23.05.31
北朝鮮の発射体、打ち上げについて

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今日は、内容を変更してお送りします。
「北朝鮮の発射体、打ち上げについて」
吉田:今日の午前6時28分頃、北朝鮮からミサイルが沖縄県の方向に発射されました。韓国軍は「北朝鮮が南の方向に発射体を打ち上げた」と明らかにしました。そして、新たな情報によりますと先ほどのミサイルですが、日本に飛来しないものとみられることが分かりました。ここで現代韓国社会論がご専門の静岡県立大学教授、小針進さんにお電話を繋いでお話を伺います。小針さん、おはようございます。
小針さん:おはようございます。
ユージ:北朝鮮が今日、発射体を打ち上げたこと、どのように受け止めてますか?
小針さん:北朝鮮側が数日前に「打ち上げる」と言っていましたので、これまでも4回ほど事前通告して打ち上げたことがありました。予定期間の初日や2日後に打ち上げているので、今日ミサイルを打ち上げるのではないか、と思っていました。
ユージ:気象条件を考慮して、ミサイル発射したのでしょうか?
小針さん:分かりませんが、軍事や技術の専門家によると気象条件を考慮しながら行わないと発射できませんから、北朝鮮側は十分に行えると思ったのではないでしょうか。
ユージ:今日ミサイル発射した狙いは、どのようなことがあると思われますか?
小針さん:今回のポイントは、「軍事偵察衛星」です。これに関して、昨年の12月に今年の4月中までに「軍事偵察衛星を打ち上げる」と予告していました。さらに先月キム・ジョンウン氏が「予定通り、期日内に打ち上げる」と言っていましたので、ある程度予想されていました。狙いは、これまで軍事的にアメリカや韓国を偵察していないので、今回行うことによって北朝鮮の動きをアピールする狙いがあります。もう1つは、日米韓の結束が強くなっていますので、これに対する牽制もあるでしょうし国威発揚や国内を引き締める意図がありそうです。
ユージ:この打ち上げ方向について、何か狙いはあったのでしょうか?
小針さん:分かりませんが、地図を見ると南の方向は沖縄を除くと他の国に通過することもないですし、フィリピンの東側に落下すれば公海上だけで済むという判断があったのではないでしょうか。
ユージ:発射体について小針さんに情報は入っていますか?
小針さん:特に情報が入っていないのですが、着実に技術を高めていますので恐らく精度の自信があるのでしょう。ただ、韓国の報道によると高い技術になっているのですが、実際の衛星運用能力やカメラの精度はそれほどでもないのではないか、と言われています。去年の12月に人工衛星を打ち上げる時、ソウルの地図を出したことがあるのですが非常に荒かったです。ただし、日本側で気を付けなければいけないのは、今まで北朝鮮側が特別に何か偵察できる能力がなかったところが、今回できるようになると米韓の細かい動きが察知されるわけですから北朝鮮に対する日米韓の抑止力が低下します。それによって抑止力の再構築が必要になってくる現実が出てきました。
ユージ:塚越さん、いかがでしょうか。
塚越さん:インターネットを見ると「怖い」「慣れちゃった」など様々な意見があるのですが、適切に恐れることが重要になってくると思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET#ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 31, 2023
『北朝鮮の発射体、打ち上げ』について
(※内容を一部変更してお届けしました)
緊急速報が入ってきまして、生放送中だったため、リスナーの皆さんに情報を伝えながら、僕たちも状況を確認しました。#ワンモ
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 31, 2023
“偵察衛星打ち上げ"という名目かもしれませんが、発射される宣告は事前にあり、今回すぐに発射が行われました。沖縄県方向に発射され、結果的に日本には飛来しませんでしたが、「これに慣れてはいけないな」と強く感じました。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 31, 2023
「またか!」と思う方もいるかもしれませんが、非日常的なことであって、万が一ということを想定しないといけません。移動中だったり、家にいたり、様々な方の生活に影響を及ぼしているため、こういうことはやめてほしいなと思います。#ワンモ