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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.07.01

キャッシュレス・ポイント還元制度、終了
null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんにピックアップしていただいた話題はこちら!


【キャッシュレス・ポイント還元制度、終了】


政府が消費税の増税に伴って、去年10月に導入した、キャッシュレス決済のポイント還元制度が昨日終了しました。
4月中旬までの半年でおよそ40億回の決済が行われ、総額はおよそ8兆5000億円。消費者には3530億円が還元されました。
キャッシュレス決済の割合も増えていて、2019年の消費全体に占めるキャッシュレス決済の比率は26.8%。前の年より2.7ポイント上がっています。



鈴村:2.7ポイントの上昇ということですが、宇佐美さんはどのようにご覧になっていますか?


宇佐美さん:2.7ポイント上昇というのは、ちょっとミスリーディングかなと思っていまして、この統計がクレジット業界の統計で2019年の1月から12月の消費行動を分析したものなんですよね。消費税増税が行われたのが2019年10月で、あと、キャッシュレス決済というのはプリペイド方式も含まれますので、キャッシュレス還元の影響で上がったというよりは、通常のトレンドとして、2.7ポイントくらい上がったということだと思います。


鈴村:なるほど!政府の目標は5年後の2025年に決済比率40%。今は27%くらいなので、13ポイントほど上げないといけないですよね。還元制度があっても2.7ポイント、しかも、今、それはミスリーディングというお話もありました。この目標達成というのはどうでしょう、難しいのではないでしょうか?


宇佐美さん:足元の状況を見ると、キャッシュレス還元事業の影響というのがかなり強くてですね、スーパー業界は6月29日に、スーパーでのキャッシュレス比率が15.5%から36.7%まで上昇したと発表しているんですよね。


鈴村:そんなに上がっているんですね!確かに今、レジにキャッシュレス・レジみたいなのがすごい増えましたもんね。


宇佐美さん:やっぱり、元々の還元制度に加えて、新型コロナウイルスの影響というのもあって、人を減らすとか、接触を減らすという観点から、キャッシュレス化の流れは止まらないと思いますね。


鈴村:今、コンビニに無人レジが結構あるじゃないですか?でも、誰も意外と使ってないんですよね。僕はすごい使うんですけどね。(笑)


宇佐美さん:僕も使いますよ!ここ最近、僕以外で使う人がだいぶ増えてきましたよ。


鈴村:あっ、そうですか!?品川駅に行くと新幹線に乗る前だからみんな売店にすごい並ぶんですよ。なのにキャッシュレス・レジだけ、ぽつーんと空いていて…。なんで使わないんだろうと思っていたんですけど、やっぱり、利用者も増えてきているんですね!


宇佐美さん:そうですね。しかも、同じお店を使っているという衝撃を受けましたね。(笑)


鈴村・エリザベス:(笑)


鈴村さん:あの売店は混みますけど、キャッシュレス・レジは空いてますよね。穴場なんですよね。
そのキャッシュレス決済なんですけど、手数料がかかります。その手数料はお店側の負担となるので、中小の小売店にとっては負担が大きく、キャッシュレス決済の継続は厳しいという声もありますけど、こちらはどう思われますか?


宇佐美さん:キャッシュレス化の投資がメリットに見合うかどうかというのは、結局、そのお店に来るお客さんとの関係性で決まってしまうことなので、多分、今後、キャッシュレス化をどんどん進める事業者と、ほとんどやらないという事業者の2極化すると思っていまして、“投資に見合わないところはやらない”ということなんじゃないかなと思いますね。


鈴村:あと、キャッシュレス決済の普及といえば、今日から『マイナポイント制度』の申し込みが始まるんですよね。こちらはどんな制度かといいますと…。
9月から始まる制度で、マイナンバーカードと紐づけたキャッシュレス決済を利用すると、1人あたり最大5000円分のポイントがもらえるというものです。ただし、国民全員がポイントがもらえるわけではなく、予算の都合上、先着およそ4000万人に限られるということです。
この制度、前評判があまり良くないと聞いているんですけど、どうですか?


宇佐美さん:そりゃそうですよね。って話で…(笑)。マイナポイント制度自体が、キャッシュレス決済をマイナンバーと紐づけするということで、基本的に消費者にメリットは無くて、これに参加してくれれば、「ちょっとお金をあげるよ」というだけの制度なので、そりゃ、評判いいはずないよねっていう。(笑)


鈴村:この制度でキャッシュレス決済が普及すると思いますか?


宇佐美さん:キャッシュレス決済の普及とは関係ないと思いますね。これに関しては、マイナンバーカードが普及するかもしれないですね。


鈴村:お話を伺っていると、マイナポイント制度は景気を下支えする効果をあまり期待できないように思えます。どうでしょうかね?


宇佐美さん:これは実際、景気を刺激する効果も、投資効果もないと思いますね。総務省がマイナンバーカードを広めるためにいろいろ知恵を絞った結果なんだろうなと。


鈴村:新型コロナウイルスの影響でキャッシュレス・ポイント還元制度の終了で、景気が落ち込むのはないかという話もあるんですけど、その辺はどうでしょうか?


宇佐美さん:新型コロナウイルスの影響で給与が下がっているので短期的にはちょっと厳しいと思いますね。減った給与分を、これまでやってきた給付でどうやって、どれだけ補填できるかという話しと、結局は、公共投資で押し上げるしかないんじゃないかなというふうに思います。


そして、今日の #スズコメ はこちら。








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