network
リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.03.29

対話型AIをエクセルやパワポに搭載 働き方はどう変わるのか?
null

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「対話型AIをエクセルやパワポに搭載 働き方はどう変わるのか?」

吉田:対話型AI「ChatGPT」が注目を集めるなか、Microsoftは今月16日、ExcelやPowerPointに対話型AIを搭載すると発表しました。塚越さん、ExcelやPowerPointに対話型AIを搭載すると、どういったことが出来るようになるのでしょうか?


塚越さん:昨年から注目された画像を生成してくれるAIの延長線上にあるサービスです。つまり、昨年の画像生成からChatGPTなどの文章生成から、今日紹介するサービスを含めて繋がっている話です。こうしたサービスで一歩先を行っているのがMicrosoftです。ChatGPTを作っているOpenAIという組織に早くから投資しており、Microsoftの検索サービス「bing」に最新の対話型AI を搭載していて、現在はプレビュー版が利用可能です。続いてMicrosoftは3月16日、対話型AIの力をMicrosoftの強みであるWordやExcel、PowerPoint等のサービスに活用できる「Microsoft 365 Copilot」を発表しました。Copilotは「副操縦士」の意味です。OpenAIの最新のAI(GPT-4)を利用して、文章でAIと会話しながら文書やグラフを作成出来るのが特徴です。例えば、メーラーのOutlookを表示して「娘の結婚式に友人を招待したい」と書けば、メールの下書きを作ってくれます。他にも、PowerPointを表示して必要な資料の文章を書けば、資料からグラフを作ったり背景も作成してくれます。さらに、「もっとカジュアルに」といった追加の指示も行えば、もっと精度が上がりプレゼン用のスピーチ原稿まで作ってくれます。もちろんExcelでも、データを示して指示すれば表やグラフを作成してくれます。Excelをマスターするには細かいテクニックが必要です、これなら指示するだけでやってくれます。さらに、「データを分析させて利益率の高い製品に色を付けて」、といった指示も出来ます。TeamsというZoomのようなオンライン会議システムでも、会議中に会議の議事録や概要を表示してくれます。もちろん、生成されたものの正確性の問題はあるので確認作業は必要ですが、使いこなせば衝撃的に作業が楽になります。


吉田:Microsoftに対抗して、Googleもビジネス用のツールにAIを導入すると発表しましたよね?


塚越さん:Googleは3月14日、「Google Workspace」というビジネス用のツールにAIを導入すると発表しました。WordやExcelのGoogle版、Google ドキュメント等があり、やはりメールの下書きやスライド作成などをしてくれるものです。また、ChatGPTと同じように文章や会話をする「Bard」という対話型AIも3月21日に発表し、Microsoftに対抗しています。


ユージ:AIを搭載したビジネス用のツール、いつから利用出来るようになるのでしょうか?


塚越さん:MicrosoftのCopilotは現在、特定企業に試験導入しており、数ヶ月以内に一般的に使えるようにするとのことです。日本などでの開始時期や料金は決まっていないです。また、Google Workspaceは法人向けのサービスで一般公開は未定です。いずれにしてもまだ数ヶ月はかかるでしょう。現状ではMicrosoftが一歩リードという感じです。Googleは巻き返せるかも注目です。


ユージ:AIを搭載したビジネス用のツールが利用出来るようになったら、働き方はどのように変わると思われますか?


塚越さん:Microsoftのサティア・ナデラCEOは「日常業務から雑務を取り除き、創造の喜びを再発見出来るよう設計されている」と話しています。簡単な雑務はAIに任して、人間がやれることをやりましょう、という話です。正確性の問題とか色々あり、詐欺の文章が作れてしまったりするので、規制が必要だと思います。同時にかなり便利な物になるので、みんなが使いこなせるようにすることです。使いこなせる、こなせないで結構生産性に差が出てしまいますので、これからみんなが使えるようにするっていうことを頑張っていくのがこれから注目だと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。



過去の #ユジコメ を音声でCHECK!!

  • X
  • Facebook
  • LINE
Top