22.01.26
オミクロン株

今週はスペシャル企画でお届け!
「BuzzFeed Japan News」副編集長の神庭亮介さんが注目した話題はこちらです。
オミクロン株
吉田:今朝のニュースワードは「オミクロン株」です。これまでに何度も取り上げていますが神庭さん、オミクロン株について、いま分かっていることを改めて教えていただけますか?
神庭さん:専門家有志が先週金曜、政府に提出した提言では「オミクロン株はデルタ株などこれまでの新型コロナウイルス感染症とは異なる感染症と考えるべき」と指摘しています。オミクロンの5つの特徴を挙げているんですが、まとめると、
①「世代時間」といって、ある人が感染してから2次感染を起こすまでの間隔が中央値で約2日しかない。約5日だったデルタに比べ、感染拡大のスピードが極めて速い。
②初めに軽症者が急増、地域医療に負荷が生じ、その後に高齢者に伝播。重症者数・入院者数が増えて医療が逼迫し、社会機能の維持も困難になることが懸念される。
③基礎疾患や肥満がない50歳未満の多くは、感染しても症状は軽く、自宅療養で軽快している。
④おもな感染の場面はこれまで同様、三密回避が守られていない大人数・大声で、換気の悪い場所でのパーティーや会食など。このような場面で多数のクラスターが発生している。
⑤家庭内での2次感染率が高く、高齢者や子どもへの感染が増えている。
また、国立感染症研究所はオミクロン感染後に肺炎を発症する人の割合は、デルタ株のおよそ6分の1だという調査結果をまとめています。
吉田:オミクロン株の特徴を踏まえ、専門家はどのような対策を提言しているのでしょうか?
神庭さん:先ほどの提言には新型コロナ分科会の尾身茂会長も名を連ねていますが、時事通信によると尾身さんは先週19日、こんな風に発言しました。
「オミクロン株の特徴にふさわしいめりはりのついた対策を打つ必要がある。人流抑制ではなく人数制限がキーワードだ」
「ステイホームは必要ない。渋谷駅前の交差点がいくら混んでいてもほとんど感染しない」
この発言は波紋を呼んでしまったんですね。というのも、同じ19日に決まった政府の基本的対処方針では、重点措置エリアでの外出自粛がうたわれていたためなんです。小池都知事は「国と尾身先生で整合性をとっていただきたい」と苦言を呈し、全国知事会もワンボイスでの情報発信を求めました。結果、尾身さんは「ご迷惑をかけた」と陳謝し、先ほどの提言にも《都道府県知事の判断により、“人流抑制”を加味することもあり得る》という文章が盛り込まれ、若干トーンダウンしました。
ユージ:「人流抑制」と「人数制限」をめぐるドタバタ、神庭さんはどんな風に受け止めましたか?
神庭さん:政府方針との食い違いという意味で課題は残したんですが、私は尾身さんの「人流抑制ではなく人数制限」という言葉は、過去2年のコロナ政策を考えるうえでも転換点となる重要な発言だったと思っています。これまで、国民の50の対策を引き出すために、あえて厳し目の100のメッセージを打ち出してきたところがあるんです。ところがオミクロンで少し事情が変わってきて、より柔軟できめ細かいメッセージが求められるようになってきました。国民のコロナ・リテラシーが上がってきたこともあって、50でいいなら最初からそういう風に伝えよう、とリスクコミュニケーションが成熟してきたと思うんです。ドラゴンボールで言ったら、界王拳3倍でいいのに、常に10倍を求められたら悟空だってカラダが保たないですから、こうした情勢も踏まえたうえでの尾身さんの発言だったのではないかと思っています。
ユージ:オミクロン株が猛威を振るっている第6波はいつ、ピークアウトするのでしょうか?
神庭さん:海外の例では感染がピークに達して減少に転じるまで、およそ1ヶ月ほどかかっています。日経新聞は《海外の例を東京にそのまま当てはめると2月上旬にもピークを迎える》と書いています。できるだけピークの山をなだらかにし、医療の逼迫や社会活動のマヒを防ぐことが大事です。医療機関や保健所の負荷を軽減するため、政府は最近、コロナ対応を緩和しました。
①若年層で症状が軽く、重症化リスクが低い場合に、医療機関を受診しなくても自分で検査して自宅療養できるようにする。
②感染者と一緒に住んでいる家族などの濃厚接触者が発熱した場合、検査をしなくても、医師の判断で「感染」と診断できるようにする。
先週、2類と5類の話をしましたが、新型コロナは法的には「2類相当」のまま、運用面では事実上かなり5類に寄せていっていると感じます。先ほどの尾身さんの発言もあわせ、後から振り返った時にあの時が分水嶺だったね、と言われることになるのではないかなと思います。一方で課題もあって、「自分で検査してね」と言いつつ、抗原検査キットが品薄で手に入りづらい状況になっています。一刻も早く増産する必要がありますし、濃厚接触者の隔離は最近14日から10日に短縮されたばかりですが、それでもちょっと長い。社会が止まらないように更に縮めることも検討した方がいいかなと思います。また、日本は3回目のワクチン接種率が2.1%と欧米に比べ非常に低いです。菅さん時代のように爆速でブースター接種を進めないといけないかなと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 26, 2022
『オミクロン株』
あらためて、オミクロン株の現状をおさらいしました。
海外の例を東京にあてはめると、2月上旬に感染のピークを迎えると言われてい ます。
2月上旬はそんなに先の話ではありません。
#ワンモ #ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 26, 2022
ただ、これからピークを迎えるということは、今はまだピークに達していないということです。そういう意味では、感染者や重症者が増えていく可能性があるので、引き続き警戒は必要です。また、ピークの時期がわかり、感染者数の減少が見えると安心してしまいがちです。
#ワンモ #ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) January 26, 2022
気が緩んでしまい、せっかく下がってきた感染者数も増えてしまう可能性もあるので、引き続き慎重に気を付けつつ、行動の制限も必要になってくると思います。しかし、そんなに遠い未来の話でもないので、もう少しみんなで頑張っていきましょう。