23.05.10
ChatGPT搭載の検索エンジンが一般公開『Bing』でできることは?

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
「GPT搭載の検索エンジンが一般公開『Bing』でできることは?」
吉田:Microsoftは今月4日、対話型AI「ChatGPT」の技術を搭載した検索エンジン「Bing」の一般公開を始めたと発表しました。日本を含め、世界中で誰でも利用できるようにしたということです。塚越さん、まずは「Bing」がどのような検索エンジンなのか、改めて教えてください。
塚越さん:「Bing」はChatGPTの技術を搭載した検索エンジンですが、今公開されている無料版のChatGPTよりもバージョンの高いGPT4が搭載され、Microsoftが独自に検索に特化したものが「Bing」です。2月に試作版を限定公開したんですが、その2月以降、1日あたり1億人以上が利用し、スマホ向けアプリのダウンロードも以前の4倍に増えています。さらに興味深いのは日本のユーザーで、日本は利用者あたりのBingの検索数が世界で最も高いという数字も出ています。日本人はよく使っているということで、Microsoftは検索業界の覇者であるGoogle(検索ではシェア9割近く)に対抗しようとしているようです。
吉田:一般公開した「Bing」では、どのようなことができるのでしょうか?
塚越さん:まずはMicrosoftのアカウントで「Bing」にサインインすると使えます。基本的にはChatGPTと同様で、文章で尋ねると、基本的な情報から旅行先の相談まで、AIが回答してくれるというものです。ただ、ChatGPTが2021年9月までの情報がベースになっているのですが、それに比べると、Bingは最新情報を自分で調べて教えてくれます。また、Bingは情報の参照先であるウェブページのリンクなども表示してくれるので、情報を正しくたどることができます。ChatGPTの大きな違いは、検索に特化しているリンクを教えてくれるということになります。さらに今回は、自動で画像や動画を生成して表示する機能も追加されました。例えば、ブラジルの都市の人口は?と聞くと、さまざまな都市人口の情報に加えて、棒グラフを自動で作成して表示してくれて見やすいということです。MicrosoftはGoogleに対抗していて、Googleには「Chrome」というインターネットを見るためのウェブブラウザがあるのですが、Microsoftにも「エッジ」というブラウザがあります。このエッジとBingを組み合わせると、メールの自動作成やPDFファイルの要約してくれたり、作業の効率化ができるようになるので、Microsoftはこうして自社の製品をたくさん使ってもらうことが狙いになっています。
ユージ:「Bing」を使ってみて、塚越さんは、どのような印象を持たれましたか?
塚越さん:一般公開をされたものを使ってみたのですが、私が使ったケースでは画像などは生成されなかったのですが画像へのリンクは表示されました。私のやり方の問題だったのか、まだ日本語の対応に時間がかかるのかもしれません。英語だともっとスムーズにできるかもしれません。ただいずれにしても便利ですし、リンクを貼ってくれるので情報の正確性の意味でも精度が向上しているかなと思います。エッジをダウンロードすれば、ChatGPTのように登録がいらないし、リンクなども貼ってくれるのでとにかくMicrosoftはGoogleに対抗するということで、Microsoftにはワードやエクセルといったビジネス製品も強く、それらと対話型AIをすべて連携させようとしています。一部の企業で「co-pilot(副操縦士)」という機能を試しており、ワードやエクセルの文章や資料をAIにつくってもらう機能を発表しようとしています。そうなると、非常に便利な社会が到来すると考えられます。
ユージ:Googleは検索エンジンが強いというのはよく知られていますけど、AIを搭載した新しい検索エンジンを計画していて、近々、発表するのでは?という情報もありますよね?
塚越さん:Googleも対話型AIに危機感をもっていまして、3月に対話型AI「Bard」を限定公開しています。日本語には対応しておらず、基本的に英語でやりとりする状態です。
私も試してみたのですが、ChatGPTやBingに匹敵するものではなく「急いでつくっているのかな…」という感じがします。とはいえ世界トップクラスの実力のある企業。ニューヨーク・タイムズが4月に、GoogleがAIを搭載した新たなブラウザを開発していると報道がありまして、なにかしら動いているのは間違いないです。近々、開発者向けイベントがあるので、そこでAIに関するさらなる発表もすると考えられています。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET#ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 10, 2023
『チャットGPT搭載の検索エンジン『Bing』でできることは?』について
Bingには、情報が掲載されているWebページのリンク先が分かるなど、AIが検索し、問いかけたことに対する参照元を提示してくれます。#ワンモ
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 10, 2023
どんどん使ってAIの精度が上がってくと、映画の見過ぎかもしれませんが、「全てがAIに乗っ取られてしまうのでは?」と怖さを感じる部分もあります。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 10, 2023
僕たちの生活の中にAIがより入っていくことで、従来の文字を入力して検索する方法ではなく、AIが複合的な要素を合わせて、答えを導いてくれる検索へ変わっていくなと僕は感じました。#ワンモ