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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.08.09

マイナンバーカード総点検の中間報告
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「マイナンバーカード総点検の中間報告」

吉田:政府は、昨日マイナンバーカードをめぐる一連のトラブルを受けた「総点検」の中間報告を公表しました。塚越さん、まずは「マイナンバーカード総点検」で、どのようなことを点検するのか、改めて教えてください。


塚越さん:「マイナンバーカード総点検」では、マイナンバーカードを取得した人向けの専用サイト、「マイナポータル」で閲覧することができる税や健康保険証といった29の項目について、マイナンバーと情報の紐づけが正確に行われているかを確認します。具体的には、自治体や健康保険組合が、情報の紐づけの際に利用者のマイナンバーをどのように取得し、名前や生年月日など何種類の情報で確認したかを調査しています。また、データの修正や情報漏洩の有無などの調査も含まれます。昨日はマイナンバー情報総点検本部の会合があり、岸田総理は個別の機関の事情を考慮しながらも、原則11月末までに点検を終えるよう、関係閣僚に指示しました。


吉田:昨日の中間報告では、どのようなことが明らかになったのでしょうか?


塚越さん:昨日、発表された中間報告によれば健康保険証を扱う3411の保険者のうち、先行して7月末までに1313機関、約1500万件の点検を行いました。そのうち、異なる個人番号が紐づけられているミスが、新たに1069件、判明しました。これまでのミスと合わせると今のところ8441件を超えることになりました。さらに、公務員の共済年金の紐づけミスは、点検したおよそ510万件のうち、118件確認されました。障害者手帳については、237の自治体のうち、約2割にあたる50自治体で紐づけ作業が不適切でした。政府は紐づけの正確性が強く懸念されるとして、この障害者手帳については、全ての自治体を今年秋までの「個別データ総点検」の対象とする方針です。こうした点検にかかる費用については、個々の事情に合わせて配慮するとのことです。いずれにせよ中間報告で、まだ全部ではありませんので、11月に全ての点検が終わる頃には、さらにミスの件数が増えるのではないかと予想されます。


ユージ:昨日、開かれた会合ではトラブルの再発防止策が示されたようですが、具体的な対策は示されたのですか?


塚越さん:何とも言えませんが、再発防止策としてマイナンバー登録ミスを防ぐためのガイドライン作成を9月までに策定することを決めました。また「自治体等におけるマイナンバー登録事務の実施体制を確保する」「データの定期的なシステムチェックの仕組み導入を検討する」と話しています。他にも、マイナンバーを収集するにあたり、転記(人が書き写す)のではなく、デジタルでマイナンバーカードからマイナンバーを読み取る方法の普及へ向けての改善や、事業者へ働きかけることも年度内を目処に行うようです。色々話しているのですが、個人的にはっきりしないなと感じています。あとは、マイナ保険証のデジタル周りの環境を整備することなど挙げられています。


ユージ:昨日の中間報告、塚越さんは、どのようにご覧になりましたか?


塚越さん:中間報告の前に、岸田総理が先週金曜の記者会見で、コロナ禍での国の対応について、「我が国がデジタル後進国だったことに、愕然とした」と述べ、「このデジタル敗戦を二度と繰り返してはならない」と話しました。この点は、明確に日本がデジタルで遅れをとっていることを認めたことで、一歩前進したかなと思います。この問題について色々言われているので、政府側も切羽詰まっていて認めたようです。一方で、岸田総理の先週の会見だと紙の保険証の廃止は考えていないと言いながらも「今後の点検作業を見極めて必要な対応をする」と分かるような分からないような玉虫色の回答がありました。この間の中間報告でもありましたが、ミスが出てくることはしょうがないですが、ふわっとしていて対応をどうするのか話していません。今回の中間発表でミスが見つかっていますが、今後もミスは出てきます。国民の関心は、ミスの数よりも政府が本当に信頼できるような態度で問題に取り組んでいるか、ということが重要です。デジタル敗戦を認めたことは良かったと思うのですが、中間報告を聞く限りでは、まだ信頼できません。原則11月末までですが、これも期限を決めてしまうと、また現場に負担がかかって「ミス」が生じる可能性もあります。最近の政治家が発言する「真摯に受け止め」という言葉が、本当に行ってくれるのか私たちがよく見ていく必要があります。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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