22.02.14
消費者庁、サブスク契約で初指針

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。
【消費者庁、サブスク契約で初指針】
吉田:NetflixやAmazonプライムなど、サブスクサービスでも値上げラッシュが続いていますが、消費者庁は今月9日、動画配信などのサブスクリプションサービス事業者に対し、契約画面に記載すべき項目などの指針を公表しました。消費者トラブルを防ぐのが目的とのことですが、どんなトラブルが発生しているのか?どんなところに気をつければいいのか?神庭さんに解説してもらいます。神庭さん、海外ではサブスクの値上げが相次いでいますよね。
神庭さん:Netflixは1月に北米での値上げを発表しました。プランはいくつかあるんですが、各プラン1~2ドルの値上げです。日本でも去年の2月にベーシックで110円、スタンダードで120円の値上げをしています。ちなみにこの時は、日本での値上げの4ヶ月前に北米で先行して値上げされていました。ということは、今回も時間差で日本に値上げが波及する可能性があるとみられています。
Amazonも今月18日から、アメリカのAmazonプライムの年会費を119ドルから139ドルに引き上げます。日本円に直すと1万4000円弱から1万6000円強の値上げなので結構な額ですよね。日本では2019年に3900円から4900円に値上げされたことがありますが、アメリカに比べると相当安いです。日本に関して現段階で値上げのアナウンスはないですが、もともとアメリカの3分の1程度と低い水準に抑えられているので、そのぶん値上げの余地も大きいと言えます。
ユージ:値上げするほど収支が悪くなっているのか?それとも、初めから値上げするつもりで、集客のため安く設定していたのか?値上げの背景については、どうみられていますか?
神庭さん:Netflixに関して言えば、独自コンテンツの制作などに莫大な先行投資をしてきていますが、会員数の伸びが鈍化していて最近は株価も低迷しています。ストリーミングサービスの競争はますます激化しているので同じようなサービスに2つも3つも加入したい人は少ないですよね。『イカゲーム』も『浅草キッド』もめちゃくちゃ面白いですが、話題作だけ見終わったら退会してしまう人も少なくないんですね。会員数が頭打ちになるとしたら、収益のためには既存会員の値上げをしていくしかない。Amazonは値上げの理由として、賃金や輸送費のアップをあげています。世界的にインフレの波が襲ってきているので、仕方のない流れかなと思います。あとは大前提として、対抗馬になるようなサービスがなく、寡占化が進んでいくと、どうしても売り手市場でサービス価格は上昇しがちになります。
吉田:そんななか、サブスクをめぐってはトラブルも起きているんですよね?
神庭さん:「限定○%オフ」といった広告を見て、1回きりのつもりで健康食品や化粧品をポチったら、実際には商品を複数回購入する定期購入の契約だった、といったものです。全国の消費生活センターには、2020年に5万件を超える相談が寄せられていて、例えば…
「特別価格での購入締切のカウントダウン表示に焦って注文したら、5回目までは解約不可 な定期購入契約になっており解約を断られた」
といった事例が報告されています。昨年の春に「ダークパターン」について解説しましたが、まさにそういうケースが増えているんです。
ユージ:そういった背景もあって、消費者庁が新たな指針を出したということですが、どんな内容なのか説明してもらえますか?
神庭さん:消費者庁が9日に出したガイドラインでは、サブスク事業者に対して次の6項目を利用者にわかりやすく伝えることを求めています。
① 商品やサービスの量(自動更新契約の場合その旨を明記する)
② 支払いの総額
③ 支払い時期や方法
④ いつから商品やサービスを受け取れるか
⑤ 申込期間
⑥ キャンセル・解約方法
6月には改正特定商取引法が施行され、利用者の誤認を招くような表示をした事業者に対して、3年以下の懲役か300万円以下の罰金が課されることになります。「初回無料」をやたら強調しておいて、定期購入であることは画面の下の方にちっちゃーく書いているだけだったりするようなケースや、はじめから定期購入のチェックボックスにチェックが入っていて、利用者側で外さないと定期購入になってしまうケースはダメだよ、とガイドラインに書いてあります。欧米に比べて出遅れていたダークパターン規制がようやく日本でも進み出したのは非常に良いことだと思います。
ユージ:利用者はどんなところに気をつければいいですか?
神庭さん:消費者庁は「確認するポイント 」として以下の3つを挙げています。
① 1回限りの購入ですか?
「〇カ月コース」「定期」「自動更新」「無期限」などの表示があれば2回目以降も届きます。
② 2回目からはいくらですか?
「初回」価格と「2回目以降」の価格は違います。
③ 解約の方法は?
1回限りで・簡単に・無料で解約できますか?
この3つのポイントは注目していただきたいと思います。特に消費者庁は、4月から1人で契約できるようになる18歳、19歳について、特に慎重に契約内容を確認するように呼びかけています。被害に遭ってしまった時は、消費者ホットライン「188」に相談してください。証拠を残すために、「購入」の最終確認画面のスクリーンショットを押さえておくことも大事です。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 14, 2022
テーマは、
消費者庁、サブスク契約で初指針について。
動画配信などのサブスクサービスの
値上げラッシュが続く中、消費者庁は今月9日、
契約画面に記載すべき項目などの指針を公表しました。
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 14, 2022
サブスクサービスをめぐっては、
さまざまなトラブルが起こっていますが、
個人的には退会やメルマガ配信を止める際の表示が
読みにくいことが気になった問題としてあります。
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 14, 2022
入会はしやすくするけど退会はしづらくするという方法は
フェアではなく、
良いサービスであればそもそも退会はしないと思うので、
退会を考える方もわかりやすい表示を心がけてほしいなと
個人的には思いました。