21.11.23
「Go To トラベル」の見直し案の検証

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!
『「Go To トラベル」の見直し案の検証』
吉田:政府は18日、観光支援事業『Go To トラベル』の見直し案を固めました。宿泊の場合、代金の割引上限を1万4千円から1万円に減額、旅先で使える地域共通クーポンは定額化し平日3000円、休日1000円とします。事業再開は来年2月ごろを想定しているということです。
神庭さん、今回の見直し案、具体的にはどういった内容なんでしょうか?
神庭さん:前回のGoToでは宿泊旅行の場合、1人1泊最大2万円の割引があったんですけれども、これが最大1万3000円に減額されます。細かく見ると、旅行代金の割引が従来の35%の上限1万4000円から30%の上限1万円に縮小され、旅先などで飲食とかお土産に使える『地域共通クーポン』が従来の15%の上限6000円から平日3000円、休日1000円というかたちで定額化されるんですね。ゴールデンウィーク後は事業主体が国から都道府県に移って割引率もさらに下がることになります。
吉田:この見直し案の狙いというのはどこにあるのでしょうか?
神庭さん:前回の反省点として、「せっかく割引されるんだから最大限割引される高いホテルに泊まろう」というね、どうしてもそういうコスパ意識のニーズが強くて、高級ホテルとか高級旅館に利用が集中しちゃったと言われているんですね。中小の宿泊施設からすると、「こっちの方が苦しいんですけど…」という思いがあって、中小にも恩恵が行き届くようにしてほしいという要望があがっていたんですよね。なので、上限額を抑えることで高級旅館とかに殺到することを避ける狙いがあると思います。 あとは、平日と休日で割引率を変えているのは、ある種の『ダイナミックプライシング』ですよね。リベンジ需要が高まり、放っておいても混み合うとわかっている休日の来客をさらに増やすんだったら、どうしても空いてしまう平日に来客をまわす方が施設側の利益になるし、感染症対策としても理にかなっているということだと思います。
ユージ:見直し案を検討してでも、GoToを再開したいということは、観光業はそんなにピンチなんですか?
神庭さん:やはり深刻なんですよね…。帝国データバンクによると、観光関連の休廃業・解散が前年から大幅に増加しています。中でも、『ホテル・旅館』は、1~9月だけで143件にも達していて、もう既に前年1年分を上回っているんですね。過去10年では最多のペースで、リーマンショックの時に次ぐくらいのハイペースで、「もう無理だ…」ということで事業をたたむ中小の旅行会社も増えているということです。
前回のGoToは、昨年7月22日から12月28日までに8781万人泊もの利用があって、支援額は5399億円に達しました。これは半額の補助なので、単純計算で1兆円以上のお金が動いたことになるんですよね。苦境の観光事業者にとっては、GoToは恵みの雨になっているということなんですよね。
吉田:再開は来年の2月以降ということですけども、このタイミングは適切なんですか?
神庭さん:2月とか1月の中・下旬とかいろんな報道が出てますけれども、やっぱり、年末年始は何もしなくても人は動くわけですよ、帰省とか旅行とかでね。そこにさらにGoToをオンするというのは得策ではなくて、ちょうど移動が減ってくるタイミングでGoToを再開することで、全体の人流をある程度平準化できるということがあると思うんですよね。時事通信によると、ゴールデンウィークはGoToの対象外になっていて、夏休み前の7月下旬までで事業を終えることを想定しているそうなんです。年末年始を外す、ゴールデンウィークを外す、人手が増える夏休みの前に終えるというのは、人流対策の一環なのかなと思いますね。
ユージ:東京では昨日、コロナの感染者が6人と今年最少だったんですよね。ただ、「まだまだ油断できないぞ!」という気持ちもあって、そうすると、例えば、ワクチン証明的な話もGoToで出てきますか?
神庭さん:そうですね、GoTo利用者に新型コロナのワクチン接種済証や陰性の検査結果の提示を求めるというふうにも報じられています。もともと、経済を再開していくための『ワクチン・検査パッケージ』ですから、それを使っていくというのは妥当だと思います。「ワクチン打った人しかダメだよ」だと差別になっちゃいますけど、検査という代替措置が設けられているので、そこは問題ないかなと思いますね。ただ、紙を持ち歩くとか、写真でもコピーでもいいですみたいな状況だと、いくらでもすり抜けができちゃうので、電子化するとかね、スマートにやってほしいなと思います。来月には接種証明を電子化してQRコードをスマホに出せるようにするというふうに政府が言っているので、来年のGoTo再開にはなんとか間に合うんじゃないかなと思います。
ユージ:そうなんですね、そこも気になりますね!それと、第6波の兆候があったら…とういうのは。
神庭さん:GoToをやるのは大事なんですけれども、第6波の動向は気になりますよね?ヨーロッパみたいに感染が拡大して、制御不能になっちゃったり、あるいは、病床がひっ迫するような事態になってしまったら、そういう時には前回の時のように躊躇なくやめるべきだと思います。今回のGoTo、『GoTo2.0』は、かなり練られていて、前回、GoToを取り上げたときに、中小企業への配慮が必要だよとか、混雑具合を平準化するために曜日とか繁忙期によって割引率を変えたらどうですか?というようなことを申し上げたんですけれども、概ね、そういった課題を織り込んで、しっかり制度を改善してきているという点は評価できるかなと思っています。あとは、今、ワクチン接種率も1回目78.6%、2回目76.2%と希望者に行き渡ってきてますから機は熟してきたのかなという気はしています。
ユージ:そうですよね。あとは、ワクチン接種から日数がだんだん経ってきているというのもあるので、次のワクチンの話はどうなるのか?とかね。
神庭さん:ブースター接種のね。
ユージ:そうなんですよ、その辺もちょうどタイミング的に2月っていうとね、気になるところでもありますよね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 23, 2021
「”Go To トラベル”の見直し案の検証」
政府は18日、観光支援事業「Go To トラベル」の見直し案を固めました。
今回は、代金の割引上限を1万4千円から1万円に減額、
旅先で使える地域共通クーポンは定額化し平日3千円、休日千円とするそうです。
#ワンモ
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 23, 2021
事業再開は来年の2月ごろを想定していると。
2月となるとあと3ヶ月で、あっという間です。
目的としては、経済をまわしましょう、観光業界にお金使いましょうということですが、
大事なのは、コロナが落ち着いているのかどうか。#ワンモ
#ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 23, 2021
?僕は、「Go To トラベル」あって良いと思います。
観光業の方も助かるし、飲食業も助かるので。
ですが、いつ第6波が来るか分からないので、
第6波が来た時にスパッと止められるシステムを作って欲しいなと思います。
#ワンモ