network
リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.01.03

令和6年能登半島地震に関する動き
null
ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

情報社会学がご専門の城西大学 助教、塚越健司さんにお話を伺います。


『令和6年能登半島地震に関する動き』


手島:一昨日、発生した『令和6年能登半島地震』を受け、トヨタ自動車は救援車両などの通行を支援する『通れた道マップ』を公開しました。 塚越さん、この『通れた道マップ』はどのようなサービスなのでしょうか?


塚越さん:被災地域で車両が通行できる道を示す地図でして、通行止めになってしまっている道などが、今、通れるかどうかを示している地図です。公開時にはアクセスが集中して使いづらい状況になっているということなので、あくまで、被災地や支援に関わる人がアクセスする方がいいかなと思います。「通れた道」「通れた道マップ」で検索してみてください。あとはですね、一般の方がX(旧Twitter)などで「道が塞がれた」などといった災害に関する写真をアップする時がありますよね、そういう時はgoogleマップなどと照らし合わせて位置などを特定し、情報をアップデートしてくださる支援者の方々もいるんですよね。お家でパソコンを使って支援する方もいらっしゃって、非常に大切なことだからこそ、デマや画像生成AIで画像をつくったりしての偽情報などは非常に迷惑しているんですよね。デマの場合は、悪質なものは逮捕されることがあります。例えば、今回の地震の時は、Xの分配金欲しさのインプレッション稼ぎのために、関係のない人の住所を使って「助けてください!」みたいなことで家なども晒されてしまって、警察から連絡があったりして非常に迷惑なのでやめていただきたいですし、実際、2016年の熊本地震の際には、「動物園からライオンが逃げた」と嘘の投稿をした人が逮捕されたこともありましたので、そういうことはやめると共に、良かれと思って…とリポストすることもそれが正しい情報かどうか、一呼吸おいてご注意してください。あと、ヤフーも『Yahoo!災害マップ』で、今回の被災地周辺についてユーザーから投稿された情報などいろいろマッピングしていますので参考にしてください。


手島:岸田総理は、昨日、各省庁に対して、被災地からの要請を待たずに『プッシュ型の支援』を行うよう指示しました。塚越さん、この動きはどのようにご覧になりましたか?


塚越さん:岸田総理は、要望を待たずして、食料、ガソリン、毛布などをの必要物資を送る『プッシュ型の支援』を実施したということで、いいことなのかなと思います。他方、物資の支援については、とりわけ、民間の支援の場合は、被災地とのすれ違いが起こる可能性があるので、すれ違いを起こさない必要があります。防災士の佐藤一男さんが東日本大震災で被災して、陸前高田の小学校の体育館の避難所で2か月間の避難生活を送った経験をもとにアドバイスなどをウェブに綴っています。それによると、支援はありがたいんですけれども、いくつか注意が必要とのこと。その中からいくつか挙げますと、“支援物資は一つの箱にいろいろ詰め込まない”。そして、“箱には四方に中身について書いておく”ということで、避難所は狭いので整理整頓する必要があるので一つの箱に一種類のものを詰めることということなんですよね。


ユージ:なるほど!さらに、箱に中身を書くといいんですね!


塚越さん:あと、千羽鶴は今はちょっと必要ないかなということですね。状況によっては、喜ぶ人はいるんですけれども、優先順位があるので今ではないかなということで、ちょっと時間をおいてからということなのかもですね。あとは、いらなくなったおもちゃなどを送る場合もですね、場合によっては現地で焼却処分することにもなりまのすので、気持ちは大事なんですけれども、何を送ればいいのかな?ということを考えて、一呼吸おいていただければなと思います。


ユージ:スペースも限られているということですし、かえって、負担になる可能性もあるからってことですよね。「令和6年能登半島地震」に関するSNSの反応はどうご覧になっていますか?


塚越さん:いろいろあるんですけれども主に二つですね。一つはNHKのアナウンサーの方が非常に強い口調で「逃げてください!」とアナウンスしたことが印象に残っている方もいらっしゃると思うんですけれども、これについて批判がありました。ですけれども、これは実は非常に重要なことで、NHKは東日本大震災の教訓でいろいろなアナウンスの方法を訓練をしていて、特に今回は元日でお酒を飲んで気持ちが緩んでいる方もいたと思います。そういう時に人には『正常性バイアス』といって、「まあ大丈夫だろう」と思ってしまうんですよね。それを「異常事態だ!」ということを伝えるために“非日常”な声でアナウンスする必要があるので、あのような「逃げてください!!」といったアナウンスになるんですよね。ある種、わざと不快な声を出しているということで、Jアラートのサイレン音と同じなんですよね。なので、そういったことを理解してほしいということです。


ユージ:流し見している方たちの耳にも届く言葉だったりとか、音だったりと考えると、敬語も使わず、「逃げて!!!」っていうのもありましたからね。そっちの方が届くということですよね。


塚越さん:そうです、そういう伝え方が必要なんですよね。あともう一つは、SNSなどでヘリの音がうるさいみたいな投稿があったんですけれども、これも正確ではなくて、NHKの情報によりますと、報道のヘリは救助のヘリより高いところを飛んでいて、同時に無線などで情報をやりとりしていて、カメラの性能もいいですから、救助を要請する人が見つかったりすると各所にすぐに連絡、通報したりしていて、音もなるべく少なくさせていて、いろんな連携をとっているということなんですよね。なので、報道のヘリが救助の際に邪魔になるとか批判もあったりするんですけれども、今はかなり改善されていて、連携もとっているということですので、そういった点もおぼえていただけるとありがたいかなと思います。マスコミがすべていいというわけではないですけれども、こういった連携もとっているということも忘れないでいただきたく、今回もいろいろありますけれども、注意が引き続き必要ですね。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。





過去の #ユジコメ を音声でCHECK!!

  • X
  • Facebook
  • LINE
Top