23.09.18
中高年のトラブル相談が増えているSNSの偽広告

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日はダイヤモンド・オンライン編集委員の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。
「中高年のトラブル相談が増えているSNSの偽広告」
吉田:SNSをきっかけとした消費トラブルの相談が後を絶ちません。かつては若者の問題と思われがちだった、SNSの偽広告も、最近では中高年が狙われるケースが増えているようです。
神庭さん:最新版の消費者白書によると、SNSをきっかけとした消費生活相談の件数が、2022年は6万552件と過去最多になりました。2018年から4年間で3.2倍に膨らんでいます。2021年までは20代の相談件数が1番多かったのですが、昨年50代が1万2521件となり20代の1万1964件を初めて上回ったということです。SNSが広く浸透して、中高年を含めこれまで触ってこなかったユーザーが増えたことや、騙す側が手法を洗練させてきたことが背景にあるのかもしれません。
吉田:具体的にどんな手口があるのでしょうか?
神庭さん:消費者白書によると、「有名デパートの閉店セールの広告をSNSで見てブランドのジャンパーを注文したけど詐欺サイトだった」という相談があったそうです。国民生活センターに寄せられているトラブルには、他にもSNSの広告を見て「1回限り」で注文した健康食品が「定期購入」になっていたとか、SNSで広告のあったオーディションに合格したけど、高額な講座を契約させられた。あるいは、SNS広告を見て脱毛エステを契約したのですが、予約状況や施術期間が広告と違うといった事例があるということです。
吉田:他にはどんな事例がありますか?
神庭さん:読売新聞の記事「SNSの偽広告につられる中高年」でいくつか事例を紹介しています。50代の女性は人気ブランドのスニーカーが定価の半額ほどで売られているのをSNSの広告で目にしました。正規ルートの抽選に外れて一旦は諦めていたのですが、この広告を見て怪しいなと思いつつサイトで申し込んだのですが、一向に商品が届かない。着払いだったので金銭的な被害はなかったけれども、個人情報が悪用されていないか不安を感じているということです。また、別の50代女性はデパートの閉店セールと銘打ったSNS広告から偽サイトに誘導されてしまい、偽サイト上で定価100万円ほどの高級時計が2万円で売られているのを見て、思わず買ってしまったということです。
ユージ:これらの手口を見ていて、神庭さんが気になるポイントは何でしょうか?
神庭さん:芸能人や有名経営者、経済評論家らが勝手に名前や写真を使われ、詐欺商品の広告塔にされてしまうケースが多発しています。YouTuberのヒカキンさんは、ダイエットサプリの詐欺広告に勝手にヒカキンさんの合成音声を使われました。TikTokの自動音声読み上げ機能を悪用したものとみられています。他にもFacebookで勝手に写真を使われ、「メッセージを受け取った人は現金100万円を受け取る権利がある」といった怪しい情報を勝手に流されてしまったとのこと。これには普段温厚なヒカキンさんもガチギレ。「これはひどい!」「気をつけてください。僕、何もしてません」と注意を呼びかけました。
ユージ:勝手に使うとか、ひどい話ですね。
神庭さん:実業家の前澤友作さんも詐欺広告に勝手に写真を無断使用されたとして、Facebook Japanに抗議したのですが事実上のゼロ回答で米国のMetaに問い合わせるようにたらい回しにされてしまったとのことです。前澤さんはXで「Japan社の意味とは」と怒りを露わにしました。「ホリエモン」こと堀江貴文さんもSNSの詐欺広告に写真を悪用されている一人です。YouTubeで「詐欺的な広告商材、何十万、何百万円もするようなものには基本的に出ない。そういった広告はほとんど詐欺」と述べたうえで、Facebookの広告を名指しで批判しました。「Metaの広告審査はメタメタ。最近マジでひどい!」と苦言を呈しました。
吉田:どうしたら被害を減らすことができるのでしょうか?
神庭さん:まず消費者としてはリテラシーを上げていくしかありません。本当に儲かる話だったら自分たちで独占して、わざわざ人に教えません。SNS上のおいしい話は基本ウソだと考えてください。定価に比べて明らかに安すぎるものは詐欺である可能性が高いです。
神庭さん:偽サイト対策として、ショートメッセージやメールに記載されたURLを不用意にクリックしないということです。一手間かかるのですが、ブックマークした公式サイトや正規アプリから情報にアクセスしてください。最近の偽サイトはかなり精巧に作られています。アルファベットのLとI、アルファベットのOと数字の0を混同させるなど、URLがおかしくないかよく見ていただきたいなと思います。
ユージ:もちろん我々の注意も必要なのですが、僕が気になったのはSNS各社のプラットフォーム側の責任はどう考えたらいいのでしょうか?
神庭さん:MetaやXはじめ、プラットフォーム側は広告審査をもっと厳格化すべきだと思います。ザル審査が続くようならガンガン行政指導した方がいいと思います。お金配り企画やあまりにも高額なプレゼント企画は禁止にした方がいいのではと思っています。一昔前なら「タダでお金を配るなんて詐欺に決まっているだろ!」というのが常識で、そこで話は終わっていました。ところが、本当に配り始める人が現れたことで、そういう警告が無効化されてしまいました。であれば、各SNSの規約を厳格化するなどして、「お金配り」を禁止して昔と同じ状況に戻した方が被害者を減らせます。芸能人や有名人の画像を悪用するようなケースも減らせるのではないかと僕は思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 18, 2023
テーマは『中高年のトラブル相談が増えているSNSの偽広告』について
身近なところに偽広告はたくさん出回っていて、
僕も騙されたことがあります。
ただ、僕が気になるのは、
偽広告を出しているプラットフォーム側の責任についてです。#ワンモ
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 18, 2023
プラットフォームは、その広告が偽だとしても
お金を貰って告知しています。
例えばテレビでもCMは広告代理店等のチェックが必要で、
偽広告だった場合、チェックした側の責任も問われます。
告知をしたならばプラットフォームも責任を問われるべきです。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 18, 2023
またプラットフォームには通報できるシステムもあり、
僕も友人への誹謗中傷を通報したことがありますが、
投稿者からの誹謗中傷はまだ続いています。
プラットフォーム側には、SNSの偽広告や誹謗中傷に対する通報に、責任を持って対応して欲しいです。#ワンモ