23.10.12
インフルエンザ感染拡大

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
「インフルエンザ感染拡大」
吉田:例年、冬に流行するインフルエンザの感染が先月から全国で急拡大しています。今月1日までの1週間では、14都県で流行が注意報レベルを超え、全国で休校や学級閉鎖などが起き今シーズンの流行は、新型コロナウイルス発生前よりも大規模になる恐れがあるといいます。そこで今朝は、「インフルエンザ感染拡大」について塚越さんに解説いただきます。
ユージ:まず、現在の「インフルエンザ」の感染状況を教えていただけますか?
塚越さん:厚生労働省は、全国およそ5,000の定点医療機関から患者報告を集計していますが、一週間で1機関あたり「ひとり」を超すと流行入りと判断されます。これまでインフルエンザは冬に流行るイメージがあったと思うのですが、実は昨年末に一人を超えて流行となって以降、今年に入ってからもずっと流行している状態です。さらに、9月に入って感染が急拡大しています。今月1日までの1週間では、1機関当たり9.57人、前週比でおよそ35%患者が増加しています。9月21日にインフルエンザの流行注意報を発表した東京都では、1医療機関あたりのインフル患者は16.58人と非常に多い状況です。他方、コロナの患者数は7.08人と4週連続で減少しているということです。つまり、今はコロナよりインフルエンザの患者数が多い状況になっています。特に、お子さんがいらっしゃるところでは学級閉鎖も生じています。
ユージ:今回のインフルエンザ感染拡大の要因は、何でしょうか?
塚越さん:専門家によれば、「免疫の低下」が原因です。インフルエンザは例年の推定患者数が1,000〜1,500万と言われているのですが、2020年に新型コロナの感染が拡大した際、多くの人が感染対策をしたことで、インフルエンザに関しては昨年末まで流行しなかったということです。ただし、人の往来が戻りつつあった昨シーズンから患者がまた増えています。2020年に患者が減ったのは、とても良いことなのですが、皮肉なことにインフルエンザに対する免疫が全体的に低下したので、また感染しやすくなっているということです。多くの人が外に出るとともに、コロナの水際対策が今年の4月末で終了し、海外との人の往来が増えました。インバウンドで観光客が増えると、必然的にインフルエンザも入ってきます。国内でもイベントやお祭りも再開している状況です。とりわけ9月以降の感染者急増は、学校が夏休みを終えて新学期になったことが大きいと考えられます。
ユージ:インフルエンザの流行、今後の見通しはどうでしょうか?
塚越さん:インフルエンザは湿気に弱いといわれ、夏は流行しないと言われる中でこの状況です。ということは、これから来る冬の乾燥した気候と、暖房をつけて換気がしづらく、ウイルスが増殖しやすい季節になります。今年は人の往来も増えている中での冬ということで、コロナ前の頃よりも大規模になるおそれがあるということです。さらに言えば、インフルエンザも感染者が増えるとウイルスが変異しやすく、より強力なウイルスの出現も懸念されますし、またコロナウイルスも変異株の発生で感染拡大の可能性もあるということです。
吉田:医療機関などへの影響はありますか?
塚越さん:医療機関では、発熱症状の患者にコロナとインフルエンザ両方の検査を行うところもあります。また、例年11月ごろから始まるインフルエンザのワクチン接種を、例年より前倒して始めるなどの対応にも追われています。さらに、処方箋を受け付けている薬局では、長引くコロナの影響もあり咳止めといった薬が不足しています。厚生労働省はこうした事態を受けて、9月に都道府県を通して医療機関等に「咳止めや”たん”を切る薬が不足しているので、薬の過剰発注を控えるよう」要請しています。つまり、コロナもある中で検査だったりワクチン接種、そして薬不足と、なかなか厳しい状況にあるということです。
ユージ:感染拡大するインフルエンザに対して、私たちができる対策はありますか?
塚越さん:基本的にはコロナと同様、手洗い等の基本的な感染対策になります。実際、2020年はインフルエンザがほとんど流行しませんでした。また、涼しくなってきたので感染防止等の観点も含めて、マスクを着用するのも一つの手段かなと思います。さらには、人の多いところは避けること。特に高齢者や持病のある人は人混みは避けること。コロナ対策も重要ですが、インフルエンザのワクチン接種も視野に入れてみてもいいかと思います。また、今月末はハロウィンがあります。「渋谷には来ないで」と渋谷区長が呼びかけたことで話題になりましたが、感染対策という意味でも、やはりリスクはあります。コロナもインフルエンザも、自由に判断するべきです。自分や家族のリスクを考えて、様々に選択するということはご自身で選ぶことが重要だと思います。ただ、情報として今回のインフルエンザ流行は頭に入れていただけるといいのではないかと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 12, 2023
『インフルエンザ感染拡大』…
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 12, 2023
インフルエンザは乾燥に強いため、冬に近づくにつれてますます増える可能性がありそうです。やはり第一に、手洗いうがいや、喉の乾燥に備えてマスクを着用するなどの根本的な感染対策をする必要があると思います。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 12, 2023
これまでコロナ禍でしてきた感染対策はインフルエンザにも同様に役立つそうなので、引き続き、常に警戒心を心のどこかにしっかりと持った状態で生活をしていくと良いのかなと思いました。#ワンモ