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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.04.05

4月からロボットが公道を走行可能に…活用法と課題は?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の城西大学 助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「4月からロボットが公道を走行可能に…活用法と課題は?」

吉田:改正道路交通法が施行され、4月1日から自動配送ロボットの公道での走行が可能になりました。塚越さん、公道を走行できるのはどういったロボットなのか、大きさや走行速度などを教えてください。


塚越さん:公道を走行できるのは「遠隔操作型小型車」に該当するロボットです。近くに人を配置しなくても、ある程度、自律して動くことができますが、同時に離れたところからの遠隔監視、遠隔操作が可能であることが必要なロボットになります。


塚越さん:大きさは、高さ120センチ、幅70センチ、奥行き120センチ以下で、電動で動くことです。さらに、時速6キロを超える速度が出ないこと、鋭利な突出部がない、といった要件があります。全体として、「電動車イス」くらいと考えてよいです。ちなみに、成人の歩く速度は平均で時速4キロと言われており、最大の時速6キロだと速歩きというか小走り程度です。ロボットが走行できるのは歩行者とほぼ同じで、歩道や路側帯等です。また交通ルールも歩行者とほぼ同じですが、歩行者に進路を譲らなければならないとされています。事業者がロボットを走行させるには、管轄の公安委員会への届け出が必要になります。経済産業省は、自動配送ロボットが公共空間である歩道を走行するには、通行者がこのロボットを知ることが重要と述べており、ロボットの存在の認知向上を図る姿勢があります。


吉田:公道を走ることができるロボット。どういったことに活用することを考えているのでしょうか?


塚越さん:経済産業省と、開発メーカー等で作られた「一般社団法人ロボットデリバリー協会」が一緒になって作った資料によれば、できることとして大きく3点に分けています。1つ目は「物流」。人手が不足する早朝、夜間でロボットが働きます。荷物の配送だけでなく、集荷も可能です。置き配などを深夜から明け方に行ってくれるなら便利です。2つ目はフードデリバリーなど、Uber Eatsのようなサービスをロボットが行います。さらに、自治体による生活必需品の配送など、高齢世帯等に対する買い物支援などができる、ラストワンマイルです。3つ目は「商業地での移動販売」。荷物を持って商業地や観光地を動いて、飲食物などを非対面、キャッシュレスで販売できます。ロボットデリバリー協会の理事によれば、自動配送ロボットがUber Eatsのように役立つという認識が広がり、ビジネスとして展開していくことが重要だと捉えています。他にも、使っていく中で新しい使い方が登場する可能性もあり、期待が高まっています。


ユージ:公道を走ることができるロボット。コストなどの課題も指摘されているのですが、塚越さんはどのように受け止めていますか?


塚越さん:自動配送ロボットは、経産省と産業界による2019年の官民協議会から始まったもので、基本的に国も積極的に取り組んでいます。配送分野はドローンも注目されていますが、実用までにまだ時間がかかります。一方で、今回のロボットはすでに利用可能です。特に地方の高齢世帯に日用品を届けることなど、公共的なサービス分野でも期待できると思いますが問題はコストです。まず、ロボット本体の費用がかかりますし、遠隔オペレーターの方の監視も必要になってくるので、ここでコストがかかると考えられています。


ユージ:ロボットは最初に初期投資がかかっても、あとで人件費として回収できれば問題ないですが、ただそこに人が必要となると結局人件費がかかってきますよね?


塚越さん:オペレーターの方がちょっと必要になってきます。現在では1人のオペレーターが4台を監視するケースなどがみられますが、今後は1人で10台ぐらい監視できたり、安全性や色んなものを守り、コストを下げていくことが重要になってくると思います。もう1つは配送です。小走り程度っていうのはやっぱりちょっと遅いですよね?


ユージ:特に食事を運んでもらっている場合はちょっと冷めてしまいますよね。


塚越さん:温かいものがいいですよね。自転車とかバイクとかあるなかで、ちょっと少し範囲が微妙かな、というところがあったりします。配送速度が遅いということと、こういった配送だけだとマネタイズにならない、まだ儲けにならないともいわれています。まず利用者が増えることで運用コストが下がっていく。そして、商業地での移動販売や近くのコンビニから商品を運ぶなど、色んな細かなサービスが普及したり、運用をしながらユーザーの望む新しいサービスができたり、実際に動かしながら新しいサービスが出ていくと色んな意味でマネタイズもできるんじゃないかと思うので、このあたりもちょっと期待したらいいと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。



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