20.09.01
ラジオのこれからと音声メディアの可能性
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日は、ラジオの未来についてradikoの社長・青木貴博さんにお話を伺いました。
『ラジオのこれからと音声メディアの可能性』
エリザベス:radikoは今日9月1日から、エフエム徳島の参加、配信の開始をもって、民放ラジオ全99局が聴取が可能となりました。
鈴村:これで民放連加盟全99局のラジオ局がradikoで聴けるようになるとのこと。こういう形でね、radikoのおかげで全国のラジオが聴けるという事で。
エリザベス:全国と繋がっているんですね!
鈴村:繋がっているんですよね!ということで、今朝は、『ラジオのこれからと音声メディアの可能性』について取り上げます。ゲストはですね、radikoの社長、青木貴博さんです。青木さん、よろしくお願いします
青木さん:はい、よろしくお願いします!
鈴村:radikoが設立されたのは2010年12月1日で、今年10周年になるんですよね。10年の間、radikoにはいろんな機能が付きました。どう改善していったんでしょうか?
青木さん:まずは10年前ですね、radikoが誕生した時ですけれども、radikoが誕生した一番の大きな理由はですね、“難聴取エリアの解消”なんですよね。これはラジオを聴くたくても、何らかの事情で電波が入りづらいという方の環境を解消しようというものなんですね。radikoは放送ではなく、通信ですので、ラジオ受信機がなくても、通信さえ繋がっていれば、パソコンやスマホでクリアにラジオを聴くことができます。これがradikoの全てのスタートなんですね。
鈴村:革命でしたよね!
青木さん:それ以降はですね、radikoのユーザーからの声ですよね。これがradikoの道標となってきたと言っても過言ではないんです。それは年に1回になりますけれども、radikoのユーザーの方にですね、アンケート調査を実施しているんです。その中で当初1番多かったユーザーからの要望はと言いますと、放送のエリアを超えてラジオ番組を聴きたいという要望だったんです。要するに東京エリアで沖縄の番組が聴けたり、北海道エリアで東京のラジオ番組が聴けるということですね。
鈴村:夢のようですよね。
青木さん:これはradiko誕生から4年後にあたります、2014年4月にこのサービスを立ち上げることができまして。お陰様で今では全国で80万人以上の方に、ご登録、ご利用いただいております。そして、その後のアンケート調査で特に多かった要望が、聞き逃した番組を後から聴けるようにしてほしいという要望だったんですね。それはその2年半後の2016年10月にそのサービスを開始することができました。こんな風にですね、ユーザーの声とともに、改善しながら、ここまで成長してこれたと言うことになります。
鈴村:今はこうやってラジオでしゃべる側にいるんですけれど、もともとは僕もラジオを聴いていました。僕は転勤族だったんですよね、子どもの時に住んでいた所で聴いていたラジオ番組があって、それが転勤で聴けなくなって、ベランダで一生懸命電波を探したことがあったんですよね。その時は結局、電波を捕まえられなくて…。だから、あの時代にradikoがあったら転勤しても地元のラジオを聴けていたのかなと思うと、今の人は羨ましいですね。
青木さん:そうですね、まさに、エリアを超えて聴くという、radikoプレミアムという商品ですけれども、それにご登録していただいている方の一部にはですね、鈴村さんと全く同じような転勤族で、今まで働いていた地域の番組を今でも聴きたいと入られている方が多いんですよね。
鈴村:やっぱりそうなんですね。そんな中、そのラジオそのものを聴く人が減っているという話もあるんですけれども、それに関してはいかがですか?
青木さん:私もそういう情報を耳にすることはあるんですけれども、それはラジオだけの事象とはちょっと言い切れないかなと思っていまして、インターネットの台頭によってですね、生活者にとって、情報収集の取り方とか、エンターテイメントの楽しみ方とかですね、そういったものの選択肢がとてつもなく増えたということになると思います。そうなりますと、これまで限られていた、マスメディアである、新聞も雑誌も読者は減っていますし、テレビを見る人も減っている状態なんですね。だからといって、ラジオが減ってもしょうがないと言っているわけでありません。新たな価値を生み出さなくてはいけないということだと思っています。ラジオ業界はですね、お手元のスマホでいつでも無料ですぐに聴くことができるという環境づくりを整えたことは非常に大きな第一歩だと思っています。また、radikoだからこそですね、エリアを超えてみたり、時間を遡ったりすることができるわけですので、こうやって新たなラジオの楽しみ方というのはですね、これまでのラジオコンテンツの価値向上に繋がっていると考えています。
鈴村:ラジオを聴く人が減っているというお話、いろいろなモノが増えて選択肢が増えたからこそ、ラジオ自体も…というところがあるという話もあると思うんですけれども、もう一つ伺いたいのが、新型コロナウイルスの影響でラジオを聞く人が増えたという話もあるんですよね、これに関してはいかがですか?
青木さん:事実、新型コロナウイルスの感染拡大前とコロナ禍で見てみますと、1か月の利用者数がですね20%も増加しております。今年の2月は1か月で750万人いた利用者ですけれども、この春、900万人を超えるという過去最高の利用者数となっております。これは新型コロナウイルスの感染拡大の影響でですね、在宅リモート勤務、テレワークといったような新たな働き方改革の推進の影響が大きいのかなと思っています。ラジオは目や手をふさがれることはないので、お家でお仕事をしながら、気軽に聴けたりとか、テレビがあまりにもコロナのニュースばかりの中で、ラジオを聴いて、パーソナリティさんの声に癒されるとか、流れる音楽に癒されるといったようなことで、ラジオが選ばれているのではと思っております。
鈴村:確実にそれはあるでしょうね。あとは、職場でラジオを聴いていた人たちが、今、在宅ワークになったので、あのとき聴いていたラジオを聴こうみたいなことになっていて、職場で聞いていたラジオを聴きたくて、radikoに入ったっていう話を聞きましたね。そういういろんな展開があると思うんですよね。さらにお話を伺いたいんですけど、海外の話になるんですけど、アメリカだとずいぶん前からポッドキャストが人気で、ポッドキャストメディアは、個人の人気ポッドキャスターが生まれていたりするという話もあるんですよね。日本では既存のラジオ局が音声メディアとして圧倒的にまだ強いという状況なんですけど、今後、どうなっていくか、どのようにお考えですか?
青木さん:そうですね、確かにアメリカの状況は私もよく耳にしますけれども、是非、日本もそうなって欲しいと思う1人ではあります。が、もちろん、指をくわえていれば自然にそうなるはずはありませんので、いかに日本の生活者に、改めて音声コンテンツの魅力をお伝えするかということが1番の課題かなと思っています。特に音声コンテンツの代表格であるラジオにはですね、それをつくるプロ集団がたくさんいらっしゃいますので、radikoは、そんなプロ集団がつくった品質の高い音声コンテンツをいかに適切に利用者へお運びするのかが問われていると思いますし、現在、それを実現すべくさまざまな準備をしている段階でございます。
鈴村:なるほど!radiko自体がですね、メディアとしての存在感をより出すために、プラットフォームとして存在感を出すような、radikoならではの野望みたいなものはありますか?
青木さん:野望といいますか、独自でですね、何かをチャレンジするということは十分に可能性はあります。先ほども申し上げましたようにですね、本日、全国99局が揃うということで、全国99局のラジオ局、1週間でいえばですね24時間×7日間という、とてつもない量のコンテンツをですね、今の世の中で話題のコンテンツであるとか、今注目のコンテンツはもちろんですが、いかに利用者のお好みに合わせて、より利用者に合ったコンテンツを提供できる環境を作るかが課題だと思っていまして、本当にラジオ界はですね、おもしろくて、ためになったり、感動したり、共感したりといった人間味の宝庫だと思っているんですね。世の中を映す鏡といっても過言ではありませんし、その人間味を最新のテクノロジーで1人でも多くの方にお届けして、音声コンテンツの魅力を伝えていけば、アメリカのような環境にもなると確信しております。
鈴村:ここから少し未来のお話、今後のradikoのお話について。今後、改善していくというか、増えていくというか、そういう機能っていうのは何かありますか?
青木さん:そうですね、先ほどもユーザーが見標を…という話がありましたけれども、引き続きアンケート調査も継続して実施している中いいますと、時間を遡れる“タイムフリー機能”というのがありますけれども、これが今は1週間以内になっておりますが1週間以上遡れるようにしてほしいとかですね、もっと良い音質で聞きたいとか、もっとYouTubeのように次から次へと自分の好みのコンテンツを続けて配信してほしいとかですね、そういったご意見がありますので、それを出来る限り実現するべく、日々、スタッフと議論、検討をしている最中というところでございます。
鈴村:まだまだradikoは進化していくということですね!本当にいつもお世話になっております。我々のラジオ番組もradikoで流れていろいろな人に聴いてもらえるということで、本当にありがたく思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
さあ、radikoですが、民放ラジオ全99局の参加を記念したTwitterキャンペーンを9月9日から実施します。各都道府県の放送局が選ぶイチ押しグルメ商品をプレゼントする、その名も、「#ラジオバトン99」。これは盛り上がりそうですね。ぜひ,
みなさんも参加してみて下さい!
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 1, 2020
今朝は【ラジオのこれからと音声メディアの可能性】についてradikoの社長・青木貴博さんとお話ししました。
改めてradikoは革命でしたね。パーソナリティをやらせて頂く事もありますが元はリスナーで当時は電波を捕まえて聴くものだったんですよね。
#スズコメ ② #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 1, 2020
昔深夜ラジオを聴く時は電波の入りが悪くて、寒い冬も窓を開けて電波の入りやすい所を探して聴いたり、転勤族だったので転勤先で地元で聴いていたラジオが聴けなくなって寂しかったのを覚えていますね。
radikoはそういう事を変えてくれてラジオにとって
新しい時代が来たなと。
#スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 1, 2020
Twitterの意見を見ると青木さんが対応しようとするアーカイブを更に遡りたいなどリスナーの思う事と発信側とちょっとずれがあるのが面白いなと思いました。
ラジオはリアルタイム、刹那なイメージが強く、今はWebで聴けるとどうしてもアーカイブになるんだなと感じました。
#スズコメ ④ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 1, 2020
アーカイブも進化していくものだと感じますがこの瞬間を共有した感覚を忘れないようになってほしい。
刹那な感じも残しつつ運営していってもらいたいなといちパーソナリティとして思いました。
radikoを使ってラジオをどんどん聴いて下さい!radikoをよろしくお願いします。