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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.10.25

無人の自動運転タクシー、2026年に運行開始 懸念点は?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「無人の自動運転タクシー、2026年に運行開始 懸念点は?」

吉田:ホンダは先週木曜、アメリカのGM(ゼネラルモーターズ)などと共同で、3年後の2026年に自動運転タクシーのサービスを始める計画を明らかにしました。運転席の無い車両を使って、東京都内の一部のエリアでサービスを開始するということです。塚越さん、こちらどのようなサービスなのか教えてください。


塚越さん:まずホンダとGM、そしてGM子会社の自動運転開発企業「GMクルーズ」で合弁会社を来年前半に設立して、2026年にサービスをはじめようというものです。自動運転には1〜5までの段階があり、レベル3以上は、運転を人間ではなくシステムが行うとのことです。今回採用するのはレベル4の技術で、運転手どころか運転席もない6人乗りの電気自動車「クルーズ・オリジン」を使う予定になっています。配車から決済まで全てスマホアプリで行えて、指定場所へのお迎えから目的地への到達まで、全て自動運転で行われます。ただ、エリアは限定されており、まずは東京都内の一部を予定しています。とはいえ、その範囲であれば目的地を自由に指定して、自動運転車が勝手に運転してくれます。最初は数十台規模でサービスを開始し、その後で500台規模の車両を導入(500台は都内の法人タクシーの1.7%)。エリアの拡大も目指すとのことですが、あくまで予定なので今後どうなるかは分かりません。


吉田:無人の自動運転タクシーサービス、海外ではすでに始まっているようですね?


塚越さん:自動運転タクシーに関しては、アメリカと中国が先行しています。例えば、中国のGoogleとも言われる検索サービス大手「Baidu (百度/バイドゥ)」が自動運転にも手を伸ばしており、無人の自動運転タクシーは去年8月から行われていて、現在は北京市や重慶市、武漢市などの範囲で展開しているとのことです。アメリカでも、Googleの自動運転車開発部門が分社化してできた「ウェイモ」という企業が2020年から、GMクルーズが2022年から自動運転タクシーの営業をはじめています。


ユージ:中国とアメリカで始まっているサービスは順調なのでしょうか?


塚越さん:捉え方にもよりますが、様々なトラブルもあります。ウェイモとGMクルーズは今年8月、サンフランシスコ市内での自動運転タクシー24時間営業の許可をカリフォルニア州から得ています。ですが、複数の自動運転車が路上で動かなくなるといったトラブルが起きて、救急車等の通行を妨げた事案も複数生じています。他にも、自動運転タクシーがバスに衝突するといった事故も起きており、まったくの無事故というわけではありません。昼間の事故は、事故そのものだけでなく多くの通行を妨げることになります。これをどう捉えるかは難しいです。例えば、人間も事故を起こします。そう考えれば自動運転車の事故を仕方ないとみることもできます。ただし、人が運転しないのだから大事故を引き起こしたらだれが責任を取るのかといった問題や、そもそも未熟な技術はダメ、といった考え方もあります。これは国や地域でも意見は分かれますし、法律も分かれるかなというところです。


ユージ:無人の自動運転タクシーのサービスについて、塚越さんは、どうご覧になりましたか?


塚越さん:日本でも今年4月に道路交通法の改正で、レベル4の走行が解禁されています。ただし、様々な許可が必要なので、福井県で2キロの決められた範囲で運行が許可されているのを除けば、自動運転バスなどを動かすための実証実験などが行われている段階です。実際に動かすまでには、相当の走行データをたくさんコンピュータに読み込ませる必要等もあり、時間もお金もかかります。なので、日本ではタクシー運転手の人材不足もあり、自動運転が求められている点があります。ライドシェアも議論になっていますが人材不足が大きな要因です。さらに、自動運転タクシーは世界的にも注目され、10年以内に今の市場規模が10倍を超えるという試算もあります。成長分野の技術という意味でも、早く参入しないと、気づけば全て外国産のシステムと車、ということにもなりかねませんので、日本も頑張る必要があります。とはいえ、急速に普及するとタクシー運転手の仕事を奪いかねないので、アメリカではタクシー運転手が自動運転タクシーへの抗議集会を行うこともあります。これはこれでバランスが難しい問題だなと思います。色々な観点がありますが、ユージさんはどうでしょうか?


ユージ:僕は非常に興味がある分野で自動運転タクシーが普及すれば、体験したいと思います。反面、日本の道路事情がすごく入り組んでいるんです。


塚越さん:アメリカと比べるとかなり狭いですよね。


ユージ:そう!狭い。裏道だらけなので、特にタクシー運転手の力量によって変わってきます。特に、日本のタクシー運転手は裏道でスイスイ行ってくれるベテランのタクシー運転手もいますので、そういうところの対処をどうするのか気になります。一般的な大きい通りだけのルートになるのか、渋滞が起こってしまった時、割り込みが起こった時はどうするのか。


塚越さん:そうですよね。裏道は事故が起こりやすいですよね。そう考えると、アメリカと少し事情が違いますよね。そこも含めて考えないといけないですね。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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