23.03.16
ガーシー議員、除名処分が正式決定

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
引き続きコメンテーターは、情報社会学がご専門の、学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
「ガーシー議員、除名処分が正式決定」
吉田:国会への欠席を続けてきたガーシー、本名 東谷義和議員について、参議院は15日の本会議で「除名」処分を正式に決定しました。
ユージ:塚越さん、改めて今回の経緯をお願いします。
塚越さん:ガーシーこと、東谷義和元議員は、2022年7月の参議院議員選挙の比例代表で当時のNHK党、現政治家女子48党から出馬して初当選しました。もともと暴露系YouTuberとして登場したこともあり、選挙はネットを利用したものでした。選挙時にはUAE、アラブ首長国連邦、ドバイに滞在しており、当選後、去年8月3日に召集された臨時国会を欠席しました。ガーシー議員からは海外渡航届が出されていましたが、帰国日程が記載されていないので、全会一致で海外滞在を認めないことになりました。その後も参議院は帰国を求めるも一度も出席せず、2月に懲罰となる「議場での陳謝」が決定しましたが、これも欠席しました。そして昨日、参院本会議で「除名処分」が決定。党の浜田政策調査会長は「不登院という事情をもって除名処分に至ることは違法だ」と述べています。
ユージ:「除名」処分になった国会議員は72年ぶりだそうですね?
塚越さん:除名処分は4つある懲罰のうちで1番重い処分です。懲罰を受けた議員は他にもいますが、除名処分を受けた国会議員は、ガーシー氏で戦後3人目とごくわずかです。他の2つの事例は、1つは1950年、本会議で予算案に反対の討論をしたにも関わらず、採決で賛成した参議院議員が除名。2つは1951年、代表質問で当時の占領政策を批判する発言をしたとして、「陳謝」処分となりました。こちらは、衆議院議員が陳謝を拒否したことで除名。いずれにせよ、70年以上前のことです。欠席を理由に除名処分となったのは今回が戦後初です。
ユージ:ガーシー氏の言い分としては、どういったことがあったのでしょうか?
塚越さん:ガーシー氏は様々な発言をしていますが、基本的に「帰国すると不当逮捕の恐れがある」から帰国しないというものです。また、脅迫等を受けていて帰国に恐怖を感じるともおっしゃっています。ガーシー氏は、YouTubeで著名人や経営者に対する脅迫、名誉毀損を行った疑いで警視庁に捜査を受けています。警視庁は事情聴取を要請し、応じる姿勢を見せたこともありましたが、結局帰国していないです。また当初から「当選しても帰国せずに海外で活動する」ことを公約に掲げて当選した、とも主張しています。
吉田:ガーシー氏は28万余りの票を集めて国会議員になったわけで、そのあたりも含めて今回の処分を塚越さんはどうお考えですか?
塚越さん:ガーシー氏および旧NHK党の戦略は、SNS等を駆使して主に浮動票、つまり特定の支持政党などがない人を狙ったもので、中身の良い悪いは別にしても、やはり「上手い」です。ルールの隙間を突いて驚くことをしたり、既存政党を“既得権層”として、対立軸を明確にしています。政治に興味がなかったり、政治に不信感をもっている人を惹き付ける力があったのは事実で、現にガーシー氏は28万票あまりを獲得しました。一方、ガーシー氏の主張にはやはり無理があります。オンラインでの議会参加はいいことですが、実際は逮捕を恐れていることも分かっているわけで、理由にはならないです。そして、恐れるべきは今回の除名で彼を支持する人々が「既得権益がまた少数者を潰しにかかった」と感じることです。これは内容は異なりますが、形式的には権力に抵抗する社会運動が潰されたと感じることと同じです。今後は、ガーシー氏やその周囲がより過激になることや、それが社会的な分断を生むことが社会全体としての今後の課題だと思います。私はガーシー氏の意見には賛同しませんが、社会がもともと政治不信ですし、既得権益が問題というのもみんな感じています。そこにインターネットとかの力を使って社会改革をする、というテーマが加わって、それで出来たのがガーシー議員ということにになります。そうすると、今後もこういったことが続きます。運動そのもの、既得権益を変えるということはみんな反対しないと思いますが、やり方次第で色んな良い、悪いがこれからも出てくると思うので、その辺りも我々も色々難しい問題ですけど様子を見ながら考えないといけないと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 16, 2023
『#ガーシー議員、除名処分が正式決定』
東谷元議員は元々公約でリモート活動をすると言って当選しているわけですから事実上は公約通りなのですが、国会のルールとどっちを優先するんだという声も上がり今回は除名処分になってしまいました。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 16, 2023
『#ガーシー議員、除名処分が正式決定』
東谷元議員は元々公約でリモート活動をすると言って当選しているわけですから事実上は公約通りなのですが、国会のルールとどっちを優先するんだという声も上がり今回は除名処分になってしまいました。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 16, 2023
今回、国会議員という立場の人間がその隙をついてくれたことでポジティブに捉えれば、今後の国会の議論のテーブルにオンラインでの国会という新しいカードが載ったことは間違いないので、そこも今後しっかり追及していくべきだと思いました。 #ワンモ