23.05.17
マイナンバーカードをめぐるトラブル相次ぐ原因は?

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
「マイナンバーカードをめぐるトラブル相次ぐ原因は?」
吉田:マイナンバーカードと一体化した健康保険証「マイナ保険証」に誤って、別人の情報がひも付けされたケースが2021年10月から2022年11月末までに全国でおよそ7300件あったことが分かりました。政府は、このうち5件で個人情報が閲覧されていたと公表しました。また、マイナンバーカードをめぐっては、コンビニで証明書を取得できるサービスで、トラブルが起きています。塚越さん、まずは「マイナ保険証に別人の情報がひも付けられていた問題」について、こちらの原因について分かっていること教えてください。
塚越さん:健康保険組合などの医療保険の運営者が、加入者の保険証とマイナンバーカードを連携させる際に、入力ミスしたことが原因です。河野太郎デジタル大臣も、記者会見で人為的なミスと述べています。詳しく言うと、まず、マイナンバーカードと保険証を一体化させる作業は、大企業などの従業員が加入する「健康保険組合」や、中小企業の従業員が加入する「協会けんぽ」、その他公務員や自営業者が加入する医療保険の運営の職員らが行います。厚生労働省によると、その際に職員が、申告されたマイナンバーと異なる数字を間違って入力してしまいました。また、本人と違う情報が登録されたことがわかった場合は、その都度、データを修正しますが、今回発覚した5つのケースでは、修正前に名前や生年月日、医療費や処方された薬といった情報が閲覧されてしまったということです。誤った登録は7300件あったので、修正前にもっと閲覧されていた可能性もありました。また、今回判明したケースはすべて情報が修正されたとのことですが、もしかしたら、まだ誤ったままのものがありそうです。
吉田:マイナンバーカードをめぐっては、コンビニで証明書を取得できるサービスで、トラブルが起きています。こちらは、どのようなトラブルなのでしょうか?
塚越さん:先ほど、話したこととはまた別で、マイナンバーカードを使ってコンビニで住民票の写しなどが受け取れるサービスです。別人の証明書が誤って交付されたケースが、東京の足立区と横浜、川崎、徳島の4市区で計14件確認されています。河野大臣によりますと、この問題の原因は「システムの不具合」ということで、調査や再発防止のために、運営会社の「富士通Japan」にシステムの一時停止を要請しました。こうしたシステムは自治体ごとに構築されているのですが、今回のケースは富士通の子会社である富士通Japanが運営しており、全国約200の自治体が使用しています。富士通Japanはお詫びした上で真摯に対応すると述べています。また、昨日、マイナンバーカードを使った印鑑登録証明書のコンビニ交付サービスで、登録を抹消したはずの証明書が誤って交付されるトラブルが、3つの政令指定都市で、合わせて11件、発生したことが分かりました。今回の不具合でも、富士通Japanのシステムが使われているということです。
ユージ:マイナンバーカードをめぐるトラブルが相次いでいることに対して、塚越さんは、どのように受け止めていますか?
塚越さん:私としては政府の「急ぎすぎ」が原因だと思います。政府はマイナンバーカードを普及させるためにマイナポイントを使って、いわば「ゴリ押し」しているわけです。昨年6月時点で5950万件だった申請件数は、今年3月末時点で約9614万枚と、人口の76.3%まで普及したということで、さらに保険証とのひも付けも進んでいます。一気に申請が増えて、またマイナンバーカードを使ったサービス利用も増えることから、人の負担も、システムの負担も増えました。さらに人間がカードの番号を調べて手入力するということなので、当然ダブルチェックで確認作業が必要になります。一気に申請が増えたのでミスも増えるのかな、というところです。やはり「急ぎすぎ」が問題かなと思います。さらにいうと、政府は来年の秋には現行の健康保険証を廃止して、マイナンバーカードに一本化する方針があります。自治体からするとやることが多くなるので、それに比例して、問題が出てくるのではないか?と考えられます。本来であれば、そうした問題を解決するのがマイナンバーカードシステムだったり、ITの出番なんですが「ITの自動化」というものが出来ていません。システムが大変なことは理解できますが、ここまでゴリ押ししてこういう結果になると、ますます「政府への信頼」が揺らいでいきます。一回信頼を失ってしまうとなかなか回復は厳しいので、なし崩し的にシステムを動かすのではなくて、今のうちに力をいれて対応すべき問題です。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET#ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 17, 2023
『マイナンバーカードをめぐるトラブル相次ぐ 原因は?』について
スピード感のある普及は実現しましたが、トラブルもついてきてしまったと感じます。しかし、急速にマイナンバーカードを普及させる点では、成功したと個人的には思っています。#ワンモ
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 17, 2023
今回の個人情報が別の人のものになったり、早急に改善する必要があります。また、どんどん紐付けが進めば、より便利なものが増えていくため、カードリーダーなどの専用機器のインフラを整備する必要もあります。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 17, 2023
トラブルが起きないように、政府は より支援を増やしていくことも重要です。そして、マイナンバーカードは、新しい可能性を秘めてると思うので、 認識をより広めていく必要があるなと思いました。#ワンモ