22.09.07
最近よく聞く“心理的安全性”とは何か?

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんにお話を伺います。
塚越さんに取り上げていただく話題はこちら!
『最近よく聞く“心理的安全性”とは何か?』
吉田:『心理的安全性』という言葉が今、注目されています。『心理的安全性』とは、忖度することなく、健全に意見をぶつけあえる状態のことです。アメリカのグーグルが『生産性の高いチーム』の最大の要因に挙げ、パフォーマンスを高める処方箋として、話題となっています。この『心理的安全性』について、今朝は、『心理的安全性のつくりかた』の著者、石井遼介さんにコメントをいただきました。まずは、「『心理的安全性』とは何なのか?」を石井さんに改めて伺いました。
石井さん:『心理的安全性』とは、一言でいうと、“チームワークとかコラボレーションの土台”というふうに言ってしまっていいかと思います。“仕事を前に進めるうえで余計な恐れのない組織”、そんなふうに表現してもいいかもしれません。この『心理的安全性』が高い職場の特徴、低い職場の特徴なんですけれども、“話しやすさ”、“助け合い”、“挑戦”、“新奇歓迎”と『話助挑新』というふうに呼んでいるんですけれども、この4つが高いときに『心理的安全性が高い』んですね。つまり、意見とかアイデア、特に懸念を話しやすい職場で、困った時にも助け合うことができて、上手くいくかわからないことにも挑戦がしやすくて、そして、新しく来られた方、あるいは、その人なりの視点や個性を歓迎できる、そのようなチームが『心理的安全性が高い』職場の特徴ですね。一方で『心理的安全性が低い』職場はどういう職場かというと、例えば、よかれと思って課題を見つけて持って行ってもですね、「じゃ、やっておいて」とか、失敗したら犯人探しをされるとか、この職場、このチームでは、「余計なことを言わない方がいいな」、「やらない方がいいな」というふうに職場の人々が感じてしまう、このようなチームが『心理的安全性が低い』職場です。この『心理的安全性の低い』職場は、例えば、ミスとかトラブルがあっても、それを言ってもらえない、教えてもらえないとか、これは明らかに言った方がいいような重大なトラブルの兆しがあったとしても、それがケアされない、それが言ってもらえない職場なんですね。あるいは、本当はチームのみんなで対応した方がいい対応になるのに、担当者が孤独に担当させられる、そのようなデメリットがあるかなと思います。
吉田:では、「職場の心理的安全性を高めるためには、どうすればいいのでしょうか?」、引き続き、石井さんに伺いました。
石井さん:『心理的安全性』って、実は会社全体もありますけれども、実にチームごとの特徴なんですね。なので、身のまわりの3人、4人の小さなチームからでも、『心理的安全性なチーム』って作っていくことができるんです。そうすると、全ての働く人がいいチーム作りに貢献ができますよね。その中でも特に、まずは、“言葉”とか“声掛け”から変えていくことが大切なんですね。例えば、何か問題が起きると「なんで、こうなったんだ!」って、つい聞いちゃいますよね。「なんで」とか「なぜ」という言葉は、相手を萎縮させたりとか、謝らせてしまう効果があるんですよね。「なんで?」と追い詰めても、それだけで問題は解決したりはしないですよね。ぜひ、「なにが起きたの?」とか「どこで困っているの?」というふうに、「なぜ」を「なに」とか「どこ」に変えるといった、そんなふうに言葉を変えるところから、いいチーム作りを始めてみていただけるといいかなと思います。
ユージ:『心理的安全性』、塚越さんはどのようにご覧になっていますか?
塚越さん:近年はですね、『ブラック企業問題』というのがよく言われますよね。企業の体質とか、職場の人間関係。これで職場の人が辞めてしまうとかあったりして、『心理的安全性』というキーワードは、職場環境の改善、そして、それによって、生産性を向上しようと、そういうことで言われている言葉なんですよね。「忖度」という言葉もありますけれども、空気、忖度が蔓延っている社会は息苦しいので、メンタル的にも日本全体の経済的にもよくないということですよね。なので、心理的安全性を保つには、いい意味で批判ができる。そして、それを受け入れられる環境が重要かなと思うので、石井さんもおっしゃっていましたけれども、単に意見を「ダメ」というのではなくて、例えば、「意見をありがとう」と、そのうえで、「その意見だとここが足りないんだと思うんだけど、じゃあ、こうしたらいいのかな」とかといったふうに会話が上手い意味でつながっていくような、そういった職場環境を作っていくということが重要なのかなと思いますね。
ユージ:結構、「ダメ!」って言っちゃうことありますよね…。上司の方からストレートに「ダメだよそれは!」とかね。一旦、受け入れてほしいというか、考えてほしいですよね。
塚越さん:そういうことなんですよね!逆に、「ダメ!」って一切言わない、なんでも、「いいよね!いいよね!」というのは、“ぬるい職場”になってしまってよくないので、『心理的安全性』を確保しながら、健全な批判ができる。一言で言えば、『風通しのいい会社』、こういうものを作ろうという感じなんですよね。実際に自分ら、働いている皆さんがどうすればいいかというときに、近い言葉で『アサーション』という考え方があるんですね。この『アサーション』というのは、心理学とか行動療法の領域で生まれた言葉なんですけれども、一言で言うと、『適切な自己主張』ということで、適切に主張しましょうということで、私たち、特に日本人は、どうしても受け身になってしまう。相手の言うことをとにかく聞くということで、自分のことが言えないということがあるわけですよね。そういう時に、“自分と他人の人権を意識したうえで、自分の気持ちをきっちり言いましょう”という考え方があったりするんですよね。こういうことを考えていってですね、『心理的安全性』とか『アサーション』という言葉をどんどん広げていって、職場を意見が言いやすい環境に作っていくということが重要かなと思いますね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 7, 2022
「最近よく聞く“心理的安全性”とは何か?」
心理的安全性とは、忖度することなく、健全に意見をぶつけ合える状態のこ とを 言います。
本当の気持ちを伝えられるか?ということです。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 7, 2022
実際に友人といても、心理的安全性が高いと、思ったことや自分の意見 をはっきり言える。一方で、なかなかこういうのは言えなかったりしますよね。仕事でも友達でも、気の許せる仲間であっても、ちょっと我慢してしまう事もあると思います。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 7, 2022
でも、心理的安全性が高い方が、お互いに意思表示をしやすく、気持ちを汲み取りやすいです。
僕もアパレルブランドのグループLINEで様々なアイデアを出したりするんですが、一人でも意見をはっきり言える人がいるだけで、チームの空気が変わります。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 7, 2022
「この服どう思いますか?」という質問に対して、一人が「いいですね」と 言ったから、少し納得できないけどそれに続くのではなく、「いいと思うん だけど、こうなった方が僕はいいと思うけどどうですか?」と、切り込んで くれる。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ⑤
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 7, 2022
様々な角度から物事をみて意見をぶつけあうことが、周りにも派生していくと感じたので、心理的安全性の高い現場を作るためには、自分の意見を言ってみるというのも大切だと思いました。