21.09.28
注目される自民党総裁選、そんな中、野党は今何をすべきか?

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!
『注目される自民党総裁選、そんな中、野党は今何をすべきか?』
ユージ:今週のトレンドネットは、明日、水曜日に『自民党総裁選』があるということで、木曜日まで総裁選がらみの話題です。
吉田:注目される総裁選を『野党』はどう見ているのか?そして、野党はどうあるべきなのか考えます。神庭さん、今、野党は、自民の総裁選をどう見ているのでしょうか?
神庭さん:特に野党・第一党の立憲民主党からすると、メディアとか世間がですね、総裁選の話題で持ちきりになっちゃうと埋没してしまうのではないかという危機感があるんですね。朝日新聞が9月11、12日に実施した世論調査によると、自民の支持率が8月の32%から37%に上昇している一方で、立憲民主は6%から5%に下がってしまったと…。不人気の菅さんで総選挙に突入してくれれば、“選挙も安泰だろう”という計算があったわけですけれども、総裁選フィーバーでその期待が外れちゃったわけですよね。報道によると、立憲の若手からはですね、「“我らの”菅さんが…。もうちょっと踏ん張ってもらいたかった」という声も聞こえているということで、ただですね、ライバルの失敗で棚ぼた的に議席を取ろうというのは情けない話なので、本来なら、政権交代の受け皿として、「自分たちはこれだけできますよ」と、「こんなにいい政策ができますよ」とアピールするのが、野党第一党の本来のあり方かなと思いますね。
吉田:それでも野党も政策自体は打ち出していますよね?
神庭さん:はい、立憲民主党は9月7日に『政権発足後、初閣議で直ちに決定する事項』という7つの項目を発表しているんですね。その中にはですね、『2021年度補正予算の編成』とかですね、『新型コロナウイルス感染症対策司令塔の設置』といったものを掲げていて、一番評価したいと思った項目が、『2022年度予算編成』ですね。コロナの緊急対策として、少なくとも30兆円規模の補正予算を組むと言っていて、これはとてもいいなと思いました。一方で気になったのは、7項目のうち4項目がですね、『森友・加計問題』とか『学術会議問題』、『入管問題』など、与党の失策とか不祥事を追及するものだったんですね。言うまでもなく、一個一個はとても大切な問題です、 ただ、国民が一番知りたいポイントは“政権を任せられるのかどうか?”。与党になったら何をするか?国家運営のビジョンとか実行力が問われている場面で、『批判・追及・検証型の野党』としての優秀さをアピールしちゃったのは、ちょっとずれてたのかなと思いました。だったら、「じゃあ、引き続き野党として監視機能を発揮して頑張ってもらおう」という話にもなりかねないのかなということですね。
ユージ:そういう見方も確かにできますね。そうすると、野党はどうアピールしていくべきだと思いますか?
神庭さん:立憲の安住淳 国対委員長はですね、総裁選一色のテレビ報道に対して、「場合によってはBPOへの対応を考えていく」と牽制するような発言をしているんですけれども、僕は、テレビを批判する前にやるべきなのは、野党としていかにメディアに取り上げられるような話題を作っていくか、発信していくかということだと思っています。「じゃあ、野党も代表戦やればいいじゃん!」と言われるんですけれども、立憲民主党は去年、国民民主党と合流した際に代表選をやってしまっていて、その任期が来年9月までなので、代表選をやるのは厳しいんです。けれども、例えばですね、『影の内閣』とか、『次の内閣』といって、政権をとった場合に誰が何の大臣を務めるのかを発表するとか、いろいろ話題作りのやりようはあったと思うんですよね。自民党総裁選で『世代交代』が一つのキーワードになってますけど、 一番若い河野さんでも58歳で、あとの3人は60代なわけですよ。フランスのマクロン大統領は39歳で大統領の座についているし、カナダのトルドー首相は43歳の時に首相になっているんですね。だとすれば、「50代、60代で世代交代なんてちゃんちゃらおかしいですよ」と、「うちが政権とったら要職は全て30代、40代の若手に委ねます!」とか、「閣僚の半分は女性にします!」と打ち出せば、それだけでもインパクトがあると思うんですよね。まあでも、立憲の枝野代表は57歳、共産党の志位委員長は67歳なので、なかなか世代交代への思い切ったことを言うのは難しいかなと思うんですけれども、そういったことを打ち出せればいいですよね。
吉田:衆院選に向けても、どうメッセージを伝えていくか?がカギだと思うんですけど、神庭さんは、今、求められる政策はどういったものだと感じていますか?
神庭さん:右派も左派もですね、やっぱり、自分たちのコアの支持者の意向を汲んでどんどんどんどんそっちに寄っていった結果、主張が極端になっていくというか、右の人はより右に、左の人はより左に寄っていってるという状況があって、その結果、『中道』というか、『真ん中』がガラ空きになっている感があるなと思うんですよね。なので本来は、自分がどこの政党を支持してるかはっきりしてない『無党派層』とか、あるいは、『穏健な保守層』、逆に『マイルドな革新層』、そういった人に支持されるような言葉とか政策が求められているのかなと思いますね。
ユージ:確かに!それこそSNSとか皆さんが発信できるものが増えたというのもあって、それぞれの思いを結構強くぶつけている方も多いので、本当にそういう意味では両極が目立ってるなと思いますね。
神庭さん:そうなんですよね。で、見えてるだけが全てではないので、やっぱり、サイレントマジョリティーの存在に目を向ける必要があって、“ネットの声…、ネットの声…”とやっていくと、どんどんどんどん極端な方に寄っていきますからね。
ユージ:そうですよね。果たして、ネットの声が全ての国民の声なのか?と考えると、ネットにわざわざ書いている人が、もしかしたら、少数派なのかもしれないという見方もありますからね。
神庭さん:そこを念頭に置きながら政策とかもですね、見ていった方がいいと思いますね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 28, 2021
「注目される自民党総裁選、そんな中、野党は今何をすべきか?」について
菅さんが総裁選を降りるということで、メディアも自民党に注目し、思いも寄らぬ追い風が吹いたと、
一方で野党は、思わぬ展開で誤算ではあったと思います。#ワンモ
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 28, 2021
番組の中でも言ってましたが、ライバルの失敗で棚ぼた的に議席を取ろうとすることは僕も情けないと思います。
ただ一方で、野党の政策がメディアに取り上げられないという現実があり、
それは自民党に吹いている追い風なのか、当たっている光なのか#ワンモ
#ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 28, 2021
これは、メディアの取り上げ方にも問題があるのかもしれないですし、
野党の話題の作り方に考え直す点もあるのかもしれないと思いました。#ワンモ