22.02.17
民法「嫡出推定」見直しへ

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
引き続きコメンテーターは、「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
民法「嫡出推定」見直しへ
吉田:子どもの法律上の父親を決める制度「嫡出推定」が見直されることが分かりました。法務省は民法の改正案をまとめて、議論の場を国会に移します。改正されれば、父親を中心として作られた明治時代からのルールが変わることになります。
ユージ:今週、このニュースをけっこう耳にして、「なんだろう?」と思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?一体どういうものなのか。神庭さん、お願いします。
神庭さん:「嫡出推定」とは、子どもが生まれた時期によって、子どもの父親が誰なのかを推定する民法の規定で、明治31年(西暦にしたら1898年)からずっと続いています。具体的には、
・離婚して300日以内に生まれた子どもは前の夫の子ども
・結婚・再婚して200日経ってから生まれた子どもは、今の夫の子ども
と推定します。
この推定期間がかぶってしまうとまずいので、女性に対して、「100日間の再婚禁止期間」が定められています。何故「嫡出推定」の制度があるかというと、子どもの父親が誰なのか迅速に確定した方が、子どもの福祉や養育環境を守ることにつながる、という発想があります。
ユージ:この規定がどのように変わるのでしょうか。
神庭さん:まだ本決まりではないですが、法務大臣の諮問機関である法制審議会が出した答申では、100日間の再婚禁止期間をなくし、女性が再婚した場合にはたとえ離婚から300日経っていないくても、今の夫の子どもだと推定することにしました。
ユージ:変えることにした理由って何なのでしょうか?
神庭さん:たとえば、DVを受けて逃げていた女性が、ようやく離婚成立して、別の男性と子どもをもうけたようなケースを考えるとわかりやすいです。実際上、かなり前から家庭は破綻していたんだけれども、正式な離婚からはまだ300日経っていない状態。こういった場合、明らかに新しいパートナーとの子どもであっても、前の夫の子どもとして嫡出推定されてしまいます。それを嫌がって、そもそも戸籍を出すことを避ける、という事態が起きます。すると、子どもは「無戸籍」になってしまいます。自治体によって対応は違いますが、いまは無戸籍でも学校に通ったり、健康保険証をつくったり、住民登録したりといったことはできるようになってきています。ただ、そのことを知らずに、行政サービスを受けられないとか、パスポートをつくれなくて留学できない、運転免許証を取れない、といった不利益を被る恐れもあります。社会生活を営む基盤でもある戸籍を持たない「無戸籍」の人たちが、全国で825人います。そのうちの7割にあたる591人で、「嫡出推定」が原因になっています。無戸籍問題に対処するためにも、法律の見直しが急務になっていた背景があります。
吉田:課題もあるのではないでしょうか?
神庭さん:「離婚して300日以内に生まれた子どもは前の夫の子ども」という規定がなくなるわけではなく、再婚したら例外的に上書きされて新たな夫の子どもだと推定する形になっています。再婚せずにシングルのままでいる場合には、300日ルールが適用されるので、結局、前の夫の子どもということになってしまいます。つまり、「無戸籍問題」が完全に解消されるわけではないです。もう一つは、あくまでも答申の段階であって、本決まりではないし、まだ法改正もされていないよ、という点です。過去には、保守派議員の間で「不倫を助長するんじゃないか?」という反対論もあったと報じられています。法制審議会は、1996年に「選択的夫婦別姓」の導入を答申していますが、四半世紀経ったいまも実現していないです。答申されたから必ず実現されるというわけではなく、これから、伝統的な家族観を守りたい保守派の巻き返しの動きが広がっていった場合、「嫡出推定」の見直し案が修正を迫られる可能性もあると思います。
吉田:神庭さんは、嫡出推定について、どう思われますか?
神庭さん:DNA鑑定の検査機関によっては、依頼する人の2割とか、半数ほどで「実の子どもではない」という結果が出ている、という報道もあります。もちろんこれは「疑わせる何か」があったうえで検査をした人たちが分母になっている数字なので、一般家庭よりも相当に高く出ていると思います。最高裁は2014年、DNA鑑定よりも民法の嫡出推定が優先するという判断を示しています。ただ、この時は裁判官5人のうち2人が反対意見を述べています。血のつながりだけが家族ではないし、一緒に生活を積み上げてきた歴史も含めて「家族」だと僕も思います。科学的な「真実」を明らかにすることが子どもの果たして本当の幸せにつながるのか?という議論も当然あると思います。だが、DNA鑑定という技術をスルーして、このまま「推定」で進めていくのがベストなのかは考えていく必要があるのではないか。子ども自身が自分の出生について知る権利も担保しないといけないと思います。あとは嫡出推定以外にも大事なポイントがあって、親が子どもを戒める「懲戒権」を民法から削除することも決まりました。身体的な体罰だけでなく、言動についても、「心身の健全な発達に有害な影響を及ぼす言動をしてはならない」と踏み込んで禁止しています。しつけ名目での体罰の温床になる恐れがある項目だったので、虐待防止の観点からも非常に評価できます。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 17, 2022
「民法「嫡出推定」見直しへ」について
嫡出推定とは子供が生まれた時期によって子供の父親が一体誰なのか、これを推定する民法の規定のことで、西暦で言うと1898年から続いている、120年以上も前から変わっていない。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 17, 2022
これに関して言うと、変わらない方がいいのか変わった方がいいのか、僕はこの段階でははっきりとは言えないです。
ただ一つだけ僕がずっと思っているのは、家族の形としてその血が繋がっているかどうかっていうのは正直な話、どうでもいいと思っていて、#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 17, 2022
血が繋がってるから偉いとか繋がってないから愛せないとか、そういう話じゃないんですよね。
やっぱり繋がっていても、家庭に問題を抱えている家もありますし、血が繋がっていないけども、家族みんなで幸せに暮らしている家もあるので、#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 17, 2022
家族の形として一番ベストだと思うのは、幸せになれることだと思うので、民法が変わる可能性がありますけども、変わったとしても、#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ⑤
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 17, 2022
やっぱりその自分の子供だと思っている子供がいる場合はそれが血が繋がっていようが、いなかろうが子供として大切に育てるっていうのが親としての条件なのかなと僕は思いました。#ワンモ