23.03.08
“5類”移行後 医療費負担・医療提供体制はどう変わるのか?

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
「“5類”移行後 医療費負担・医療提供体制はどう変わるのか?」
吉田:新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行した後の医療費について、政府は原則自己負担にする方針です。塚越さん、まずは「医療費の負担」に関して、今、分かっていることを教えてください。
塚越さん:新型コロナの外来医療費は、これまで初診料のみ患者が自己負担してきました。厚生労働省の試算では、現在は70歳未満の3割負担の人の場合、陽性確定前の初診料などで計2,590円が自己負担。これが5月8日に5類に移行した後は、検査料、薬の処方料、カロナールなどの解熱剤代、診療報酬の特例加算分について新たに患者が負担することになり、季節性インフルエンザと同程度の3,710円~4,170円程度になる見通しです。また、高額の治療薬に限っては、9月末まで公費負担を維持します。治療薬の中には、自宅療養向けのものでも1回10万円と高額なものがあるためです。こちらは、9月末までは公費負担。10月以降の治療費の扱いは感染状況を踏まえて検討するとのことです。
ユージ:状況によっては、1回10万円かかってしまうこともこれからはあるということですね?
塚越さん:10月以降どうするか、10万だけっていうのはなかなかと思いますが、色々な制度を考えることだと思います。また、入院費に関しても原則自己負担となります。高額療養費制度の対象となり、年齢や年収に応じた限度額までの負担となります。ただし、この制度だとインフルエンザの入院費より割高になるため、こちらも9月末までは月額最大2万円を補助し、10月以降は感染状況に応じて判断します。一方で、高齢者施設は重傷者リスクの高い入所者も多いことから、無料のウイルス検査や施設内療養に対する補助金支援を続けます。 今、お話しした、5類に移行した後の医療費負担は現時点では“見直し案”です。明後日10日にも対策本部で決定する見通しです。
吉田:5類に移行した後の「医療提供体制」も気になります。どのように変わるのでしょうか?
塚越さん:全体としては、コロナをインフルエンザのように、そこまで特別な病とはみなさないようにする方針です。まず外来は、現在約4万2,000の発熱外来を最終的に6万4,000まで増やす体制を目指します。今回の見直し案には、これまで例外的に認められてきた病院側のコロナ患者の診療拒否を、5類移行後は認められないと明記する方針です。これによって発熱外来を増やします。また、コロナ患者に対応した医療機関に診療報酬を上乗せする現在の特例措置を段階的に縮小します。その代わりに、これまで行政が行ってきた入院調整を病院間で行った場合に、診療報酬を手厚くする制度を作る方針で、来年4月の実現を見込んでいます。要するに、行政ではなく病院による入院調整を促すということです。次に入院ですが、約8,200の全病院での受け入れを目指し、そのうち約3,000は重症患者を重視し、入院受け入れ経験のある2,000の医療機関は軽症・中等症患者の受け入れを促すことなどを検討しています。こちらも、入院病床を確保した病院に支払ってきた「病床確保料」も減額して、いわゆる「コロナ病床」という位置づけをなくします。しかし、そうなると今後もし変異株などで感染爆発が起きた際に対応が困難になります。そこで、先程の病院間での入院調整のように医療機関同士の連携を促すということ。こちらは、よく言えば医療機関の自主性に期待することであり、悪く言えば丸投げとも言えますので、論点だと思います。また、今後、病原性の高い変異株が出るなどした場合は、再び「2類相当」に戻す選択肢も明記しました。
ユージ:「5類」に移行した後の「医療費負担」と「医療提供体制」。塚越さんは、どのような印象を持たれていますか?
塚越さん:「費用負担」は高いですが、インフルレベルでしたらまだいいのかなと思います。高額医療に関しては治療薬を考えないといけません。あとは適切に、よく言えば自主性、悪く言えば病院に丸投げになっているので、どこまで協力するか。あとは、適正に競争するかということです。病院間どうしが競争して、この病を一般的なものにして世の中に慣らしていくことが問われていると思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 8, 2023
『“5類”移行後 医療費負担・医療提供体制はどう変わるのか?』について
5類に移行後の医療提供体制は気になりますが、これまでは、コロナ患者を受けられる病院は限られていて、これが医療逼迫に繋がっていた原因でもありました。#ワンモ
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 8, 2023
コロナ患者を受け入れられる病院・クリニックを増やそうということで、移行後は、沢山のところが受け入れられますが、これはあくまでも、そのクリニック・病院 それぞれの判断になっています。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) March 8, 2023
金銭的な部分の援助がどこまであるかによって、コロナ患者を受け入れる規模は大きく変わってきます。経営の負担にならなければいいですが、受け入れ態勢がどこまで整うのか注目したいと思います。#ワンモ