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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.02.02

電動キックボード、自転車並みの扱いに
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんにお話を伺います。
塚越さんに取り上げていただく話題はこちら!


『電動キックボード、自転車並みの扱いに』


吉田:“電動キックボードを原付きバイクから自転車並みの扱い”とする『改正道路交通法』が7月1日から施行されることについて、警視庁では現在、2月18日まで『パブリックコメント(=広く一般からの意見)』を募集しています。


ユージ:塚越さん、電動キックボードの扱いは、どう変わるんでしょうか?


塚越さん:現状の道路交通法では、電動キックボードの車両区分は原付バイクになるんですけれども、これが『特定小型原付き自転車』になります。運転免許もこれまで必要だったんですけれども、改正されると『不要』になります。ただし、16歳未満は禁止になっています。最高速度は30kmから20kmに制限されることになるんですけれども、これまで禁止されていた歩道の通行も6km以下であれば例外的に可能になるというわけです。ヘルメットも着用が義務だったのが努力義務に変わります。そして、車体の大きさが細かく規定されたり、速度を段階的に変えられる装置といった、いくつかの構造上の基準を満たす必要があります。そして、もちろんなんですけど、『酒気帯び運転』とか『信号無視』といった悪質な運転は、反則金の対象になり、繰り返すと講習が必要になります。現在、これらの基準に対応していない電動キックボードを持っている人もいると思うんですけれども、仕様を変更できない限り、引き続き、『原付バイク扱い』で、免許などが必要になるということになっています。


ユージ:簡単に言うと“ルールが緩和される”ということだと思うんですけど、これは、一体なんでなんでしょうか。


塚越さん:まずですね、電動キックボードの普及に伴って、各地で様々な特例措置がこれまで取られてきたんですけれども、地域とか車体によってルールが様々に異なっていたんですよね。これが複雑になっているということだったり、電動キックボードのシェアサービス業者からの要望もあってですね、今回、ルールを統一することになったということなんですよね。そして、「なぜ規制緩和されるのか?」「ルールが全体的に緩くなるのか?」というとですね、まずは、『日本の産業競争力の強化』が挙げられます。どういうことかというと、電動キックボードは、海外ではベンチャー企業の参加が非常に多いんですよね。そこで日本でもベンチャー企業の育成と同時に、いろいろな新技術を早く導入して、便利で、産業としても強化しようというのが考えられます。また、電動キックボードは、ちょっとした距離をパッと素早く移動できる上にですね、電気で走るのでエコだとう側面もあるということです。次にですね、『海外との規制をあわせよう』という側面もあります。海外では2017~18年頃から、アメリカやドイツ、スウェーデンなどで電動キックボードのシェアサービス事業者が多く現れていまして、主に大都市圏での移動手段として増えているんですよね。海外でスタンダードになれば、日本に観光などで訪れた時に「日本では使えないじゃん!」ということで、マイナスになることもありますので、今のうちに普及を進めて、観光資源力を強化しようという側面もあるんですね。一方で、電動キックボードは、事故などの不安もあると感じられている方もいると思うんですよね。日本でも2021年に29件の事故がありまして、昨年は、酒気帯び運転の男性が亡くなる事故も起きています。海外でも、シンガポールでは規制が強化されたり、フランスのパリ市では事故や不適切な駐輪が問題視されて、最近、電動キックボードのシェアリングサービスの受け入れをどうするか?ということを住民投票で行いますということを表明されたりもしています。日本でも法改正も実証実験含めて3年程度ということで、非常に早いスピードで変化しているので、「こんなに早くて大丈夫なの?」という懸念の声もあります。


吉田:警視庁では今、一般の皆さんからの意見を募集していますが、国内ではどんな声が挙がっているのでしょうか。


塚越さん:ネットを見ますと賛否両論ありまして、賛成派の方は「自転車より楽じゃないか!」とか「新しいビジネスチャンス!」「SDGsに貢献できる!」といったものがあります。一方で反対派の方からは「ルールを守らない人がいて事故が増えるんじゃないか?」とか「日本の道路に合ってない」といった声があるんですね。実際に海外と比べると日本の道路は、例えば、東京でも道路が狭いので、「狭い道路で電動キックボードが歩道も含めて使われると危ないんじゃないか?」という声もあったりするということなんですよね。お二人は、どう思われますか?


ユージ:今おっしゃった通りで、海外に合わせる必要はないのかなと思います。というのも、海外は環境にもよりますけど、広い道だったり真っすぐな道だったりエリアによっては多かったりするじゃないですか。日本は入り組んだ道とか、特殊な道がたくさん存在するので、日本には日本のルールを作っていくべきかなと思いますし、免許なくてもいいけど、講習みたいなのは受けた上で受講しましたよみたいな修了証の発行はあってもいいかなと思います。


吉田:今、自転車のレーンもだいぶ作られたんですけど、そこに車が駐車されていたりすると、車道に出て通過しないといけないので、そういったところも我々車を運転する人たちは気をつけないといけないですし、お互いに思いやりの気持ちをもって運転しないとですよね。


塚越さん:そうですよね、これからルールをもう少し詰める必要があるのかなというふうにも思いますし、あとは、やっぱり、マナーと言いますか、使う人たちの譲り合いだったりとか、ビジネスチャンスではあると思うので、そのあたりをもう少し時間をかけたりとか注視していく必要があるのかなと思いますね。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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