22.02.21
休校基準、独自緩和の動き

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
休校基準、独自緩和の動き
吉田:新型コロナウイルスのオミクロン株は、これまでにないスピードと規模で感染が拡大しました。子どもの感染が多いのも特徴で厚生労働省のデータによると2月初旬の1週間で10代以下の感染者はおよそ14万8千人と全体の29%に上っています。このことで、親が子どもの休校のため、出勤できないケースも増えています。
ユージ:親が大変という話、よく聞きますよね。休校の影響で医療従事者が出勤できなく、救急搬送ができなかったというニュースもありましたよね。エッセンシャルワーカーでない親御さんも大変ですよね。
吉田:そんな中、自治体が独自判断で休校や学級閉鎖を避ける動きが出てきています。この動き、助かるという声も多いと思うのですが、一方で、感染拡大のリスクが高まるのではないかという心配もあります。そこで今回は、この「休校基準の独自緩和」について神庭さんに解説してもらいます。まずは、現在の休校の状況について教えてもらえますか?
神庭さん:文部科学省によると、2月9日現在のデータで小中学校、高校、幼稚園、特別支援学校の休校は全体の2%にあたる717校。2週間前の調査では1114校だったのでかなり減りました。一方で学年閉鎖・学級閉鎖は4895校で全体の13.8%に達しました。こちらは2週間前から168校増えています。
ユージ:改めて、文部科学省の方針について教えてもらえますか?
神庭さん:文部省はこれまで休校や学年閉鎖、学級閉鎖の日数について5~7日程度と幅を持たせていて、最長7日程度としていました。今月2日にこの方針を変更し、最長7日から最長5日に短縮しました。全国的には5日ですが、独自に方針を決めている地域もあります。横浜市は1月28日から、感染が広がった時を除いて原則的に休校や学年閉鎖をせず、学級閉鎖で対応する運用にしました。学級閉鎖の期間も国基準の5日より短い3日に変えました。かなり思い切った方針転換です。狙いはエッセンシャルワーカーの業務の継続です。横浜市が、救急患者がすぐに受け入れられない「救急搬送困難事案」を調査したところ、回答した病院の16%が、医師や看護師の子どもが通っている保育園や学校が閉鎖・休園になったことを理由に挙げたといわれています。
吉田:他の地域ではどうなんですか?
神庭さん:以前も紹介しましたが、大阪では学校で生徒らの陽性が判明した場合に、誰が濃厚接触者に当たるかの判断を、保健所ではなく学校側に委ねる形へ運用を改めました。保健所の調査待ちの休校を防ぐのが目的です。神戸市は従来、1人でも感染者が出たら学級閉鎖にしてきましたが、「学校で授業をしてもらいたい」「仕事に行けなくて困る」といった声を受け、国基準に合わせる形で基準を緩和することを発表しました。
ユージ:親が出勤できるようになるのは、いいことだと思うんですが、気になるのは、感染拡大のリスク。こちらは大丈夫なんですか?
神庭さん:当然あると思います。休校していない学校でも、先々週は1組が学級閉鎖、先週は2組、今週はまた1組みたいな感じで、断続的に感染がくすぶっているところもあります。前にも話しましたが、子どもの健康をどう守るか。子どもが学ぶ権利をどう守るか。社会活動をどう維持するか。この3つバランスを踏まえた対策が大事です。そういう視点で見ると、休校or対面の2択で考えるよりも、オンライン授業をもっと活用していくことを考えた方がいいです。「GIGAスクール構想」で高い税金を投じて1人1台、パソコンやタブレットを配ったので、こういう時こそ生かすべきだと思います。
吉田:実際に、そういった取り組みをしているところもあるんですか?
神庭さん:茨城県が先進的な取り組みをしています。茨城県教育委は先月末、小学校でオンライン授業や曜日別の分散登校をするように要請しました。感染状況が収まらなかったので、今月8日に対策を強化、18日まで原則リモートとしました。とはいえ、登校せざるを得ない子どもに関しては受け入れるなど、臨機応変な対応をとっていたという。その後、感染が落ち着いてきたので、きょう21日からは通常授業に戻すそうです。ただ、水戸市では中学3年生に限って24日から3月2日まで「臨時休業」とし、オンライン授業に切り替えます。3月3日に県立高校の受験があるため、受験生の不安に配慮したそうです。受験直前の大事な時期に感染したり濃厚接触者になってしまうと大変なので、行き届いた対応だと思います。2020年の無期限一斉休校は最悪で、多くの子育て家庭を阿鼻叫喚の渦に叩き込みましたが、今回の茨城県や水戸市のようなメリハリの利いた期間限定の対応は非常に評価できるのではないかと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 21, 2022
テーマは、休校基準、独自緩和の動きについて
感染が急拡大するオミクロン株との戦いの中で、
医療ひっ迫を避けること、経済を回すことが重要視されてきました。
そんな中、お子さんを持つ医療従事者が休校や学級閉鎖の影響で出勤できないケースが増えています。
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 21, 2022
これを緩和しましょうというのが、今回の休校基準独自緩和です。文部科学省はこれまで休校や学年閉鎖、
学級閉鎖の日数について、5?7日程度と幅を持たせていたのを、最長7日から最長5日に短縮しました。
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 21, 2022
それを受けて横浜市では、学級閉鎖の期間を
国基準の5日より短い3日に変えました。
横浜市の対応は思い切った方針転換ですが、
医療ひっ迫をさせない、経済を回すことを考えると、
この対応は今後に向けてのいい例となる可能性もあります。
#ユジコメ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 21, 2022
感染拡大のピークは越えたと言われていますが、
一方で死者数の増加、高齢者の感染が増えています。
収束に向け、感染に対する意識をもう一度引き締め直して、最後まで戦い抜きたいと思っています。