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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.02.15

去年10月~12月のGDP、2期ぶりのプラス成長
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


去年10月~12月のGDP、2期ぶりのプラス成長

吉田:内閣府が昨日発表した、去年10月から12月までのGDPの速報値は物価の変動を除いた「実質」の伸び率が、前の3か月と比べて、プラス0.2%になりました。これが1年間続いた場合の年率に換算すると、プラス0.6%で、2期ぶりのプラス成長となっています。塚越さん、2期ぶりのプラス成長となりましたが、これはどうしてなのでしょうか?


塚越さん:年率換算で0.6%のプラスですが、民間のシンクタンク等の事前予測は、年率換算で1~3%のプラスだったので、市場予想よりは低いです。注目はやはりGDPの半分以上を占める個人消費で、前の3ヶ月と比べて0.5%のプラスです。昨年はコロナ第8波もありましたが、全国旅行支援などもあり国内旅行も増えたこと、飲食も含めサービス消費の好調が要因として挙げられます。ただし、全体として物価上昇と実質的な賃金の目減りの影響もあったので、大きな伸びとは言えないです。輸出も1.4%のプラス。昨年10月に水際対策を緩和したことで外国人観光客が増え、インバウンド需要が増えた点もGDPの押し上げに繋がっています。一方で企業の設備投資は0.5%のマイナス。前の期に半導体製造装置の支出が大きかったことの反動があると内閣府はみています。他にも、世界的な景気後退が懸念されたことがマイナス要因だと思われます。また、輸入も0.4%のマイナスです。こちらも前の期に海外への広告関連の支払いが大幅に増えた反動もあると考えられます。全体的に言えば、GDPはプラスですが、GDPに合わせて発表された「雇用者報酬」では、前の3か月と比べて実質マイナス0.2%となっており、物価上昇に賃金の伸びが追いつかない現状です。


吉田:GDPの速報値、塚越さんはどのように受け止めましたか?


塚越さん:まず全国旅行支援もあって個人消費が伸びたり、インバウンド需要も増えた点は良いです。一方で、昨年から続くエネルギーの高騰や物価高、実質賃金の目減りによって、コロナとは別に買い控えや外出制限が増えるとも考えられるので、今回の発表よりも次の1月~3月期との比較も重要です。また、海外の動向もやはり重要です。アメリカは年率換算で2.9%のプラス。個人消費等がプラスで、他国と比べても好調ですが、金利引き上げの影響で景気後退になるリスクも常々報じられています。ドイツやフランスといったユーロ圏19カ国のGDP伸び率は、前の3ヶ月と比べて0.5%のプラスです。7期連続のプラスですが、こちらもエネルギー価格の高騰やインフレの影響で成長のスピードは鈍化しています。中国については、内閣府の試算では0.0%と横ばいです。ゼロコロナは緩和されましたが、その後の急速なコロナの拡大など様々な問題がありました。このようにみると、中国のコロナの影響も含め、世界経済は景気後退リスクがあり、日本もこれにどこまで影響を受けてくるかというところです。


ユージ:次の1月期から3月期の比較も重要と話がありましたが、日本GDP、今年1月~3月はどうなるとみられていますか?


塚越さん:IMF、国際通貨基金の予測では、今年の日本の成長率はコロナからの回復が欧米よりも遅かったので、回復も大きくなると予測されていますが、欧米と比べると日本も随分「Withコロナ」が当たり前になってきています。「Withコロナ」だからどうこうというよりは、それなりに人出が出ている感じがあります。例えば、国内旅行に関しては昨年10月の段階で、コロナ直前の2020年2月と比べて98.7%の水準まで回復しています。旅行支援があったにせよ、ほぼ変わらない感じになっています。回復期だからっていうよりかは、既にそうなっているという風にみてもいいと思います。そうなると、もっと伸びるかというと、これからどうなるのだとうという部分もあります。


ユージ:日常が戻りつつあるので、ここから更に伸びるというのがもしかしたらないかもしれませんよね?


塚越さん:難しいと思います。やはり問題的には物価上昇、エネルギー、電気代とかが高騰しているのを皆さん感じていると思います。そういう意味ですと楽観的な見方は出来ないと思いますので、残念ながら節約志向、「Withコロナ」であり、「With節約」になってきますので、その辺りも注目しながら今後も推移をみたいと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。



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