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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.07.12

政府が目指す「昭和モデル」から「令和モデル」への転換 課題は?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


【政府が目指す「昭和モデル」から「令和モデル」への転換 課題は?】

吉田:内閣府は先月、2023年版の「男女共同参画白書」を発表し、目指すべき社会像を「令和モデル」と提唱しました。長時間労働などを前提とした「昭和モデル」からの脱却を促すということです。塚越さん、まずは「男女共同参画白書」とは何なのか、改めて教えてください。


塚越さん:こちらは、1999年に施行された「男女共同参画社会基本法」に基づいて、内閣府が毎年作成する年次報告書になります。名前から分かる通り、この白書は男女平等の実現を促進するためのもので、毎年、時代に適した社会のあり方を提示してきたものです。


吉田:「昭和モデル」から「令和モデル」への転換。これは、どういうことなのでしょうか?


塚越さん:去年の白書では「結婚と家族」をテーマとして、もはや昭和ではないと訴えたのですが、今年はさらに進んで「令和モデル」を立ち上げ、昭和との比較を行います。まず「昭和モデル」とは、サラリーマンの夫と専業主婦の世帯が前提となっている制度で次に、「男性は仕事、女性は家庭」というものです。さらに、長時間労働や転勤が当たり前の雇用慣行でした。これから脱却するために「令和モデル」はまず、誰もが希望に応じて家庭でも仕事でも活躍できる社会で次に能力を最大限発揮できる職場で、希望が満たされることです。そして、仕事と家事や育児のバランスがとれる生活というものになっています。時代は昭和、平成、令和と進んでいるのですが、昭和にできた「男性は仕事、女性は家庭」といったモデルはいまだに大きく影響しているということで今回はそこからの脱却を訴えるため、あえて昭和と令和の2つのモデルを出して対比させました。この「令和モデル」が実現することが、国の成長に繋がるとされています。


ユージ:目指すべき社会像を「令和モデル」にしたことは、どういう背景があるのでしょうか?


塚越さん:社会的な価値観が大きく変わっていることが挙げられます。18~34歳の未婚男女が描く、結婚後の女性のライフコースについて、1987年は「専業主婦」を選ぶのが主流でしたが、平成時代には結婚や出産で退職するも、子育て後に再び働く「再就職コース」が中心になりました。さらに2021年には、結婚出産後も仕事を続ける「両立コース」がはじめて結婚後の女性のライフコースで最多となりました。また、子供をもつ20~39歳の男性のうち、家事育児の時間を増やしたい方も約3割になっています。こうした意識が変化しているのですが、昭和期にできた長時間労働といった雇用慣行が続き、女性の家事育児の負担が依然として高いことが問題で、令和モデルが叫ばれています。また社会全体の労働力不足が叫ばれる中で、特に女性に「仕事か家庭かの二者択一」を迫るのはおかしく、またコロナによってテレワークなど、働き方も多様化した今、男性の家庭や育児への参加も増えています。男女共同参画局の担当者は、今こそ変革のチャンスだと指摘しています。


ユージ:「令和モデル」への転換について、塚越さんはどのような印象を持たれましたか?


塚越さん:この提案は、非常に重要だと思います。課題は人々の意識、個人的には男性の意識の問題が大きいように思います。性別役割意識は依然として大きく、内閣府が昨年行った世論調査でも、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」と考える方は33.5%です。減少傾向にあるとはいえ、18~29歳でも2割の方がそう思っているということです。様々な選択肢の中で役割が決定されるのは問題ないですが、「~すべき」という考え方は、やはり時代に合わないかな、と思いますし、選択肢が狭いと、誰にとっても不幸なものになってしまうことです。また、女性による仕事と家庭の両立支援は進んでいるのですが、男性の家庭や育児参加に対する意識が醸成されていないとも指摘されていまして、そうなると、女性は「母親でもありビジネスマンでもある」ということで、やることが沢山あり大変になってしまいます。男性は育児の参加が少ないとなると、男女平等の中で女性が厳しい社会になると本末転倒です。個人的には男性の意識の問題があるのではないかと思います。さらにいえば、「ジェンダーギャップ報告書」の最新版で、146カ国のうち125位と日本は圧倒的に低いです。世界的にも出遅れているということを、特に男性が意識する機会を増やす必要があると思います。


ユージ:いずれにしてもこのような話が積極的に行われることによって男女境目なく、どのようにしたらいいいのかベストな方法を探っていくのことが大事だと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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