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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

22.12.28

塚越さんが選ぶ 今年の重大ニュース
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


塚越さんが選ぶ 今年の重大ニュース

吉田:今年の重大ニュース。1つ目は何でしょう?


塚越さん:情報社会学の観点から選んでみました。1つ目は「イーロン・マスクのTwitter買収」。電気自動車メーカー「テスラ」のCEOとしても有名なイーロン・マスクさんの話題でもちきりの1年でした。マスクさんはテスラ株が高騰したこともあり、今年のフォーブスによる世界の長者番付1位になるほどの大富豪です。その後、テスラの株価が下がり、1位からは陥落しましたが、それでも大きな影響力を持つ人物です。Twitterを買収すると発表したのは今年4月で、その後さまざまな問題もありながら10月には440億ドルで買収が完了。買収してからすぐに社員の多くをリストラしたり、長時間労働すべきだと述べるなど、強引な経営手法に批判も殺到しました。マスクさんは自身のTwitterアカウントの投票機能で、凍結になっているトランプ元大統領のアカウントを復活させるかしないか投票をかけて、投票が多かったのでアカウントを復活させました。この場合もっとヘイト表現が増えるのではという批判を浴びました。このような大きな決定を投票でいいのかどうか、といった指摘もありますが、マスクさんからすると「投票だから民主的」といった、世間の批判をかわすために言いたいんだと思いますが、マスクさんは世の中の人が何を思っているのか。マスクさんの方法で見せている世界観になるので、そこにもちょっとそごがあると思います。一方でヘイトの問題もありますが、買収前からTwitterは財政に問題を抱えており、マスクさんが買収してから広告主の撤退が増えているとの報道もあります。経営者としては超一流の実績があるマスクさんですが、Twitterをどうするか2023年もちょっと目が離せないと思います。


ユージ:塚越さんが選ぶ 今年の重大ニュース。2つ目は何でしょうか?


塚越さん:2つ目は「宇宙開発競争の激化」です。あまり耳慣れない、意識されてない方もいらっしゃると思いますが、宇宙にも注目が集まっています。まず、先程述べたイーロン・マスクさんは「スペースX」という航空宇宙企業も経営しています。最終的に、火星に人を運ぶことを目指した企業です。昨年、短時間ではありますが、民間人だけで人を宇宙まで連れて行く「宇宙旅行」を実施しました。来年はZOZOの元社長の前澤友作さんがスペースX社の宇宙船で月を回る旅行を計画しています。宇宙旅行は高額ですが、一応民間でも可能になってきました。さらにスペースXは、低軌道衛星にたくさんの人工衛星を飛ばして、そこからインターネットができる「スターリンク」というサービスを提供しています。世界中のどこからでもネットが出来るもので、ロシアのウクライナ侵攻に際してウクライナでインターネットが使用出来なくなった時がありました。その際、ウクライナ側がマスクさんに要請して「サービスを提供して」とお願いをしてオッケーを貰い、ネットを使用出来ない地域で「スターリンク」を利用してウクライナの人達がネットを使用したこともありました。宇宙はビジネス的にうまみがある世界だと言われています。日本を含めて「宇宙ビジネスをしていこう!」という話が結構あります。他方で、宇宙は軍事面でも注目をされています。アメリカが再度月を目指す「アルテミス計画」が今年話題になりましたが、実はあれは水を発見するのと同時に、月面基地を作る計画もあります。中国も月面に基地を作る計画を2028年までに実行しようと言っています。要するに月を軍事基地化するということで、月も安全保障の領域に組み込まれています。もうちょっと先の話にはなりますが、実際に計画が進んでいます。GPSなど人工衛星は私たちの生活に必要なものですが、ウクライナ侵攻でも活躍しています。中国やロシアはGPSの衛星を破壊する実験も行っています。戦争になるとGPSを使えなくする、衛星を破壊することもあって、ここをどうしていくか。実は世界的には宇宙を舞台にした戦争、安全保障の分野でも結構注目されています。宇宙の分野、ビジネスや軍事を来年も注目したいと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。



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