22.10.12
新型コロナウイルスと季節性インフルエンザ、同時流行の懸念

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
新型コロナウイルスと季節性インフルエンザ、同時流行の懸念
吉田:厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード」は先週水曜、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行の可能性が「極めて高い」という分析をまとめました。今月から来年3月の半年間に起こりうるということです。塚越さん、季節性インフルエンザは過去2年間、流行していませんよね?今年、流行する可能性が高いとみられているのは、どうしてなのでしょうか?
塚越さん:一番大きな点は、南半球のオーストラリアで、今年の3月~6月にかけてインフルエンザが大流行したことです。ピーク時の報告は2000年代で最多です。季節が逆の南半球で流行ると、北半球でも遅れて流行すると考えられています。オーストラリアでもこの2年は流行らなかったですが、今年は大流行。さらに例年よりも流行時期が早かったことから、日本でも早期の流行が懸念されています。またアドバイザリーボードによれば、この2年間は国内のインフルエンザの流行がなかったので、国民の抗体保有率が低下しています。さらに、昨今の入国制限の緩和で、海外との人の往来や、国内の人手も増えることもインフルエンザ流行の要因として挙げられます。
吉田:新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備え、政府は対策案を検討しています。こちらはどのような対策なのでしょうか?
塚越さん:政府が検討している対策としては、まず発熱患者は重症化リスクの高い人以外は、原則として、自宅等でコロナの検査を行い、コロナが陽性なら自治体のフォローアップセンターに登録して自宅療養。コロナが陰性の場合は、オンライン診療でインフルエンザの診断を受け、インフルエンザと判断された場合、治療薬は薬局から配送され、こちらも自宅療養。重症化リスクの高い人を除いて、基本は対面診療を減らして、発熱外来をはじめとした医療機関の逼迫を防ぐ方針です。政府はコロナとインフルエンザ両方のワクチン接種を促進する予定で、詳しい対応は今週中に発表予定です。インフルエンザワクチン接種は10月から本格的に始まり、記録に残る中で最多の7000万人分が供給される見込みです。接種に関しては、自治体によって様々なルールがあるので、各自チェックしておく必要があります。また、コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種は有効性や安全性に問題がないとして可能となっています。
ユージ:新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行の懸念と、それに対する対策。塚越さんは、どのようにご覧になっていますか?
塚越さん:コロナは2年以上も問題が続いていますが、これまで流行が下火になると、忘れ去られたように議論が減り、流行してから対策を始めるといった後手後手の対応でした。今回はインフルエンザを含めて厳しい冬が予想出来るので、今出来る対策をすべきです。にもかかわらず、夏に議論されていたコロナを感染症法の2類から5類に引き下げる、といったコロナ政策の抜本的な改革の話もまったく聞かれず、岸田総理も引き下げについて明言していません。例えば、5類に引き下げれば、多くの病院でコロナを発熱外来含めて様々に対応が出来ます。余裕が出来れば、インフルエンザも症状が急変するので、オンラインを基本としても、希望する人に多く対面診断が出来ます。引き下げるか、引き下げないか。これはどっちにするとしても、これらの問題について何かしら言及し、その上で改革するかしないかを国民に説明すべきだと思います。余裕がある今なら手を打てるのではないか?とも思います。流行してから制度を変えても、人が亡くなってからでは遅いので、今のうちに議論はして欲しいと思います。
ユージ:個人的にはインフルエンザとコロナウイルスの区別という部分で、例えばコロナ陰性でした。今度インフルエンザの検査をしましょうとなった時に、インフルの検査に関してはオンラインで実施するというところが、オンラインで果たしてどこまで精度が測れるかどうかが気になります。仮にインフルエンザ陽性の場合でも、結局待機はコロナウイルスと同じ扱いになってしまうので、そこまで棲み分けをする必要があるのかどうかも気になるところですね。
塚越さん:対面診療を希望する人は出来るようにするとか、対策を色々考えて欲しいと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#ワンモ #リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 12, 2022
「新型コロナウイルスと季節性インフルエンザ、同時流行の懸念」について。
新型コロナウィルスの検査をして、陰性だとしても、症状が陽性に近いものがある場合、オンラインによるインフルエンザの検査に入ります。
#ワンモ #ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 12, 2022
このオンラインの検査が気になるところ。例えば、コロナかインフルエンザの症状か分からないまま検査をして、それが陰性の場合にオンラインへ切り替わりますが、お医者さんに対面で向かい合うわけじゃないので、ジャッジの精度が少し変わってくるのではないかと正直思いました。
#ワンモ #ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 12, 2022
また、新型コロナウィルスと季節性インフルエンザ、どちらもかかってしまった場合の対処法がほぼ同じな訳です。ともに隔離期間があるのであれば、どういうジャッジをしていくべきなのかな…?
#ワンモ #ユジコメ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 12, 2022
例えば同じ症状なのに、コロナは陽性か陰性かチェックが必要、インフルエンザはオンラインでという、ここは結局かかってしまった時の対応は同じなんですけども、チェックの仕方が異なる点が、個人的には気になりました。
#ワンモ #ユジコメ⑤
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 12, 2022
やるならば、どちらもしっかりと、精度を上げたチェックをするべきなんじゃないかなとも思いますし、今後どういう対応になってくるかは、是非チェックしていきたいなと思いました!