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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.03.20

ライドシェア、来月から4つの都府県で開始
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーター引き続きは、情報社会学がご専門の城西大学 助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「ライドシェア、来月から4つの都府県で開始」

吉田:国土交通省は今月13日、一般ドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶ「ライドシェア」を、来月から東京都や京都府など4都府県の一部区域で始めることを決めました。塚越さん、まずは「ライドシェア」について、改めて教えてください。


塚越さん:これまでも議論になっていたライドシェア。コロナ禍で需要が減ったタクシー業界は2019年に29万人だった運転手が、去年8月の時点で23万人に減っています。一方、現在はインバウンドもあって需要が増えており、都市部だけでなく観光地などでもライドシェア解禁の声が挙がっています。今回の決定では、ライドシェアを行う一般ドライバーと客のトラブルを防ぐため、予約の時点で発着地や運賃を確定して、支払いは原則キャッシュレスにします。また、運行の管理はタクシー会社が行って安全を担保するため、プロのドライバー並の研修や指導体制も整えます。また同時に、運転に支障が出ないよう、ライドシェアを行う一般ドライバーが他の仕事をしている場合は、その勤務時間を把握するよう求めます。つまり、かなり厳しいレベルの管理が求められることになると思います。一方でライドシェアを適用する地域や時間帯は、国土交通省が配車アプリのデータなどに基づいて指定することになります。こうした案は、一般からの意見を募った上で、3月中に正式に決定することにしています。


吉田:「ライドシェア」の運用が認められたのは、どういった地域なのでしょうか?


塚越さん:今回認められたのは、1つ目は東京23区と武蔵野市、三鷹市。2つ目は神奈川県の横浜市や川崎市など。3つ目の愛知県は名古屋市、瀬戸市など。4つ目の京都府は京都市や宇治市などの合計4区域です。運行時間は地域によってまちまちですが、例えば東京だと平日の朝7時~10時。金曜、土曜の夕方や金曜の深夜や日曜の午前などです。国交省はこれらの地域のタクシー会社の意向を調査して、申請のあった会社に事業の許可を出すということで、早ければ来月にもライドシェアが可能になります。


ユージ:今後、運用可能な区域は増えていくのでしょうか?


塚越さん:国交省はこの4つの区域以外でも、大阪や札幌、福岡などの大都市を優先してタクシーの不足数を調べています。また配車アプリが普及していない地域についても、ライドシェアが運行できる方策を検討するとのことです。様子を見つつ、増やしていくのではないかと思います。


ユージ:「ライドシェア」を来月4つの区域で始めること。塚越さんはどうご覧になっていますか?


塚越さん:ライドシェアの議論については、今後、タクシー会社だけでなく、他の配車アプリ事業者なども参入可能になるかどうかの議論が6月まで続くことになっています。そういう意味では、今回の決定はある意味で暫定措置であり、言い方は悪いですが「様子見」といった意味もあると言えます。とはいえ、それにしても今回の決定は「どっちつかず」の印象が強いです。まず適用地域は国交省が決めるので、タクシー会社は準備に時間がかけられないです。また、ライドシェアのドライバーの他にしている仕事の時間等を管理するといった条件も厳しく、この条件でどこまでドライバーが集まるか分からないです。タクシー会社もプロのドライバー並の研修や指導体制が必要とのことで、タクシー会社にもドライバーにも負担が多いです。もちろん、車の運転は人の命がかかっているので、管理を厳しくするのも分かりますが、逆にタクシー会社にとっても管理が厳しくなるので、良いことかは分からないです。都市部はドライバーも多数必要です。特に東京だと時間によっては2000台以上不足しています。だったら研修等にかかるお金を専用ドライバーの賃金に当てたり、タクシードライバーに必要な2種免許取得を後押しする制度を充実させるなど、そもそも専属ドライバーの待遇をよくして人材を確保する手もあります。これに関しては、今回の研修を通してドライバーが2種免許を取って専属運転手にする方法もあるかと思います。あるいは、タクシーにもダイナミックプライシング(変動価格制)を導入して、利益を増やして運転手の賃金に充ててもよいかと思いますし、アプリなら出来るでしょう。逆にライドシェアに寄せるなら、最低限の研修は行った上で、ライドシェアは専属ドライバーより少し安くする方が分かりやすいですし、アプリならこういう事も出来ると思います。


ユージ:ユーザー側からしたら、「値段一緒なんだ。だったらプロにお願いしようかな?」って気持ちにならなくもないと思います。


塚越さん:逆に安ければ、「じゃあこっちの方で」っていう考え方もあります。そういう柔軟な対策っていうことを6月まで議論すると思うんですけど、やっぱりユーザー目線で考えてこの後の議論を決定して欲しいと思います。


ユージ:一応、来月4つの地域で運用開始ということなので、ちょっとどうなるか注目していきたいですね。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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