22.04.18
値上げラッシュ、ついに100円ショップも!?

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は「BuzzFeed Japan」編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。
【値上げラッシュ、ついに100円ショップも!?】
吉田:先週金曜日、東京・銀座に大型100円ショップが登場というニュースがありました。神庭さん、連日報道される急速な円安や原材料高騰ですが、100円ショップへの影響、気になりますよね?
神庭さん:長期的なトレンドで見ると100円ショップは非常に活況で、帝国データバンクによると、市場規模は1兆円目前でコロナ前から800店舗も増えています。客単価も上がっていて、1人が1ヶ月に買い物をする金額は平均635円。10年前の390円の1.6倍になっています。BuzzFeedでも100均のお得グッズの紹介記事をよく出すんですが、人気を反映して非常によく読まれるんですね。何かモノを買う時にまず100円ショップを探す人は少なくないですし、ウロウロと商品棚をめぐるテーマパーク的な楽しさもあると思います。ただ、ここへきて逆風が吹いているのも確かです。100円ショップは中国や東南アジアから製品を輸入していますが、コロナ禍の供給制約による原材料高に加えて、20年ぶりの歴史的な円安で仕入れコストが上昇しています。ロシアのウクライナ侵攻の影響もあって、原材料高はさらに過熱しています。弱り目にたたり目のような状況になっています。
吉田:実は、100円ショップが厳しい状況に置かれているのは、神庭さんのお話にもあった円安・原材料高騰の影響以外に、こんなものもあるんだそうです。お話を伺ったのは、番組でもお馴染みの経済評論家の加谷珪一さんです。
加谷さん:一番大きいのは円安と原材料費の高騰なんですが、もう一つあるのが人件費です。店舗には結構アルバイトの店員さんもいらっしゃるんですけれども、最近人件費がジワジワと上がってきていますから、これでコストが大きく上バレしてしまうということがあります。仕入れも上がってるし、しかも店舗にかかるコストも上がっているという二重の苦しみですね。それからもう一つ、電気代も結構大きくて、最近電気代がすごく値上がりしていますよね、これは原油価格が上がってるからなんですが。こういった店舗はたくさんの照明を使いますので結構電気料金もばかにならない。こういった部分でも利益を圧迫するという構図があると思います。電気代の他に、店舗のあの冷房費暖房費、いわゆる光熱費が結構重くのしかかってるんじゃないでしょうか。
吉田:神庭さんいかがですか?
神庭さん:今、仰られた事に加えて、キャッシュレス決済への対応も負担になっていると言われています。消費者からすると便利でありがたいんですが、キャッシュレスを導入する100円ショップの側は手数料の負担をしないといけないですよね。じゃあ、諸々の負担どうするの?という話なんですが、300円や500円、場合によっては1000円の商品も上手に織り交ぜながら対応しているんですね。100均では、1000円の1人用テントとかのアウトドアグッズが意外と充実しいますし、500円の電子メモパッドみたいなヒット商品も出ています。もはや全然100円「均一」ではないんですね。利幅の薄い100円の商品でお客さんをたくさん集めて、いかに高価格帯の商品に目を留めて買ってもらうか、という世界になってきていると思います。
吉田:経済評論家の加谷さんは、100円ショップは今の日本経済を象徴しているというお話もされていました。
加谷さん:100円ショップというのは、かなり以前から存在しているんですが、100円ショップが100円ショップのままで存在し続けてるっていうこと自体が、あまり正常な状態ではないんですね。と言うのは、アメリカにも1ドルショップというものがあるんですけれども、ちょっと前までは50セントショップだったんです。その前は25セントショップでした。つまり順調に経済が成長している国というのは物価が順調に上がっていきますから、ある一定の単位の金額がずっと続くってことがないんです。日本がもし過去30年ちゃんと成長していれば、今頃100円ショップというのはなくなっていてもおかしくないということになります。ですので逆に言うと今でもまだ100円ショップがあるということは日本の経済が成長していなくて、物価も上がっておらず、さらに賃金も上がっていない、こういう現実を象徴してるんではないでしょうかね。
ユージ:確かにアメリカにはダラーショップがあって、アメリカのダラーショップでも商品によっては3ドルとか表示が変わっているものも結構あるんですけど、神庭さん、いかがですか?
神庭さん:100円ショップは個人的に大好きですが、デフレだからこそ成立してきたビジネスモデルとも言えると思います。コストプッシュ型のインフレ、悪いインフレの荒波にさらされるなかで、100円ショップも岐路に立たされているのかなと思います。今後100円の商品の割合が減っていく、あるいは150円ショップとかにシフトチェンジしていく可能性もありますが、もしそうなっても、うまい棒の値上げと一緒で「今までありがとう!」という気持ちで冷静に受け止めたいと思います。「安い=当たり前」「安い=正義」というデフレマインド自体が、過熱するインフレのなかで過去のものになっていくのかもしれないなぁと思いますね。
ユージ:消費者側も少し意識を変えていく必要があるのかなと思います。今までの100円ショップが100円でこんなに良い物が買えたんだ、これなら200円300円でも良いんじゃない?というマインドに変わっている方も多いと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) April 18, 2022
テーマは「値上げラッシュ、ついに100円ショップも!?」
僕も100円ショップにはよく行きます。我が家にとって、高クオリティなおもちゃ売り場が嬉しい。1人500円までというと、子どもは5個もおもちゃが買える!と喜ぶ満足度が高いおでかけスポットです。#ワンモ
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) April 18, 2022
最近では物価上昇や原材料高騰などによる値上げラッシュが続きますが、日本の100円ショップは元々クオリティがすごく高い。
アメリカの1ドルショップにも何度も行ったことがありますが、品揃えなどの感覚は似ていても、やっぱり日本のお店のクオリティは圧倒的に高いです。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) April 18, 2022
少し前から150円や300円のものなども増えてきていますが、商品に対する満足度は変わりません。
今まで安かったのに上がっちゃった!ではなくて、適正な金額になってきた、という感覚です。
なので僕はこれからも変わらず、100円ショップを利用していきたいと思います。#ワンモ