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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.01.17

老朽化するインフラ どんな対策が必要か?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
本日は、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「老朽化するインフラ どんな対策が必要か?」

吉田:道路や橋などのインフラの老朽化が進んでいます。能登半島地震、そして、阪神淡路大震災から29年となったことを受け、この問題について塚越さんにお話を伺います。塚越さん、まずはインフラの老朽化の現状を教えてください。


塚越さん:インフラについては、基本的に建設後50年が寿命とされています。専門家は、適切な時期に修繕補修などをしなければ災害リスクが高まる恐れがあると指摘しています。国土交通省の調べでも、2040年で建設後50年以上となる施設が沢山あります。川や鉄道、道路などの上につくって通りをよくする橋梁で75%。港湾で66%、トンネルで53%となります。全国の道路や橋は5年に一度点検が義務化されており、国土交通省が去年末にまとめた調査によると、国が管理する施設でも橋梁のうち37.7%、トンネルで31.5%が未修繕の状態になっています。さらに政令指定都市を除いた市区町村の管理下では、橋梁の60.8%、トンネルの47.4%が未着手で、特に地方に遅れが見られています。


吉田:怖いと感じるのですが、地方のインフラ対策の遅れが目立っているのは、どうしてなのでしょうか?


塚越さん:基本的には資金人材の不足です。特に地方自治体はインフラ維持に関する予算と職員の確保が難しく、募集しても応募者がいないケースもあります。お金だけの問題ではありません。総務省によれば、市町村が整備する道路や橋に充てる土木費は2021年度で6兆5,000億円程度あるのですが、これはピークだった1993年度から43%も減っています。つまり30年前は10兆円の規模だったということです。高齢化で社会保障費が膨らんで公共事業までお金が回らないことに加え、インフラ整備のための技術系職員も不足。さらに市町村全体の25%にあたる437の市町村では、技術系職員は一人も確保できていない状況にあります。


ユージ:深刻な問題だと思うのですが、インフラの老朽化の現状を踏まえて今、どのような対策が必要だとお考えですか?


塚越さん:資金でも人材面でも厳しいので、少ないリソースをどう効率的に使うかが重要です。例えば、不具合が起きてから修繕するより、傷む前にこまめに手入れする「予防保全」に力を入れると、維持費を抑えることができるということです。この分野はITが使えると私は思います。昨今は衛星から得られるデータ、例えば寒暖差が強くてガタがきやすい区域のデータ等を他のデータと組みあわせて分析し、そろそろ修繕が必要になる箇所を割り出すといったサービスも出ています。「予防保全」の効率は上がっていくと思います。他にも、ドローンをうまく使うこと。ドローンは人が入りづらいところでも入って外壁調査などをしたり、写真を撮ったりできるので、人間の作業を大幅に省略できると思います。他には、修繕作業を民間に一括委託することです。新潟県三条市では2017年度から民間に委託することで、公務員の負担軽減になったといいます。あるいは、人材不足が問題となっている奈良県では、2010年度から複数の市町村からまとめて工事等を受託して費用を削減することで、全国平均よりも橋梁の修繕着手率が高くなっています。要するに、複数の市町村のインフラ維持を、県が代行するということです。さらに、専門家が指摘するものとしては、インフラの数を見直すことで必要のないインフラを廃止したり、修繕して長くつかうもの、あるいは絶対必要なものは新しくつくるとか。あるいは公民館を学校に集約して、音楽室を時間ごとに区切って使うといった方法も考えられます。この点は、人口減少傾向にある日本では残念ながらインフラも「省エネ」しなければなりません。ただ、このままだとジリ貧になってしまうので、経費削減する一方で、(例えば子育て支援など)費用をかけるところにはかけないと、自治体独自の取り組みも必要だと思います。それも含めてここが無くなったら嫌など、住民の皆さんで考える必要があると思います。


ユージ:話し合いが必要ですよね。


塚越さん:話し合うことによって、ある種の民主主義的な住民自治ですよね。自分の住んでいるところの関心を持つということになるので、ニュースとしてはどうしても厳しいと、お金がないのは全国どこでもそうですが、その中で出来ることをみんなで探していくことが必要になります。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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