22.01.31
検査キットの枯渇の状況、さらに緊急事態宣言はあるのか?

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
検査キットの枯渇の状況、さらに緊急事態宣言はあるのか?
ユージ:トレンドネット、けさは、気になっている方も多いと思います。検査キットの枯渇の状況、さらに緊急事態宣言はあるのか?神庭さんに伺っていきたいと思います。
吉田:厚生労働省は28日、新型コロナウイルス感染による全国の自宅療養者が26日午前0時時点で、過去最多の26万3992人に上ったと発表しました。これまで最多だった「第5波」ピークの去年9月1日時点のおよそ13万1千人と比べ、2倍に膨らんでいます。入院中の人や、入院先の医療機関が決まっていない人を含めると全体の療養者はおよそ41万4千人、自宅療養者がおよそ6割を占めています。そんな状況を受けて、政府や自治体の対応は、刻々と変わってきています。神庭さん、現状の政府や自治体の対応、最新の情報をおさらいしてもらえますか。
神庭さん:厚労省は28日、濃厚接触者の待機期間を10日から7日に縮めると発表しました。もともとは14日間だったものを、1月14日に10日短縮。そこから2週間でさらに縮めました。オミクロンの性質や社会機能の維持を考えると10日でも長すぎると、この番組でもずっと言い続けてきたが、ようやく変わりました。実は専門家は2週間前の1月14日の段階で、待機7日という案も提案していました。待機期間が10日の場合、隔離明けに発症する確率は0.8%。7日に短縮した場合、5.5%まで上昇すると言われています。朝日新聞によると、後藤厚労大臣は「5%のリスクを許容して、社会的機能の維持を図れるように考えた」と話したといわれています。
ユージ:10日から7日というのは一般の方のことですよね。エッセンシャルワーカーの人たちはどうなるんでしょうか?
神庭さん:まず医療従事者については1月12日の段階で通知が出ていて、ワクチンを2回接種していて、毎日の検査で陰性が確認できれば、濃厚接触者でも働き続けていいことになっています。警察・消防・介護・保育など、医療以外のエッセンシャルワーカーも、自治体の判断で待機期間を短くできます。これまでは最短で6日目に解除でしたが、1日短縮して、抗原検査キットで4、5日目に連続で陰性になれば5日目で解除されることになりました。じゃあ、学校とか保育の現場の濃厚接触者の判断がどうなっているのか疑問の方もいらっしゃるかもしれませんが、それは明日詳しく説明したいと思います。
吉田:そして、気になるのは「検査キット」不足の問題。こちらはどんな状況なんでしょうか?
神庭さん:エッセンシャルワーカーの勤務や待機解除には検査キットが不可欠だが、絶対量が不足しています。特に抗原検査はPCRに比べると精度で劣るが、15分~30分と素早く結果を知ることができる点で重宝されています。政府は抗原検査キットのメーカーに対して、国が買い取ることを保証して1日80万回分まで供給量を引き上げるように要請しています。メーカー側も夜の11時まで工場をあけたり、休日も工場を稼働させたりと生産体制を強化しているが、検査需要の増加に追いついていません。そこで、政府は検査キット供給の優先順位を決めて、メーカーや卸売業者に通知しました。優先順位1位は、医療機関や保健所が症状のある人を検査する場合。優先順位2位は、介護・保育・物流などエッセンシャルワーカーが濃厚接触者になった際に、待機を解除するために必要な検査。優先順位は3位は、無症状者向けの自治体の無料検査や、イベントや会食の行動制限緩和のため検査。無症状の個人が薬局で買って検査するような場合は対象外で、一番優先順位が下になります。無症状で濃厚接触者でもないけど、安心したいから受ける「とりあえず検査」や、検査キットを買い漁るような行為は、検査リソースを圧迫してしまうので避けてほしいです。
ユージ:今週の一番の注目ポイントかもしれませんが、「緊急事態宣言はあるのか?」こちらについては、どうですか?
神庭さん:全国11府県で病床使用率50%を超えました。「50%」を緊急事態宣言要請の目安とする東京都も、土曜日の時点で48%に達し、いよいよか…という観測も流れています。ただ、政府は慎重姿勢。山際経済再生担当大臣は国会で「いたずらに、その数字を超えたからすぐに、それに基づいて何か判断するとかではなくて、自治体ときちんと相談したうえで取りはからいたい」と答弁しています。一方で高市さんも緊急事態宣言もあると思いますという言い方もしているので、与党の中でも意見が分かれている状態です。注意点として、専門家有志は21日に政府に提出した提言で《早ければ、この2週間前後でピークが到来する可能性》があると指摘しています。21日の14日後というと2月上旬。もちろん油断は禁物ですが、先に感染が広がった海外や沖縄の動向も踏まえると、さらに厳しい措置を出さなくても、近くピークアウトして感染者が減っていく可能性もあります。経済へのダメージも考えると、緊急事態宣言を出さずにまん延防止措置のままで乗り切れるなら、それに越したことはないです。専門家の分析も踏まえた、慎重な判断が求められています。
一方で、BA.2と呼ばれる別系統のオミクロンが国内でもじわじわ広がり始めています。BA.2は感染力がさらに高まっているという指摘もあります。これによって波が収まりづらくなったり、収まってもすぐに第7波が引き起こされたりすることがないか、注視しないといけません。検査キャパが足りないと、見かけ上の感染者が減って一見「ピークアウトした風」に見えてしまう恐れもあるので、その点でも検査キャパを増強する必要があります。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 31, 2022
テーマは、
検査キットの枯渇の状況、さらに緊急事態宣言はあるのか?
東京都は緊急事態宣言要請の目安を病床使用率50%としていましたが、現在48%を超えています。
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 31, 2022
では50%を超えたらすぐに発令するべきかというと、
僕は他の国などの状況も鑑みながら判断をするほうが良いと思います。感染が先に広がった海外でもピークアウトし始めているということもあるので、
日本の状況も終わりの見えない戦いではないと思っています。
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 31, 2022
仮に緊急事態宣言が発令されれば、
そこから抜ける時にもう一度まん防などの
緩和策を挟まなくてはいけなくなる気がします。
そうなると経済へのダメージが増えると思うので、
まん防の期間が長くなったとしても、
緊急事態宣言まで行かない方向に進めばいいな
というのが僕の思いです。