21.06.29
夫婦別姓についての最高裁の判断
ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!
『夫婦別姓についての最高裁の判断』
吉田:夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定が憲法に反するかどうかが争われた家事審判の決定で、最高裁大法廷は23日、『合憲』との判断を示しました。また、きのう、夫婦別姓を選択できる規定がない戸籍法は憲法違反だとして、ソフトウエア会社『サイボウズ』社長の青野慶久さんら4人が国に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷は4人の上告を退ける決定をし、請求を棄却した一、二審判決が確定しました。
神庭さん、夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定について、最高裁が23日の決定で『合憲』と判断した後、同じような裁判で別姓を望む夫婦らの上告などを退ける決定が続いているようですね。
神庭さん:はい、そうなんですよね。23日の最高裁は、夫婦別姓を認めない民法や戸籍法の規定を『合憲』、憲法に違反していないよというふうに判断したんですね。最高裁は2015年にも同種の裁判について合憲の判断を下しているんですけれども、2015年からの「社会の変化や国民の意識の変化といった諸事情を踏まえても、判決の判断を変更すべきものとは認められない」というふうに結論づけたんです。また、「この種の制度の在り方は国会で論ぜられ判断されるべき事柄にほかならない」というふうに国会に責任を委ねるような言い方で踏み込んだ判断を避けたんですね。
ユージ:23日の最高裁の判決では、15人の裁判官のうち4人が『違憲』を表明したんですよね?
神庭さん:そうなんです。婚姻の自由をうたう憲法24条というのは、「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」すると定めているんですけれども、現状の民法などの規定では、夫婦同姓でないと結婚できないんですよね。この点について、宮崎裕子裁判官と宇賀克也裁判官は共同反対意見というかたちで憲法24条の趣旨に反する「不当な国家介入」だと指摘しました。三浦守裁判官は、夫婦同姓の制度が「現実に女性に対し不利益を与えており、法律が選択肢を設けていないことは憲法24条に違反する」というふうにしているんですね。前回、2015年の時は、15人中『違憲判断』が5人だったので、1人減って4人になったということなんですけど、過去の判例を振り返ると、こうした少数意見からですね、将来的に主流になっていくということもあり得るのかなと思いますね。
ユージ:いや~しかし、この夫婦別姓の議論はなかなか進展しないというか、どうして反対する声が根強いんですかね?
神庭さん:進まないどころか最高裁の姿勢は、2015年と比べても後退しているようにも見えるわけですけれど、大きな原因の一つがですね、最高裁判所の男女比にあるのではないかなと僕は思っていて、最高裁の裁判官15人中、女性はたった2人しかいないんですね。現状、大半の夫婦で妻の側、女性の側が姓を変更していて、書類の提出とか事務作業とかですね、大変な不便を強いられているわけですよね。そういった実情を裁判所が皮膚感覚で理解するためにも男女比はやっぱり、できるだけ男女同数に近いほうが望ましいのかなと思います。
政治の側の動きはどうなんですか?ということなんですけれど、裁判所は政治の方にボールを投げてきたわけですが、今のところ、自民党を除いて主だった国政政党はほぼ、『選択的夫婦別姓』に賛成なんですね。与党の公明党も賛成しています。自民党の場合は、賛成派の議員連盟と慎重派の議員連盟の二つあって、党内で賛否が割れている状態。反対派の議員はですね、「日本の伝統、家族の絆が失われる」とか「旧姓の通称使用を広げていけばいいのではないか」と訴えているんですね。
僕はこの問題は、ニュースとかでも“夫婦別姓”が強調されすぎている気がしていて、より重要なのは“選択的”の方なんですね。個人の信念として、「やっぱり、同姓がいいです」、「同じ姓の方が一体感あります」とか「伝統を大事にしたい」という気持ちは全然あっていいんですよ。ただ、それを見知らぬ誰かにまで押し付けるのはやめましょうよと、選択肢を広げましょうよ、という話で、なんて言うか…、幸せの総量が決まっていて、誰かが幸せになった分、誰かが不幸になるという、ゼロサムゲームではないので、“選べること”が大事なのかなと思いますね。
ユージ:選べるというのがポイントというか大事ですよね。
吉田:今朝はオーディージャッジでも 「選択的夫婦別姓に賛成ですか?反対ですか?」 というアンケートを行っています。途中経過を見てみますと、賛成という方が80%、反対という方が20%となっています。
ユージ:賛成の方がやっぱり多いですね。
神庭さん:そうですね。今、同姓にしている人に対して、「あなた明日から別姓にしなさい」と言われたら、「えっ!?なんで?余計なこと言わないでよ!大きなお世話だよ!」と思うと思うんですけど、逆の立場になってみると、別姓にしたい人にとっては今の制度が大きなお世話になっちゃってるという状況があるわけで、その大きなお世話をいかに小さくしていくか、なくしていくかというのが大事なんじゃないかなと思っています。あとですね、やっぱり、裁判所というのは、民意と乖離していきがちな部分があるので、衆院選と一緒にですね、国民審査というのがあって、自分が支持しない最高裁の裁判官に対してバッテンを付けることができるんですね。そういうかたちで民意を示す。例えば、夫婦別姓に賛成の人であれば、反対の意見の人にバツを付ければいいし、反対の人であれば賛成の人にバツを付けるというかたちで意思表示をすることができるのでですね、そういったかたちで自分の声を届けるというか、そういう手段もあるのかなと思いますね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 29, 2021
「夫婦別姓についての最高裁の判断」について
そもそも夫婦別姓どう思いますか?と皆さんの意見を伺いました。
僕自身、選択的別姓なら良いのではないかなと思います。
ですが、僕は同姓の方が居心地が良いです。
自分と妻だけであれば問題ないのですが、#ワンモ
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 29, 2021
僕と妻の間に子供もいますし、
妻に元々子供がいて、ステップファミリーという状況を考えると
それぞれ子供達の苗字が違う事が、僕自身の子供時代を
振り返っても、苗字で嫌な思いをした事あるので、
うちの家族に関しては、同姓の方が良いと思いました。#ワンモ
#ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 29, 2021
ただ、選択的なのが大事であり、
それぞれの家族に様々なかたちがあります。
新しく苗字を決められるという意見もありました。
それもアリだと思いましたし、姓についての縛りを緩くしても良いのではないかなと思いました。#ワンモ