22.03.09
ウクライナへの寄付、使い道と注意点

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、「BuzzFeed Japan」編集長の神庭亮介さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
ウクライナへの寄付、使い道と注意点
吉田:ロシアから軍事侵攻を受けるウクライナに対し、支援の輪が広がっています。在日ウクライナ大使館はおととい、ツイッターで、先月25日に開設した、専用の銀行口座への寄付が、およそ15万人から寄せられ、およそ40億円に達した、と報告しました。その一方で、ツイッター上には、寄付金が「武器の購入につながる恐れがあるのでは…」などの投稿があり、寄付金の使い道を心配する声も見られます。神庭さん、40億円という、非常に大きな金額の寄付がウクライナ大使館に寄せられたこと、どのようにご覧になっていますか?
神庭さん:これだけの短時間で15万人から40億円というのはかなり大きな額です。やはり、あまりにも理不尽で一方的な侵略行為に対する強い憤り、「自分も何かの役に立ちたい」という思いを募らせている人が多いのではないか。日本も対岸の火事ではないな、という意識もあるのかもしれないです。実業界では楽天の三木谷浩史会長が個人でウクライナに10億円寄付したことが話題を呼びました。楽天は無料通話アプリの拠点を置いています。三木谷さん個人の募金は大使館ルートですが、それとは別に企業としての楽天も、楽天ポイントやクレジットカードで募金ができる「ウクライナ人道危機 緊急支援募金」を開設しました。昨日の時点で7億5000万円以上が集まっています。X JAPANのYOSHIKIさんがTwitterで、この楽天の基金に「1000万円寄付しました」と報告するなど、各界に支援の輪が広がっている状況です。
吉田:ウクライナへの寄付金、どのようなことに使われるのでしょうか?
神庭さん:ウクライナへの寄付を受け付けている団体はいくつかありまして、在日ウクライナ大使館は7日、Twitterに「人道支援物資を提供している慈善基金に送金手続きを行いました。ウクライナ国民にとって困難な今の時期にご支援くださいました日本の友人の方々に心から感謝しています。」と投稿しました。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、難民の緊急支援のための寄付を募っています。UNHCRのサイトで「1万1000円」と書かれたボタンをクリックすると《極寒の中で避難を強いられるウクライナの人々を守るフリース製の毛布 15人分》と表示されます。「2万4000円」なら、《ウクライナから逃れる避難民のための法的カウンセリング 8人分》、5万6000円なら《心に傷を負ったウクライナの子どもたちのための社会心理的サポート 5人分》という感じで、自分が寄付したお金がどんな風に役に立つのかイメージしやすいです。ウクライナでは170万人以上の難民が出ており、支援が急務となっています。難民関連だと、認定NPO法人「難民を助ける会」なども支援を呼びかけています。食料の配布や、衛生用品など生活必需品の配布などに充てることを想定しているといわれています。
ユージ:ウクライナへの寄付に関して、「寄付金が武器の購入に使われるのは避けたい」という意見もあります。武器の購入に使われる可能性は、あるのでしょうか?
神庭さん:ZOZO創業者の前澤友作さんはTwitterで「ウクライナへの支援にあたって、寄付金が武器購入費になってしまうのは避けたいと思いましたので、人道支援や医療支援に限定して活動している団体に寄付させていただきました」とツイートしました。先ほど紹介した「難民を助ける会」や、国際NGO「アドラ・ジャパン」などへの寄付を明らかにしました。一般論として、使途を明示していない団体に関しては武器や兵器の購入に使われる可能性を排除しきれないです。心配な人や、「戦争ではなく平和のために使ってほしい」という思いがある人は、難民支援や人道支援を掲げている団体を選ぶと良いと思います。UNHCR、日本赤十字社などであれば間違いないです。ちなみに、在日ウクライナ大使館も、NHKの記事で「避難者の生活支援、インフラ復旧、住宅再建などに使わせていただきます。大使館に寄せられた寄付は武器には使いません」とコメントしています。
ユージ:ウクライナに寄付をしたいと思っている方は、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
神庭さん:今日、名前を挙げたような認定NPO法人や国際NGO、信頼のおける国際機関などから選ぶのがいいと思います。今回初めて寄付を募るという団体よりは、以前からこうした活動を地道にやっているところの方がより信頼を置けると思います。それでも心配な人は、いくつかのメディアを見比べて判断してほしいです。本当に残念な話ですが、火事場泥棒的に便乗して詐欺を働くようなケースも起こり得ます。在日ウクライナ大使館は「最近は当館を装って、ビットコインなどの暗号通貨を含めて寄付を呼び掛ける詐欺のメールが現れたと承知しています。詐欺にご注意をお願いします!」と警告しています。一方でネット上では、「騙されたくない」という不信感のあまり、きちんとした団体に対してまで「募金詐欺だ!」とレッテルを貼って誤った情報を流している人もいたりするので、それはそれで気をつけてほしいです。
ユージ:皆さんの、「寄付したい!」という思いが、違う所に違う形で使われてしまうのはとても悲しいので、よく調べた上で寄付して下さい。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 9, 2022
『ウクライナへの寄付、使いみちと注意点』
軍事侵攻を受けているウクライナに対しての支援の輪が広がり、寄付金がおよそ40億円分集まりました。これが、困っている人や、これからの復興のために必要なところへ届いてほしいというのが僕の想いです。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 9, 2022
たくさんの方からの意見を読んでいて、中には、この寄付が武器などの軍事的な部分にお金を使われるのではないか、そうなるとロシアでも被害者が出てしまうのではないか、だとしたらこの寄付はしない方がいいのではないか、という意見もありました。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 9, 2022
他にも、戦争が終わってからの復興に対しての寄付をしたいので、それまで待つという意見もありました。寄付は、寄付したその人が届けたい場所に届くというのがいちばんだと思います。
#ワンモ #ユジコメ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 9, 2022
また、寄付したお金が軍事資金に回ってもいいのでは…という意見もありまし た。いま何が必要かを決めるのはウクライナなので、いま一度、どんなことに使われる可能性があるのかを考え、納得した上で寄付をしていただければと思います。