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21.07.07

『通学路の安全対策』について
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただくのはこちら!


『通学路の安全対策』


吉田:千葉県八街市で、小学校の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷した事故から、一昨日で1週間となりました。事故の現場は、以前から危険性が指摘されていましたが、対策はとられていなかったということが分かっています。
一方で、通学路の安全対策も進められています。2012年に京都・亀岡市で集団登校中の児童らに無免許の少年が運転する車が突っ込み、10人が死傷した事故を受け、政府は、全国の小学校に危険な通学路の緊急点検を求め、その結果、危険性があると判断された、およそ7万4400カ所のうち、98%は歩道やガードレールの設置などの対策が取られているということです。


ユージ:今回の事故なんですけど、神庭さんはどのようにご覧になっていますか?


神庭さん:大変痛ましい事故でしたね…。以前からPTAが危険性を指摘していて、「ガードレールを付けてほしい」というような要望をしていたということなんですよね。対応できなかったことが非常に悔やまれます。今、吉田さんがおっしゃっていた、2012年の京都の事故の後、国が一斉点検をして、その時『危険』と判断された箇所のほとんどのところにガードレールを付けるなどの対応をとったんですよね。ただし、日経新聞によると、今回事故があった場所に関しては、そもそも“危険箇所として認識されていなかった”と。要は、見通しのが悪いところとか、狭い道というのの対応を優先したので、それには該当しないよねということで、外れていたということなんですよね。ですが、見通しの良い直線道路だから、逆に車が飛ばしやすいということもあると思うんですよね。事故を受けて、菅総理は先月末の閣僚会議で、通学路の総点検を行なって緊急対策するというふうに述べたんですけれども、国が一律の基準で『危険箇所』を認定すると、前回のように取りこぼしてしまいという可能性がありますので、草の根的にその地域から、「ここが危ないんじゃない?!」「ここ大丈夫?」とあがってくる声も参考にしながら、危険な通学路の洗い出しに全力を挙げてほしいなと思います。


吉田:先ほどもお伝えしましたが、2012年の事故をきっかけに、通学路の緊急点検が行われ、98%はすでに対策がとられています。これについて、交通計画がご専門で通学路の事故対策に詳しい、埼玉大学大学院の久保田尚教授は「まだ対策は十分ではない」と話しています。 では、どのような対策が必要なのでしょうか?久保田教授に伺いました。


久保田さん:大きく分けて2つありますね。1つは、車の速度を落とすということです。車に万が一、ひかれてしまった場合にも、車の速度が遅ければ、命を救うことができます。具体的には、30キロ以下に落とすということが必要だとされています。ですから、あのような歩道のない道路においては、速度を何としても30キロ以下に落とす。これが必要です。実は、これまでなかなかですね、効果的な対策はなかったんですけれど、最近になりまして、例えば、『ハンプ』のような道路を緩やかに盛り上げる対策なんですけれども、これの基準が平成28年にできました。これによって、ようやくハンプの普及が始まろうとしています。ハンプを使うことによって、車の速度が確実に落ちることが分かっていますので、こういう対策をしていただくというのが1つあると思います。
もう1つは、その道路にとって不要な交通、いわゆる、『抜け道交通』ですね、それを入れないというのも重要です。例えば、通学時間にそういう道路については通行止めにするという対策も必要だと思います。これにはまずは交通規制という道路交通法の対策が必要になります。ただ残念ながら、入ってきてはいけない時間に違反で入ってきてしまう車もいるんですね。それを防ぐための対策として、『ライジングボラード』というものが最近、使えるようになりました。これは通行止めの時間にあわせて、自動的に地面から車止めがぐーっと上がってきます。時間が終わると、ぐーっと下がっていくと。リモコンなどで自動的に上げたり下げたりも可能です。こういうツールもできていますので、ぜひ各地で検討していただきたいと思います。


ユージ:通学路での事故を防ぐために、神庭さんはどのような対策が必要だと思いますか?


神庭さん:通学路の安全確保も大切なんですけど、今回のケースで言うと『飲酒運転』ですから、それ以前の問題というふうにも言えると思うんですよね。加害者のトラック運転手が勤務する運送会社は普段からアルコール検査をしていなかったということなんですけれども、もちろん、大半のドライバーの方はプロ意識をもって、安全運転をされているので、こういうことを言うのは心苦しいんですけれども、危険な通学路にガードレールを設けるという『川下』での対策と同時に、飲酒運転を減らすための『川上』の取り組みも大事なのではないかなと思っていまして、『アルコールインターロック』という技術があってですね、呼気からアルコールが検知されるとエンジンがかからないという技術なんですけど、ニューズウィーク日本版の記事によると、カナダとかアメリカ、スウェーデンなどで導入されているということで、アメリカでは死亡事故が減少するなど効果はあったと。やっぱり、アルコール依存症の問題を個人のモラルだけで解決していくのはなかなか限界があると思うので、こういった技術を活用していくのも1つの手かなと思いますね。


ユージ:そうですね、そういうテクノロジーも必要ですし、あと、道路の見直しとかね、そういう部分も含めても早急に改善されるといいなと思っております。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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