21.05.20
銀行のATMが減っていく?
ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!
『銀行のATMが減っていく?』
吉田:今月2日、三菱UFJ銀行と三井住友銀行が、ATMを共同運営する方向で最終調整に入ったことが分かりました。今後は現金の輸送や障害時の対応などを共同で行うことにより、コストを抑え、両行合計で年数十億円の費用削減効果を見込んでいます。
ユージ:これって、銀行側からみると「ATMの維持費が大変だ」ということですか?
神庭さん:まさしくそういうことなんですよね。現状ですね、キャッシュレス決済が普及してきていて、現金を使う機会が減ってきてますし、ATMの利用率も下がっているんですね。しかも、コロナ禍で極力“接触を避けたい”というニーズもあるという状況ですし。銀行は、もともと、預金という形で利用者から広くお金を集めて、それを企業や家計に貸し付けているんですけれども、預金者に払う利息よりも高い利息でお金を貸すことで『利ざや』を稼ぐビジネスモデルなんですね。ですけれども、歴史的な低金利政策で銀行の貸出金利も下がってますから、それによって収益が悪化しているという背景があるんです。そんななかで全国に広がるATM網を維持することが、銀行にとって重荷になってきてしまっているんですね。日経新聞によると、「ATM1台あたりの維持費は年間数百万円にのぼる」という大手銀行幹部の証言を紹介されていましたけれども、都心の一頭地ともなると、1台年間700万円との試算もあるそうで、全国くまなく置くとなると、やっぱり、ばかにならないコストですよね。
吉田:ATMの共同運営には収益の悪化などが背景にあるということですけれども、こういった動きは今後広がっていくのでしょうか?
神庭さん:もうすでに地方銀行などで進んでまして、沖縄銀行と琉球銀行が業務提携でATMの共同化を検討していたり、名古屋銀行と愛知銀行も店舗外のATMをまとめると発表しているんですね。福井銀行と福邦銀行も業務提携して店舗やATMの共同化を進めていくというふうに発表しています。地方銀行だけでなくて、今回の三菱UFJ銀行と三井住友銀行のように都市銀行にも同様の動きが広がっていくんじゃないかなというふうにみています。
吉田:最も気になるのが預金者への影響ですよね。どういったことが考えられますか?
神庭さん:ATMや窓口の、いわゆる、“リアル”の手数料を高くして、一方で、ネット取引を安くするという、そういう形で差をつけることでネットの方に徐々に誘導していくというシナリオが考えられると思います。実際ですね、三菱UFJ銀行と三井住友銀行は4月に、ローソンのATM手数料を110円値上げしているんですね。コンビニに払う使用料というものもあって、これも銀行にとっては重荷になっているという背景があるんですけど、一方で、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行は、7月に新会社の設立を予定していまして、何をやるのかと言いますと、来年度の早い時期に、ATMより大幅に安い手数料で送金できるスマホアプリのサービスを始めるんですね。これは、1回10万円程度までの少額決済を想定しているということなんですけれども、やっぱり、銀行の負担が増しているとはいえ、安易に利用者に転嫁してしまうと、手数料無料のネット銀行などにどんどん逃げられてしまいますから、自前で受け皿といいますか、そういうものを用意して、そこに取り込んでいこうという戦略だと思うんですけれども、すでにPayPayとかLINE Payとか、個人間の手軽な送金サービスはあるので、どうかな?というのはあります。けど、やっぱり、銀行を使うユーザーの方で年配の方も多いですから、「PayPayとかLINE Payはちょっとわからないんだよね」という方も「銀行だったら…」という看板で信頼感を重視して使ってみようというユーザーも一定数はいるんじゃないかなと思いますね。
ユージ:僕は何故かそこには疎くて、ネット送金とかができないんですよ。
神庭さん:えっ!?できない??ガンガンやってそうなのに。
ユージ:いや、そうなんですよ。意外とそこに手を付けられてなくて、知ってはいるんですけど、まだ、ちょっと遅れてて、平日に窓口で相談するか、ATMに行くかしかできないんですよ。
神庭さん:若い方でもそういう方は一定数いるんですかね?
ユージ:一回、インターネットバンキングっていうのかな?ワンタイムパスワードみたいなのを出してくれって、どこにあるのかわからないんですよ。何それ!?と思って、それで結局、窓口に聞きに行くことになっちゃって、こっちのほうがいいやって…。
神庭さん:本末転倒ですね。
ユージ:そう、だから、僕みたいな人も少なからず若者でもいるんでしょうね、きっとね。
吉田:今はコロナ禍で窓口も予約制だったりとか、行きづらかったりもするので、そういう時はATMは便利だなと思うんですけど、今後、ATMが減っていくという可能性もあるんでしょうか?
神庭さん:すぐになくなるという事はないと思うんですけれども、5年とか10年とかのスパンで見ると徐々に徐々にネットバンキングの方にシフトして、ATMが減っていくというふうにみられています。地方銀行の連合構想を推し進めるSBIホールディングスの北尾吉孝社長は、朝日新聞の取材に「銀行もデジタルシフトがどんどん起こる。支店もATMも必要なくなる。数は限りなく少なくなっていいと思う」と話ししているんですね。海外でも、アメリカやカナダ、中国で、ATMは減少傾向にありますから、避けられない流れなのかなと思いますね。
ユージ:なるほど!
吉田:いずれATMが公衆電話みたいになっていくんですかね?「ここにATMあるの!?」みたいな。
ユージ・神庭さん:あぁ~!!
ユージ:先日、今ある公衆電話の半分が減るというニュースをお伝えしたんですよ。ATMもそうなってくるかも?
神庭さん:5年後、10年後に「わぁ、ATMなつかし~!」みたいな。
ユージ:「ATMなんてあったね~!」みたいな。
吉田:そういう時代がくるかもしれないですね。
神庭さん:徐々にそうなっていくという心の準備をして、ユージさんみたいに不慣れな方も少しずつ慣らし運転じゃないですけど、デジタル、オンラインのサービスをやっていくと。だいたいそっちの方が便利で安くなっていくという流れになると思うので、慣れておくと利用者としては良いと思います。
ユージ:そうですよね、お財布にもその方が優しいかもしれないですね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ワンモ #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 20, 2021
【銀行ATMが減っていく?】について
僕は今でも銀行のATMをよく使っているのですが、銀行側からすると1台あたりの維持コストがものすごくかかるらしいんですね。年間数百万円、都内では一千万円に届く様なところもあるそうで、
#リポビタンD TREND NET #ワンモ #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 20, 2021
複数ある場合、一体いくらになってしまうのかという話で、それを無くすためにインターネットバンキングの利用を勧めているという話でした。僕自身、興味がありつつも、登録に手間取ってできていないのが現状です。
#リポビタンD TREND NET #ワンモ #ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 20, 2021
インターネットバンキングを利用するのに辿り着くまでの段階が難しかったり、わかりにくい部分が人によってはあるのかなと感じました。そこがもっとスムーズにいくと、利用者も増えてくるのかなと思いました。