22.01.27
EV=電気自動車

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
今週はスペシャル企画でお送りしています。今日のテーマは…
『EV=電気自動車』
ユージ:今週は月曜から木曜までスペシャル企画!『賃上げから、メタ、EVまで。このニュース、本当に実現できる?』をテーマに「最近、よく耳にするニュースワードの“そもそも解説”」と「本当に実現できるのか?その課題」をわかりやすく解説します。
吉田:本日のテーマは『EV』です。神庭さん、そもそも『EV』とは何なのか、教えてください。
神庭さん:一口にエコカーと言っても横文字とかアルファベットが多くて、「何がなんだか…?」という人もいるかもしれないので、簡単に解説しますね。まず『EV』は『エレクトリック・ビークル(=電気自動車)』のことです。自宅とか充電スタンドでバッテリーに充電して、モーターを回して走る車のことですね。ガソリンを使わないので少なくとも走行時は二酸化炭素がでません。次に『HV』、これは『ハイブリッドカー』で、これはそのままですよね。エンジンとモーター、2つの動力を搭載して走る。ガソリン車に比べるとCO2を抑えられます。そして『PHEV』。この辺から怪しくなってくる人もいるかもしれませんが、車好きのユージさんはわかりますよね?
ユージ:はい、わかります!これは最近、各メーカーも出していて、プラグインハイブリッド。充電もできるハイブリッドカーですよね。
神庭さん:そうです、さすが!『プラグインハイブリッドカー』と言って、ハイブリッドカーというのは、走行時とか減速時のエネルギーを電力に変えて、自動で充電する仕組なんですけど、いつでも充電できるわけではない。その点、プラグインハイブリッドは、好きな時に家庭用のコンセントなどから充電でき、EVとHVの中間、いいとこ取り的な感じですかね。近場の運転は電力で賄うことができて、遠出の際もガソリンが使えるのでバッテリー切れの心配がないということですね。最後、もう一つ、『FCV』。『フューエル・セル・ビークル』で燃料電池車です。燃料電池で水素と空気中の酸素を反応させて、発電した電気で走る車のことです。二酸化炭素の排出がゼロで水しか出ないので『究極のエコカー』とも言われています。いいことづくめのようなんですけれども、デメリットとしては、まだまだ価格がちょっと高いということと、あと、水素を補充するための水素スタンドが全国にそこまでまだたくさんあるわけではないというのがしいてあげるとすればデメリットでしょうか。
吉田:よく耳にするようになった『EV』ですけれども、なぜ注目されているんでしょうか?
神庭さん:日本は“2050年のカーボンニュートラルを目指している”んですね。「『カーボンニュートラル』って何か?」と言うと、温室効果ガスの排出量と吸収量をトントンにすることです。またEUはですね、去年7月に“ハイブリッド車も含めてガソリン車の新車販売を2035年に事実上禁止する”という強い方針を打ち出したんですね。世界的な脱炭素の潮流の中で“EVシフト”が急速に進んでいるということなんです。
ユージ:それこそ、EVでいうと、ソニー関係の話もちょっと入ってきましたけど、いろいろ動きがありますよね?
神庭さん:そうなんですよね!今年に入って、いいろいろ動き出しています。ソニーグループが4日、今年春にEVの新会社『ソニーモビリティ』を設立すると発表しました。ソニーのような新規参入組が登場すると市場が活性化しますけれども、迎えうつ自動車メーカーの側も負けてません。『トヨタ』は先月、“2030年のEVとFCVの世界販売台数を350万台にする”と発表しました。元々の目標が200万台だったので、実に1.7倍の大幅引き上げ。バッテリー含めEVに4兆円規模の投資をするということなんですね。ほかにも『日産』『ルノー』『三菱自動車』の3社連合は、今後5年間で“EVに3兆円を投じる方針”で、日経新聞によると、半導体とソフトウエアの基礎設計を共通化して、2030年度までに30車種以上のEVを投入するということなんです。アメリカの『GM(ゼネラルモーターズ)』とかもですね、ミシガン州に車載電池の工場を作って、2025年までに北米でのEVの生産能力を100万台超に引き上げる計画。『フォード』も電池工場の建設を進めています。
ユージ:やっぱり、EVというと、何よりも大事なのがバッテリー、つまり電池になってくると思うんですけど、そうですよね?
神庭さん:まさにそうなんですよね。EVとともに、車載電池の市場も急拡大していくとみられていて、産経新聞などによると、『パナソニック』は、和歌山工場でEV用の『新型リチウムイオン電池』の量産を検討していると。『テスラ』への供給を想定したもので、従来製品に比べて、1回の充電で走れる距離を2割ほど伸ばせるということなんですね。次世代の電池として、『全固体電池』というものも注目されていて、『トヨタ』『ホンダ』『日産』も開発に力を入れています。電解質に液体を使うリチウムイオン電池に比べて、“エネルギー密度が高まる”“短い時間で充電できる”“小型化できる”といったメリットが出せるのではないかと期待されています。あとですね、エコ以外で僕が面白いなと思ったのが、トヨタが打ち出している『防災給電』という考え方なんです。災害で停電してしまった時に、ハイブリッドカーとかプラグインハイブリッドカー、燃料電池車などから給電できるという仕組みなんですけれど、例えば、プリウスなら“一般家庭の約4.5日分の電力を供給できる”ということなんですね。実際、過去には、台風とか豪雨、地震の被災地にこうした車を派遣して、一般家庭や避難所の電力を補ったり、携帯電話を充電したりといった貢献をしてきていると。エコカーが全国的に普及してくると、災害などの“もしもの時の備え”、予備電源として活躍する機会も出てくるのかなと。こんなふうに社会インフラとしてのエコカー、EVを考えるのも有意義じゃないかなと思いますね。
ユージ:実は僕自身もEV車を所有していたことがありまして、それこそ、まさに『テスラ』なんですけど。本当に最先端を行ってる車で、これからの時代はこういう車になるなと思ったんですけれども、手放した理由が一つありまして、まだ、法整備というか、時代が追い付いてないのかなというのがあったので、そこについても掘り下げていきたいですね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 27, 2022
電気自動車のメリットは、加速がスムーズ、災害時に電力供給ができるなどがあるが、デメリットとしては、充電設備が整っていない、充電に時間がかかる、寒さに弱いということ。所有した方みんなが言うのは、寒くなるとバッテリーの減りが早くなるので、#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 27, 2022
遠出が不安になるということ。出先で充電スタンドを見つけたとしても充電に時間が掛かる。また各メーカーでソケットの形状が異なり、充電スタンドがあっても対応していないから充電ができないという問題がある。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 27, 2022
これからの課題としては、まず、充電スタンドを増やすこと、電気ソケットの形状の統一化を目指すこと、これによって一気に電気自動車の普及が進むんじゃないかなと思います。
僕の予想としては、早くて5年、長ければ10年という予想です。#ワンモ