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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.11.02

東京などで大規模イベントの観客数上限を解除
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!


『東京などで大規模イベントの観客数上限を解除』


吉田:政府は昨日、新型コロナウイルス対策として、27の都道府県で開催される大規模イベントに求めていた1万人の観客数上限を解除しました。神庭さん、今回の決定はどういった流れで決まったのでしょうか?


神庭さん:9月末にですね、政府が27都道府県で緊急事態宣言と蔓延防止等重点措置を解除したと思うんですけれども、その時に、「一気に緩和しすぎると危ないよね」ということで、スポーツとか音楽とかの大規模イベントに関して、収容人数を“最大1万人”とする1ヶ月の経過措置を設けたんですね。この『上限1万人の観客制限』というのが終わって、今月から緩和されますよと、その時に『定員の50%以内』か『5000人』のどちらか多い方が適用されることになりました。例えば、味の素スタジアムは4万8000人収容できるんですけれども、これまで1万人制限でやってきたんですね。読売新聞によると、明日、3日のサッカー、FC東京×清水エスパルス戦では、上限を50%に引き上げて、2万人ほどの動員を見込んでいるということなんです。


吉田:解除と言っても、少なからず制限はあるわけなんですね。確かに、なかなか、すぐ元通りとはいきませんよね。


神庭さん:やっぱりね、どうしても探り探りにはなってきますよね。ただ、キャパ半分になっちゃうと、当然、売り上げも半分になっちゃいますから、このままだと、なかなかペイしないということで、中長期的にはさらなる緩和がどうしても必要になってくると思います。そこで鍵を握るのが『ワクチン・検査パッケージ』なんですね。10月23日には L'Arc~en~Cielの幕張メッセでのライブで実証実験が行われました。これは先ほどの緩和とは別枠で、10月の時点では、まだ上限1万人だったんですけれども、ワクチン接種とか検査での陰性を条件にチケットの上乗せ販売を認めたんですね。じゃあ、これ、具体的にどういう流れなのか?ということなんですけど、日経新聞のルポがすごくわかりやすくて参考になるんですが、来場前の段階で、3つの方法に分かれます。
一つ目は、ワクチン接種済みの場合は健康情報管理アプリにその写真をアップする。ワクチンまだだよという方は、二つ目の、提携する医療機関から送られたPCR検査キットで唾液を採取して返送。あとは、三つ目の、オンラインで医療機関のオペレーターの指示に従いならが抗原検査を受ける、もしくは、自分でその検査動画をアップする。というやり方がありまして、その3種類のやり方で、ワクチン接種、あるいは、検査で陰性を確認したら、今度は入場するときに、検温、手指の消毒、これは普通ですけれども、あとは、顔写真入りの身分証と、先ほどのアプリのQRコードを提示することで会場に入ることができます。実際、ライブ中はですね、会話とか歓声とか観客の歌唱、一緒に歌うみたいなのはなし、ライブでコール&レスポンスができないのは寂しいですけど、これはちょっとしょうがないかなと…。こういった実証実験がどんどん進んでいい結果が出てくると、もう少し人を増やしても大丈夫そうかな?という感じで、さらなる緩和に向けたデータが取れてくるのかなと思います。


吉田:ちなみに海外はどうなっているんですか?


神庭さん:イギリスはですね、大規模イベントの再開に向けた実証実験をずっと重ねていて、7月には6万人を集めてサッカー欧州選手権の決勝を開催しているんですね。この時の映像を見る限り、非常に密な状態で誰もマスクをしていない。しかも、イタリアからもサポーター1000人が集結しました。8月20日にこの実証実験の結果が公表されまして、6~7月にあった欧州選手権の試合8試合で、「35万人の観客のうち6400人近くが新型コロナに感染したとみられる」と。ワクチン接種とかですね、陰性の確認を求めてはいたんだけれども、潜伏期間の関係でくぐり抜けてしまって、入場の時点で3000人ほどが感染していたということなんですね。この実証実験は当初ですね、WHOの責任者から批判されたりもしたんですけれども、このまま緩和路線を突っ走って、7月19日を『フリーダム・デイ(自由の日)』として全面的な制限緩和に踏み切って、イギリスはこっちの路線でどんどん突っ走っていくわけですけれども、感染者数が1日4万人台と高止まりしているんですね。もちろん、死者数とか重症者数は減っているんですけれども、このまま日本にこれを輸入できるかというと、もしかしたら、ちょっと厳しいかもしれないですよね。


吉田:イギリスのようなそういった例がある中で、今後、日本はどうしていったらいいのでしょうか?


神庭さん:“完全に元通り”という状態をいきなり目指そうとすると、イギリスみたいに大きな反動に襲われる可能性がありますから、ライブとかスポーツとかのイベントではですね、『ワクチン・検査パッケージ』に加えて、しばらくは、『マスク着用』とか『観客を制限する』といった措置を継続しながら、様子を見ながら、徐々に観客動員を増やしていくやり方がいいのではないかなと思います。 一歩一歩、着実にコロナ前のライブ会場とかスポーツスタジアムに近づけていくということですね。やっぱり、大音響のライブハウスでぎゅうぎゅう詰めになって、汗だくになりながら ステージに向かって「ワーッ!」と叫ぶみたいな、そういう光景が懐かしいですし、いつかまた必ず取り戻せるとは思うんですけれども、焦って、『波物語』みたいな感じでやっちゃって、それがダメな例みたいなっちゃって、音楽業界とかライブシーン全体が集中砲火を浴びちゃうというのは、すごく残念ですから、そうならないように、つらいけれども、少しずつ前進して行くのがいいのかなと思います。


ユージ:そういう意味では、今回の緩和、『収容人数の50%』、もしくは、『上限5000人』というのはなかなかの前進ですよね。5万人入るスタジアムなら2万5千人近くは入れるということなのでね。ちょっとずつ条件を緩和していって、様子を見ていきたいですよね。早く日常を取り戻せるようにね。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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