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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

21.08.12

東京オリンピックのレガシー
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日はITジャーナリストの三上洋さんにお話を伺いました。
三上さんが注目した話題はこちらです。


【東京オリンピックのレガシー】


吉田:東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が大会総括会見で「東京オリンピックがレガシーとなって、今後に残っていく」と述べるなど、大会閉幕後、「レガシー(=遺産)」という言葉を耳にする機会が増えました。IOCによると、レガシーとは「長期にわたる、ポジティブな影響」を指します。例えば、東京オリンピックをきっかけに、各種施設やインフラの整備などのほか、競技を捉えるための「デジタル技術」が大きく進化しています。しかし、開幕2週間前に無観客が決定したり、ライブビューイングが中止になるなど、大会を通してお披露目できなかった新技術もあります。三上さん、例えばどんな最新技術があるのでしょうか?


三上:実は、オリンピックというのはIT技術の一番最先端の展示会のようなニュアンスがあって、オリンピックのために最新技術を一生懸命開発して、お披露目しますという場所だったんですが、残念ながら今回は見せられなかったというものも結構あるんです。まず注目されたのが「5G」ですよね。それを使ったものとして「セーリング」の競技では会場で5Gを活用する予定でした。セーリングでは、お客さんが見ているけれど実際はヨットが沖はるか向こうで競技するわけです。現場にいるお客さんは望遠鏡や双眼鏡じゃないと見えない。そのために作ったのが長さ55メートルの巨大スクリーンを海に浮かべて、5G通信によって現場の映像を遅延なくリアルタイムで無線伝送して見られるというエキサイティングな会場になるはずでしたが、観客を入れないことになったので使えませんでした。


吉田:テレビ中継だったら競技の様子をそのまま撮ればいいですけどね。


三上:現場で見せるためというところが、5Gというのは1つの場所でたくさんの人が使っても大丈夫というのが大きな特徴なのでそれを生かすためのものだったんですがうまくいかなかったですね。


吉田:実際のレースでは残念ながら使われなかったということなんですけど、この技術、今後私たちの生活に活用されたらどんな変化が予想されますかね?


三上:色々なところのライブビューイングがきっと盛り上がるだろうと思います。今までは単純に2Dのディスプレイで平面的なものを見てきたけども、もっともっと高精細なものを見て、もしかしたら現場にいるよりライブビューイングの方が画質が良くて楽しめるみたいなことが起きるかもしれません。


吉田:最新技術、他にもありますか?


三上:水泳競技では、5G通信と「ARデバイス」を使ったものが考えられていました。会場の観戦者が、ゴーグル型のARデバイスを装着すると、目の前で行われている競技と重ね合わせて、選手紹介や競技データなどが表示される、というものです。会場の興奮をその場で感じながら、つねに詳しい競技の情報を確認できるというすごく面白い技術だったんですが、残念ながらこちらも実現できなかったんです。


吉田:確かに、テレビで見ている情報を見ながらの方がレースの展開もわかりやすいですもんね。


三上:この技術は今後どんどん使われていきます。買い物や展覧会やセミナーの時に役立つと思います。


吉田:まだ他にもありますか?


三上:他に面白かったのはマラソンですかね。これは実際に、マラソン競技で使われた技術なんですが、マラソンコースの沿道の奥に、巨大な横長のディプレイを設置して、そこに応援する人々が映っているんです。東京の人々が応援する映像を札幌のマラソン選手へリアルタイムに届ける、というもの。この技術のすごいところは、遅延時間がほぼ無いということです。その他にも、立体的なホログラフィック映像としてバドミントン競技でもライブビューイングをやろうとしていたんですが、なかなかこれも難しい。オリンピックで披露されるはずだった色々なデジタル技術が今止まっているので、ぜひ今後、他のスポーツ競技やイベントに活かしてもらいたいと思います。



そして、今日の #アキコメ はこちら。







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