:はい、受け入れる声もあるんですけど、やっぱり、批判も多いんです。なぜかというと、先ほども言ったように、色々なシステムをオープンにしてみんなで考えようとなると、基本的には規制が緩くなってしまうので、そうすると、これまでずーっとSNSではヘイトスピーチの問題がいろいろ言われましたよね。取り締まらなければならないんですけど、みんなでやろうということで、オープンにしたら、そういう監視が緩くなる、そうすると、トランプ氏のみたいな人、実は、トランプ氏は今、Twitterから排除されているんですけれども、こういう人も帰ってきて、ヘイトスピーチばっかりになってしまって、監督者がいなくなって混乱するんじゃないかということが懸念されています。なんですけれども、本当のところ、どうなるかわからないんです。マスク氏の考え方って、本来的な意味で、「規制が嫌いだ」っていうアメリカ的な考え方になっているんですね、マスク氏は、とにかく、「技術によって世界は良くなる」と考えている人なので、ここに期待もある部分もあって、多くの人がどうなるんだろう?と見ているというところが問われていると考えられますね。


ユージ:なるほどね!「言論の自由が…」っていう話があったんで、もしかしたら、そこが緩くなるのかもしれないけど、ただでさえ今、誹謗中傷とかで、どこまで制限をかけるっていうので、そっちが強まっていくのかなって思った中で、いやいや、そういうのも言論の自由で出していこうよっていう、どうなるんだろう?っていうね!


塚越さん:そうなんですよね。だから、マスク氏はある種、天才なので、世界一の富豪で成功しているので、この人が何か変えてくれるんじゃないか?という期待がある、何かすごいことをしてくれるんじゃないか?という期待もあってやっているんですけど、SNSは大変、楽しいですけど使いすぎには注意でやっていきたいかなと思いますね。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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