23.05.08
新型コロナウイルスの5類移行で、きょうから何がどう変わる?
今日はダイヤモンド・オンライン編集委員の神庭亮介さんにお話を伺いました。神庭さんが注目した話題はこちらです。
「新型コロナウイルスの5類移行で、きょうから何がどう変わる?」
吉田:国は今日から、新型コロナウイルス感染症の法律上の位置付けを、季節性インフルエンザなどと同等の5類に移行します。そこで今回は、神庭さんに改めて何がどう変わるのかを解説していただきます。
神庭さん:はい。医療体制については先週詳しくお話ししたので、今日はそれ以外の部分で3つのポイントに分けて説明していきます。
まず1つめは、学校の対応が緩和されます。体温を毎日チェックして学校に提出するとか、机やドアノブを日常的に消毒するといったことは不要になりました。子どもがコロナにかかってしまった場合、これまではコロナ発症の翌日から7日間出席停止でしたが、発症翌日から5日間、かつ症状がおさまってから1日経過するまでに短縮されます。これは季節性インフルエンザと同じ扱いで、最大で2日短縮されることになります。また、出席停止が解除された後、発症から10日経つまではその児童・生徒に対してマスクの着用を推奨しますが、差別や偏見につながらないよう適切に指導することが求められています。
ユージ:学校で言うと、濃厚接触者の取り扱いについてはどうなるんでしょうか?
神庭さん:濃厚接触者も従来は出席停止扱いでしたが、5類への移行によって、そもそも保健所による濃厚接触者の特定が行われなくなるので、濃厚接触者を即出席停止にする運用もなくなります。ただ、朝日新聞によると、同居している家族が感染した場合などには、校長判断で出席停止にすることもあるということで、感染者が相次いでいる場合には、学級閉鎖や学校全体が休校になることもある、ということです。
また、お子さんに基礎疾患があったり、家族に高齢者がいたりして、流行期に学校に通わせるのが不安だ、かといって欠席すると内申点に響くし…という方もいると思います。そういった場合、校長が合理的な理由があると判断すれば、「欠席」ではなく「出席停止・忌引等」にカウントすることもできるそうです。
ユージ:続いて、2つめのポイントはなんでしょうか?
神庭さん:はい。会社・職場の対応ですね。コロナに感染した場合、これまでは発症翌日から7日間、症状がおさまってから24時間は外出自粛が求められていましたが、今後は法律に基づく外出自粛要請がなくなり、基本は個人や各企業の判断ということになります。ただし、厚労省は判断の目安として発症翌日から5日間、症状が軽くなってから24時間は外出を控えるよう推奨しています。
そして、10日間が経過するまではウイルスを排出する可能性があるので、不織布マスクをつけたり、高齢者や基礎疾患のあるハイリスクな方と接触することを避けるように呼びかけています。なので、それぞれの会社、また社員の側で、いまお話したような目安を踏まえて行動して頂ければと思います。コロナに限らず、たとえインフルだとしても調子が悪かったら迷わず休むこと。また、休みたいと言える環境を用意することが大切ですね。
ユージ:5類移行を受けて、働き方が変わる可能性はどうでしょうか?
神庭さん:これは大いにあり得ます。すでにリモート勤務を減らし、オフィスへの出社を再び義務化したり、出社を増やしたりする企業が増え始めています。5類移行で働き方がどう変わるか、帝国データバンクが調査したところ……
コロナ禍以前と同じ状態だと答えた企業が39.1%、
コロナ禍以前と比べて2割ほど異なると答えた企業が22.5%で、あわせて6割を超える企業が、コロナ前と同じか、ほぼ変わらない働き方に回帰するという結果なんですね。ただしこれは、経営陣が考えていることと、働く側との意識にはかなりギャップがあることもうかがえます。
ユージ:どういうことでしょう?
神庭さん:株式会社ソノリテの調査によりますと、部長クラス以上の管理職の8割以上が、5類移行後もリモートワークを続行したいと答えています。これは体調不良時のスポット利用なども含めた数字ですが、入社3年以内の若手も、57%がリモートワークを続けたいと回答しています。こちらの調査を行ったのがリモートワークのサポートツールを運営している会社なので、そこは割り引いてみる必要がありますが、また会社に戻って目に見えるところで働いてほしい経営陣と、自由にリモートで働きたい社員の間で働き方の変化に関してかなり大きな断絶があるな、と思うんですね。
コロナ禍で柔軟な働き方を経験して、それを前提とするワークライフバランスを組み立ててしまった社員からすると、通勤に時間を取られたり、会社で不要な会議に時間を取られたり、というのがツラくなってきている…ということで、今後、リアル出社回帰への流れが加速するなかで、柔軟な働き方を求めて転職する人が増えてくるかもしれませんね。
吉田:最後、3つめのポイントはなんでしょうか?
神庭さん:はい。お店の変化ですね。入口に体温計や消毒液を置いて、店内にはアクリル板やパーティションを設置してきたお店も多いと思いますが、今後は政府として一律に要請するのではなく、それぞれの事業者の自主判断に委ねる形となります。アクリル板やパーティションに関しては、空気が滞留するのでかえって良くない、と以前から専門家が指摘していましたので、そういう「やってる感」的な対策は、この際やめてしまってもいいんじゃないかと思います。とはいえ、大量のアクリル板が廃棄されると、甚大な環境破壊になりますので、例えば、アクリル板を回収してアクセサリーに再生させる企業が注目を集めていますが、そういったリサイクルのあり方についても考えていく必要があると思います。
5類移行でウイルスが消滅したり、急になくなるわけではないので、手洗いや換気、病院や高齢者施設でのマスクは有効なので、流行状況を見ながらできる範囲で対策していって頂ければ、と思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 8, 2023
今朝のテーマ「新型コロナ5類移行で、きょうから何がどう変わる?」
簡単に言ってしまえば、コロナ禍前の日常に戻っていくということ。
5類移行の話が出た当初は反対の意見も聞こえていましたが、
ここ数週間だと前向きな意見も多いと僕は感じています。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) May 8, 2023
それぞれの対応を受けて、どのように変化していくかが注目ポイントです。
ただし、新型コロナが5類に移行というのは、
季節性インフルエンザなどと同じ位置付けになるということで、
ウイルスがなくなるわけではありません。
引き続き感染対策などには気をつけていきましょう。#ワンモ