22.10.31
自動運転“レベル4”、公道走行解禁へ

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は「BuzzFeed Japan」編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。
【自動運転“レベル4”、公道走行解禁へ】
吉田:警察庁は先週、特定の条件下でシステムが車を操作する「レベル4」相当の自動運転移動サービスや、自動配送ロボットによるサービスの新ルールを定めた道路交通法を来年の4月1日から施行する方針を明らかにしました。そこで今朝は、このレベル4の公道走行の解禁で、具体的に何がどう変わるのか、デメリットや懸念される点はないのか、神庭さんに解説してもらいます。まずは、そもそも、自動運転のレベル分けは、どうなっているのか改めて教えてください。
神庭さん:国土交通省の資料などによると、
レベル1:運転支援。自動ブレーキ、前の車について走行したり、車線をはみ出さないで走る。
レベル2:より高度な運転支援。レベル1の機能を組み合わせたり、高速道路で遅い車を自動で追い越したりする。
レベル3:特定の条件下での自動運転。悪天候やトラブルなど状況によってはドライバーが適切に対応する必要があります。ここまではすでに実用化されていて、ホンダは昨年3月、世界で初めてレベル3の機能を搭載した「レジェンド」を発売しています。
レベル4:特定条件下での完全自動運転。たとえば場所や走行ルートが定まっているような状況で、システムが自動運転を担います。何かトラブルがあってもシステムが安全に停止させるということなんです。ハンドルや運転席がない車もあります。これが来年4月に解禁予定です。
レベル5:完全自動運転。自動運転の目指す最終形で、どんな条件下でもシステムが運転するというものになります。
吉田:レベル4解禁といっても、具体的にどんな形になるんでしょうか?
神庭さん:過疎地での無人巡回バスなどが想定されています。車内は無人ですが、遠隔で監視する人を置かないといけません。事前に都道府県の公安委員会に運行計画を提出し、許可を得る必要もあるんですね。高齢化が進み、お年寄りに免許返納を促そうにも、特に地方では「実際問題アシがないよ」という人が多いわけです。自動運転がそうした課題解決の糸口になるといいなと思います。将来的に物流分野にも自動運転を導入し、高速でトラックを走らせることも検討されているそうです。トラック運転手は慢性的に人手不足なので、もし実現すればインパクトは非常に大きいのではないかと思います。一方で自動運転への移行が進んでいった時に、雇用はどうなってしまうのかも、きちんと考えていかなければならないと思います。
ユージ:あと気になるのは、オートマ免許・マニュアル免許と種類が結構分かれているんですけど、今後、自動運転免許みたいなものができる可能性もありえるかなと思うんですよね。先ほど、免許返納という話もありましたが、ヒューマンエラーというのはどうしても起こってしまうので、自動運転の精度が上がってくれば明るい未来もたくさんあるんじゃないかと思います。神庭さんが最近の自動運転のニュースで注目しているものって何かありますか?
神庭さん:自動運転ベンチャーの「TURING」という会社が北海道一周1480キロの道のりの約95%を自動運転モードで走破したということです。先導車もついての実験だったそうなんですが、それでも自動運転で北海道一周は凄いですし、夢があると思います。スムーズに走る映像を見て、新興のベンチャーでもここまでできるのかと思いました。もう一つの注目は韓国のスタートアップが開発した「レベル5コントロールタワー」というシステムです。
吉田:これはどんなシステムなんですか?
神庭さん:東洋経済オンラインによると、工場や倉庫にLiDARと呼ばれるセンサーを設置することで、車の方には特別な装置をつけなくても自動運転できるようになるという、まさに逆転の発想です。1台1台の車を進化を待っていると時間がかかってしまいますが、インフラ側を整備をしてしまえば、今売られている車でも自動運転ができるようになるということで非常に画期的だなと思いました。
ユージ:自動運転って明るい未来もたくさんあると思うんですが、課題は何かあるんでしょうか?
神庭さん:まず一つは安全面です。昨年の東京パラリンピックでは、選手村で視覚障害のある選手に自動運転車が接触してしまう事故が起きました。障がい者の方や、子ども、お年寄りも含めて、いろんな方がいらっしゃる中で、安全性をしっかり担保したシステムが必要じゃないかなと思います。もう一つは情報セキュリティーですね。最近は「コネクテッドカー(つながる車)」も増えています。自動運転に限らずですが、サイバー攻撃で車をハッキングされて「走る凶器」に変えられてしまうことがないよう、二重三重にセキュリティーを高めて、攻撃を監視していく必要があるんじゃないかと思います。これから自動運転が一般化していくと、目の前にお年寄りと赤ん坊がいて、AIがどちらかしか避けられない時に、どちらを避けるべきか?そもそも、そうしたプログラミング自体すべきではないのか?など、リアルな「トロッコ問題」を突きつけられることになります。技術だけでなく、法制度、社会倫理も含めて議論を深めていく必要があるかなと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 31, 2022
テーマ「自動運転 “レベル4”、来年4月公道走行解禁」
今後、自動運転化が進んでいき、
完全にハンドルから手を放してもいい!
ナビで行先を指定したら必ずそこにたどり着く!
そうなった時に、今の“免許制度”はどうなるのかが
注目ポイントかと思います。#ワンモ
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 31, 2022
オートマ限定免許があるように、
将来、ある程度の交通ルールを学んで操縦法を学べば取得できる“自動運転免許”みたいなものもでてくるのではないでしょうか。
しかしそのためには、「人が運転するよりも自動運転の方が安全である」
という実証と実績の積み重ねが大事です。#ワンモ
#ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 31, 2022
車好きの僕としては、運転が出来なくなるのも淋しいですが、
自動運転が進化していくことで
運転席・助手席・後部座席が向かい合って、
まるでピクニックをしているかのような車内空間になったりするのかな…なんて考えたり、
車の未来がどうなっていくのか非常に楽しみです。#ワンモ