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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.01.11

政治とカネ、派閥の問題
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「政治とカネ、派閥の問題」

吉田:自民党は派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、再発防止策などを検討するため「政治刷新本部」の設置を決めました。その上で、再発防止策や政治資金の透明性の拡大や派閥のあり方に関わるルール作りなどの議論を深め、国民の信頼回復を図る考えを示しました。


ユージ:派閥のあり方について、国民の関心も高いと思います。そこで今朝は、「政治とカネと派閥」について塚越さんに解説いただきます。まず、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題、現状はいかがでしょうか?


塚越さん:まず日曜日に、東京地検特捜部が、安倍派の衆院議員である池田佳隆容疑者を逮捕しました。2022年までの5年間で、パーティー収入計4,826万円を政治資金収支報告書に記載しなかった疑いです。これまでの報道の中でも金額が大きく、関係者のLINEのやり取りを削除するなど、悪質な証拠隠滅工作があったという指摘もあります。池田氏は2012年当選のいわゆる安倍チルドレンと言われています。パーティー権を売るのが上手な人だったと伝えられていますが、事件発覚後は地元にも姿を見せず「雲隠れ」していました。他に誰が逮捕されるか?という報道の一方で、自民党は自ら政治改革を議論する「政治刷新本部」の初会合を今日、開く予定です。メンバーは30名程度になる見通しです。最大の焦点は国民が納得できる形の改革ができるかどうかですが、メンバーとして挙げられているのが茂木幹事長や木原幹事長代理等。さらに顧問には麻生副総裁と菅前総理を充てるということ。あとは、安部派の松川るいもいます。木原誠二氏は妻の元夫をめぐる問題が週刊文春で報道された、岸田総理の側近とも言える人物で、麻生さんは批判されている派閥のボスです。「刷新」のイメージには乏しく、野党からも派閥そのものを廃止する議論を、という声も上がっています。


ユージ:刷新と言われると、”全く新しいもの”にするというイメージもあるので今回の「政治刷新本部」で、それを感じられるか?というと、確かに何とも言えませんよね。


吉田:そもそも政治の世界で”派閥”とは、どういった存在でしょうか?


塚越さん:まず派閥は、明確に”このリーダー”の下で活動すると明言して、他の派閥のリーダーを推すことがないのが特徴です。信頼している人や議員になる時にお世話になった人の派閥に入ることもあるほか、世襲議員の場合は親の人間関係の中で決まったりもします。そういう意味では、「政策集団」かもしれませんが、やはり人間関係で動いていると思います。


ユージ:派閥のメリットって何かありますか?


塚越さん:派閥のメリットと役割は主に4つといわれています。個人的には全て「カネや人間関係からくるメリット」だと思います。まず1つ目は、国政選挙ではなく党の「総裁選挙」を左右する議員票です。自民党の総裁は、ほとんどの期間で日本の総理大臣になっているので、派閥のリーダーを総理大臣にするための票が重要になります。とはいえ、ひとつの派閥では過半数を取れない場合は、他派閥からの支援をしてもらうこともあるので、派閥といっても実際は自分のリーダーを総理に、という単純なものではありません。2つ目は国政選挙です。派閥の先輩議員が選挙の応援演説に来てくれたり、仲間同士で助けあうということ。3つめは政治資金、要するに「カネ」です。政党だけでなく、選挙の際は派閥からもお金が出たり、最近は減ってきたとのことですが、季節ごとの資金(もち代、氷代)もあったりします。4つ目は大臣ポストの配分です。例えば岸田内閣でも、各派閥にポストを渡して、派閥から人を推薦させていました。特定の政策能力のある人を大臣にすることもありますが、結局は派閥という人間関係の中で大臣ポストが配分されることもしばしばあります。こうやってみていくと、政治家個人の能力というより人間関係にかなり依拠しているな、と私は思います。


ユージ:塚越さんは、政治に”派閥”は必要だと思いますか?


塚越さん:どうなのかなと思います。元々、1988年のリクルート事件があってから、「平成の政治改革」というものがありました。細かい点は省きますが、それまで派閥争いでお金がかかり、各政党が政治資金集めをしなくて済むよう、年間300億円の「政党助成金」制度を使い、将来的に企業や団体の献金を禁止する予定で進んでいました。つまり、派閥はこれで存在意義の大部分を失うはずだったのに、結局うやむやのまま派閥は今の今まで残っているのに、政党助成金の300億円は残っているということで30年経っても変わっていないどころかさらにお金が入っている状態になります。今に始まったことではなく、平成初期にやろうとしていたことが出来ていない。いま行動してよ。というところで、怒りが出ています。これは、第3者機関も入ってどんどん変えていくということ。逆にそれをしていかないと、自民党としても続かないと思います。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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