21.05.19
『1月~3月期のGDP』について
ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。BuzzFeed Japan News 副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただくのはこちら!
『1月~3月期のGDP』
吉田:今年1月~3月までの実質GDP(=国内総生産)は、前の期(去年10月~12月まで)と比べてマイナス1.3%、同じペースが1年間続くと仮定した場合の年率換算ではマイナス5.1%となりました。マイナス成長は3期ぶりです。この『1月~3月期のGDP』。経済の専門家はどのように受け止めているのでしょうか。明治大学政治経済学部の准教授、飯田泰之さんにお話を伺いました。
飯田さん:1月~3月期のGDP速報について、国内総生産、いわゆるGDPは前期比で1.3%の減少となりました。これは2020年、昨年の4月~6月のマイナス8.1%に比べるとかなり軽微な数字になったという印象です。その理由として考えられるのはですね、今回の場合やはり、業種を特定した、または地域を特定した措置であったこと。そして多くの経済活動がすでにコロナ慣れとでも言いますか、コロナ禍である程度経済活動をまわしていくという流れ、これが強まったことなどがあげられると思います。
ユージ:飯田さんは、昨年の4月~6月期に比べると、マイナス幅が少なくなったとみているんですけど、1月~3月期のGDPについては、神庭さんはどのようにご覧になりましたか?
神庭さん:アルファベットの“K”の字になぞらえて、『K字型経済』といわれるんですけれども、業種によって明暗がくっきり分かれているんですね。例えば、マクドナルドは巣ごもりのテイクアウト需要で店舗の売り上げ高が過去最高になってます。ゲームが好調な任天堂やソニーも過去最高の最終利益、トヨタも米中の景気回復で輸出が増えて好調なんですよね。ソフトバンクは投資企業の株価上昇で純利益が4兆9879億円と国内企業の過去最高と。こういう企業がある一方で、JALとかANA、JR東日本などは巨額の赤字を計上してますし、旅行会社やデパート、テーマパーク、居酒屋などの外食チェーンも非常に厳しい状況に置かれているんですね。
ユージ:う~ん…。
吉田:コロナ禍の長期化で日本経済は厳しい状況にありますよね。1月~3月期のGDPを踏まえて、今、どのような経済対策が必要なのかを飯田さんに伺いました。
飯田さん:今回、GDPを押し下げる一つ大きな要因になったのは『公的需要』。つまり、政府が行う公共事業であったり、支出、こういったものが昨年の末に比べて1.6%減少しています。つまりはですね、昨年行われてきた様々な政府の経済対策というのが、年末で一服してしまった部分があります。ですから、今こそより一層、特に業界によっては昨年以上に厳しい状況にありますので、政府の支出による救済、下支えというものが求められる状況です。
ユージ:飯田さんは、政府の支出による救済、下支えが必要という考えですね。神庭さんは、今、どのような対策が必要だと思われますか?
神庭さん:私はですね「1にワクチン、2にワクチン、3、4がなくて、5にワクチン」というぐらいに、ワクチンが最も大事で、コロナ問題の最終解決にはワクチンしかないですし、それが最も効率的な経済対策にもなるんですね。劇的なスピードでワクチン接種が進むアメリカですと、1月~3月の実質GDPが年率換算で6.4%伸びているんです。
ユージ:そうなんですか!?
神庭さん:ワクチンの普及に加え、大型の経済対策を打ったことも大きいですけれども、やっぱり、ワクチンをどんどんやっていくということが一番の処方箋になるのかなと思いますね。
ユージ:ワクチンを接種することによって経済が回復するというのは、どういうシステムなんですか?
神庭さん:K字型のKの下に落ち込んでいる業種の人たちを回復させる、そこの経済をまわすためにはワクチンを接種して、みなさんが安心して外食に行けるとか、旅行に行けるということが大事なんですよね。
ユージ:なるほどね。
神庭さん:そして、もうひとつはですね、『コロナ増税』みたいな言葉がちらほら聞かれていて、2月の段階で麻生財務大臣が「将来世代への責任を果たすために、今の世代が負担を分かち合う取り組みを併せて行ってきたんじゃないですかね」と国会で答弁して、なんとなく含みを持たせる言い方をしたんですけれども、一方、安倍元総理はですね、先月、「違ってもコロナ禍での増税はダメだ」というふうにおっしゃっていて、僕は、どちらかというと安倍さんの意見に賛成で、今は消費増税を議論しているような状況ではないので、少しでも緊急事態宣言に伴う休業とかで逆風に晒されている業種への手厚い補償、また、今後もですね、当面ニューノーマルが続くと想定して、業種転換の支援とかも含めてですね、政府が手厚く後押ししていく必要があると思います。
ユージ:増税は今のところ動きはなさそうですか?
神庭さん:この状況で増税となると、もう、とんでもないことになりますし…。
吉田:そうですよね…。
ユージ:結構ね、スパンも短いし、どういう理由で?ってなりますもんね。
神庭さん:そうですよね、そこは慎重であるべきだと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 19, 2021
『1月~3月期のGDP』について
3期ぶりのマイナス成長となった今回のGDP。
その理由として考えられるのが、航空や鉄道業界、旅行会社、デパート、テーマパーク、飲食店などの売り上げ減少です。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 19, 2021
「ワクチンが経済回復の大きなカギになるのでは」という話もありました。
ワクチンを打つことでコロナに対する免疫がアップして重症化しにくくなると言われているし、実際に外国では、すでにたくさんの方が打っていて、経済も回復しているそうです。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 19, 2021
つまり、お出かけする人の数を少し増やすことができたり、人々の安心にもつながっている。
ワクチンがすべてではないけど、早く打ちたい人のもとに届くように、打てる環境を整える、打つ人の数も増やすっていうのが、今のベストなのかもしれません。