20.07.22
二転三転、混乱を呼ぶ「Go To トラベル」
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんにピックアップしていただいた話題はこちら!
【二転三転、混乱を呼ぶ「Go To トラベル」】
政府の観光支援事業「Go To トラベル」の方針が二転三転し、混乱を呼んでいます。
先週金曜日には、全国一律の方針を変更し、“東京除外”を決定。それに伴うキャンセル料を補償しない方針でしたが、一転、補償することが昨日、正式に決まりました。
鈴村:まずは、全国一律だったところからの“東京除外”への変更ですね。こちらはどのようにご覧になっていますか?
宇佐美さん:まず、おさえなきゃいけないのが、東京を除外するということ自体に新型コロナウイルス対策の意味はあまりないんですよね。みなさんもご存知の通り、首都圏と東京は通勤・通学で繋がっていて、東京だけ発着を除外しても、新型コロナウイルス対策の意味としては乏しくて、「じゃあ、なんでやったか?」というと、政治的に反発している小池百合子都知事を除外して、Go Toトラベルを進める体制を作ったということだと思いますね。
鈴村:ん~なるほどねぇ!Go Toトラベルをやるためには、東京を外してやるしかなかったということになるわけですね?
宇佐美さん:そうですね、そっちのほうがやり易いと判断したんでしょうね。
鈴村:“東京除外”の決定には、明確な基準があったわけではなくて、また、東京が“いつ復帰するのか?”ということの基準もないんですよね。だから、「除外と復帰の基準を定めるべきではないか?」という声もあるんですけど、これはどのように思いますか?
宇佐美さん:個人的には、基準を作るのは難しいと思うんですけれども、あえて作るとしたら、法律に基づいて、この前みたいに、『特定警戒都道府県』に指定されたら、さすがにやめましょう。ということになると思います。ただ、基準にこだわりすぎると柔軟性に欠けてしまうので、基準というものよりも、ちゃんと、国と主要都道府県、今回の場合ですと東京都ですね、そことが水面下で調整をする仕組みが必要ですよね。
鈴村:そうですよね、これね、一枚岩ではないという段階で、「なんでやるんだろう?」って誰もが思うじゃないですか?だから、そこの調整をしかっりやならなきゃいけないし、なんか…、何も決まっていない感じがすごくするんですよね。
宇佐美さん:今、東京と国は、すごく関係が悪いみたいですよ。
鈴村:あぁ、やっぱり…、そうですか。それが見えてきてしまうって、どうなんだろう…。今、日本全体で考えていかなきゃいけないことなのに、なんでこんなふうになっちゃうんだろうなぁ。
東京が対象から除外されたことを受けて、都内の観光関係者から、代わりの救済策を求める声があがっているんですけど、救済策は必要だとお考えですか?
宇佐美さん:これはもう、絶対に必要ですよね。今回の場合は、事前の告知がなくて、いきなり、東京除外するということになったわけで、事業者に罪はないわけですから、さすがに救済策は必要だと思います。国土交通大臣の昨日の発表だと『キャンセル料は不要』ということで、国が補償すると思うんですけれども、そもそも、国と東京都が連携して事前にある程度調整していれば、こんな混乱は起きなかったことなので、こんな混乱が起きていること自体が大失策だと思います。なので、これからはちゃんと事前に調整するようなルールを決めていくような形に向かってほしいです。
鈴村:Go Toトラベルに関しては、誰かを助けるためにできたものだったのに、誰が今、助かっているのだろうって感じがしますよね。
宇佐美さん:観光業の苦しさを考えると、経済を動かしていくのは必要だと思うんですけど、もちろん、課題はたくさんあるので、ここでちゃんと調整をする仕組みを作っておかないと、政策自体が全く意味のないものになるので、そこは、「もう、頼むからちゃんとやってよ!!!!」って感じですよね。
鈴村:そうですよね。どういう仕組みにするのか。例えばね、僕の両親は地方に住んでいるんですよね、そこで、旅行に行こうってなったときに、地方の両親は大丈夫だけど、一緒に行こうと思ってた僕はどうなんだろう?って思って聞くと、それはまだ決めていません、みたいな話があって、そういういろんなところから出てくる細かいことが決まっていなくて、旅行会社の方も、実際は、旅行パックを組めてないという話も聞いたんですよね。そういうレギュレーションは、実際、誰が決めるものなんですか?
宇佐美さん:本来でしたら、国土交通省と主要自治体が調整する会議体を作って、それが公式でっていうよりは裏でオンライン会議室みたいな物を作って決めていくわけですけど、今回は、そういう事前の調整が全く進んでないってことですよね。
鈴村:それを決めないと進められないんじゃないかなという気がするんですけどね。
あともう一つ、方針転換としては“キャンセル料の補償”。最初、政府は“補償しない”方針だったんですよね?それが“補償する”に方針転換したんですけど、これにはどういった背景があるんでしょうか?
宇佐美さん:これは、自民党からの突き上げが凄かったみたいなので、自民党からの圧力で動いたってことですよね。
鈴村:動いた方が得策というか、動いた方が…?
宇佐美さん:まあ、動かざるを得なかったということだと思います。
鈴村:動かざるを得なかった、か…。早くまとまって機能して欲しいですよね。経済活動がうまく繋がるようになって欲しいと思います。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 22, 2020
今朝は【二転三転、混乱を呼ぶ『Go To トラベル』】について
元々経済を回して、旅行業界を救おうというはずだったんですよね。今もその理念は変わらないはずなんです。東京は除外されましたが、どうか東京以外の方はうまく使っていただければと思います
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ② #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 22, 2020
Go toキャンペーンの残念だったなと思ったことは、
元々はみんなの為に考えていたキャンペーンだったのに、二転三転と、混乱を招いてしまって、旅行自体がダメといったネガティブものに伝わってしまっている。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 22, 2020
宇佐美さんも仰っていましたが、ポジティブにいきましょう。Go to トラベルキャンペーンという文字を見たときに悪いイメージだけを持つのではなく。なんとか前向きに経済活動できるような、そうイメージできるような考え方でいきたいなと思います。