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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

22.11.23

心も体も満たされる「ウェルビーイング」な職場とは?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


心も体も満たされる「ウェルビーイング」な職場とは?

吉田:きょうは「勤労感謝の日」ということで、“働き方”に関する新たな動きをご紹介します。最近、よく目にするようになった「ウェルビーイング」という言葉、ご存知でしょうか。身体的にも精神的にも満たされ、幸福な状態を指す言葉で、企業の間で、社員の「ウェルビーイング」の向上に取り組む動きが広がりつつあります。塚越さん、「ウェルビーイング」について、改めて教えてください。


塚越さん:言葉の意味としては「健康」や「幸福」です。単に病気でないといった消極的なものではなく、WHO(世界保健機関)の定義では「身体的、精神的、そして社会的に良好な状態」を指します。仕事だけでなく、例えば自宅に帰ってきて家族や地域の活動に参加することで、まさにお金以外の幸福、社会とのつながりを感じられる「体と『心』の健康」状態を指します。こうした視点は常に言われてきましたが、大きく取り上げられるようになったのは、やはりコロナです。自分の健康を考えるだけでなく、家族のことや、リアルなつながりを考えるようになりました。さらにテレワークの普及によって、逆に仕事は対面以外で問題ないといった選択肢が生まれたり、働き方を変えることで、お金だけでなく「幸福」についても考えるようになったということです。こうして働き方に関する価値観が多様化しているので、企業にとってもウェルビーイングを意識しないと、社員が退職してしまうことにもなります。昨今では「ウェルビーイング経営」といった言葉も聞かれるようになりました。これは単に社員の健康改善を目的とするだけでなく、心理的なサポートだったり、仕事への意欲や充実感をもたらすような経営を目指します。さらに「ウェルビーイングマーケティング」等の言葉も生まれています。例えば、ビールなら、これまでCMでは「うまさ」や「コク」「キレ」に重点が置かれていましたが、最近では「チルアウト」(ゆったり、リラックス)です。仲間や家族とゆっくりとした時間を過ごすもの、といったものもあります。これがウェルビーイングの観点からみたマーケティングです。消費者の嗜好が変わってきているということです。


吉田:「ウェルビーイング」に力を入れている企業は、社員に対して、どういったことをしているのでしょうか?


塚越さん:わかりやすいところではヤフーです。「どこでもオフィス」という出社不要の在宅勤務制度を導入し、親の介護などで地元に帰る人も離職せずに働けたり、あるいは自分の意思で北海道や沖縄で暮らしながら働けます。職種は限定されますが、これもウェルビーイングな働き方です。他にも積水ハウスは社員に「幸せ度調査」として、自分は正当に評価されているかや、仕事を自分の裁量で決められているか等を調査しています。面談などで改善を目指して、実際に業績が伸びました。心の豊かさを全面に押した企業経営ということです。住友商事グループの「SCSK」というシステムインテグレーター企業は、社員にスマートウォッチ「フィットビット」を配布し、心拍数等や睡眠時間を計測し、社員の体調や仕事の負担を振り返ることができる環境を作ったり、職場の人間関係等も定期的に確認し、心身の健康増進を図っています。ただし、こうした管理はいき過ぎると逆に社員のプライバシーへの侵害になるので、デジタル管理には注意が必要になります。


ユージ:「ウェルビーイング」が注目されていること。塚越さんはどのようにご覧になっていますか?


塚越さん:私の専門、情報社会学の観点から注目したいのは、ウェルビーイングの一種である「デジタルウェルビーイング」です。近年では、過度にスマホを触らないということ。適切な距離のとり方を指す場合が多いです。アンドロイドスマホにはその名も「デジタルウェルビーイング」という機能があり、iPhoneにも「スクリーンタイム」という機能があります。どちらも、スマホを使い過ぎない為にSNSは一日何分まで等、決められます。仕事の関係でウェルビーイングな環境にいない、いられない人もいます。まさに今もお仕事しているリスナーの皆さま、本当お疲れ様です。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。



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