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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

23.01.23

今日から始まる「第211回 通常国会」
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は「BuzzFeed Japan」編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


【今日から始まる「第211回 通常国会」】

吉田:防衛増税や異次元の少子化対策など、注目度が高まっている今回の「通常国会」について、神庭さんに分かりやすく解説してもらいます。まずは、どんなところが大きな争点になりそうですか?


神庭さん:まず安全保障ですね。防衛費の増額に向けて「防衛力強化資金」を一般会計に新設する法案が提出されます。先週も説明しましたが、先月に国家安全保障戦略など防衛3文書が閣議決定され、日本の防衛戦略は「盾」だけでなく「矛」も担う形に劇的に転換しました。国家の形を決める非常に重要な決断であるにもかかわらず、国会での議論を経ることなくぬるっと閣議決定で済ませ、日米首脳会談で国際公約してしまいました。なし崩しで既成事実化を進めるのではなく、国会の場でしっかりと論戦を戦わせ、憲法改正の是非も含めて骨太な議論が展開されることを期待したいです。


ユージ:防衛増税の話も気になりますよね。


神庭さん:昨年末に閣議決定された税制改正大綱では、1兆円の防衛増税の財源として、法人税や復興特別所得税、たばこ税を引き上げる方針が示されました。今後は、喫煙所でタバコを吸っている人を見かけるたびに「国を守ってくれてありがとうございます」と手を合わせて頭を下げないといけなくなるかもしれません。冗談は置いておいて、取りやすいところから取ろうというやり口はどうなのか?という話です。復興の必要性が薄まったのなら、復興特別所得税は減税するのが筋であって、それを防衛増税に流用するのは邪道ではないかと思います。防衛力強化のための増税は必要だと私は考えますが、たとえば宗教法人への課税の可能性も含めて、財源についてはタブー・聖域なく国会で議論してほしいなと思います。


吉田:今回の通常国会に政府が提出する法案は60本になると言われていますが、他に神庭さんが気になる法案は何かありますか?


神庭さん:原発の運転期間を60年超に延ばす法案も提出されます。こちらも以前、番組で取り上げさせてもらいましたが、国のエネルギー政策の根幹にかかわる話です。「インフレだから」「エネルギー高だから」と焦って進めるのではなく、そもそも2050年のカーボンニュートラルが実現可能な目標なのかどうか?ということも引っくるめて、根本から考えないといけないと思います。「グリーン・トランスフォーメーション」とか聞こえのいい言葉で誤魔化すのではなく、廃炉や放射性廃棄物の最終処分など「出口」の戦略も含めて、しっかり話し合っておくことが必要だと思います。


ユージ:先週末、5類への移行の方針が打ち出されましたが、新型コロナ関連での注目ポイントはありますか?


神庭さん:岸田総理は新型コロナの感染症法上の分類を現状の2類相当から、春にも季節性インフルエンザ並みの5類相当に変更する方針を打ち出しました。あわせてマスク着用のあり方についても見直す考えを示しています。コロナ政策をめぐる大きなターニングポイントとして、国会論戦でも議論の的になりそうです。


ユージ:国会の話になると、ガーシー議員の動向に注目が集まっていますが…。


神庭さん:NHK党のガーシー参院議員は、昨年7月の参院選で当選して以来、まだ1度も国会に姿を現しておらず、与野党から懲罰を求める声があがっています。今回もドバイで要人と会うため、23日に国会に登院することが難しい、と説明しています。3月に帰国して国会に出る意向だということです。個人的には、リアルで国会に登院することにそこまで大きな意義を感じていなくて、仮にオンラインであっても、調査や追及など別の形で国会議員としての存在意義を示せるならそれでもいいです。ただ、ガーシーさんの場合、今のところそっち方面でも特に目立った活躍はなく、政治の闇を暴く!みたいなこともできていません。だったら議員バッジにこだわらず、いちインフルエンサーとして活動したらいいのに、と思います。


吉田:れいわ新選組の水道橋博士参院議員の辞任に伴う「れいわローテーション」も話題ですが、こちらについてはいかがですか?


神庭さん:「れいわローテーション」は体調不良で辞職した水道橋博士の残り任期を、去年の参院選の比例代表で落選した5人でローテさせるという奇策です。博士は11万票以上を得て当選しているので、博士を議員に…と考えて投票した人も大勢いるわけで、バイトのシフトみたいにローテで回すのはどうなのか?と思う部分もあります。博士は昨年、うつ病を公表していて、本来ならメンタルが不調の人でも、ぼちぼち休みながら議員を続けられる選択肢もあるといいですが、現状はそういう制度がありません。だからこそ、辞めざるを得なかったのかなと思います。


ユージ:他に、神庭さんが通常国会で注目しているものはありますか?


神庭さん:「アナログ規制」といって、対面での手続きや書面の掲示を義務付けた法律や政令、記録媒体としてフロッピーディスクを指定している規制などが合わせて1万近くあるんです。政府はこれらの規制を通常国会で改める方針です。たとえば、落とし物をしたら、これまでは警察署に行って遺失届を出さないといけない自治体が多かったんですが、これをネットで提出できるようにして、全国統一のデータベースで落とし物を検索できるようにする、といった動きがあります。こういった暮らしを便利にするための変化は大歓迎ですから、国会で議論してどんどん進めてもらいたいと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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